名も無き少女の罪と罰 3 死の遊戯
ヘルにより破壊された孤児院は元どうりになっていた。
亡者達は砂場に集まり、罪人と昆虫を戦わせる「たたかいごっこ」を観戦していた
「「アリさんとうにゅ~う」」
「「がんばれ、がんばれ」」
深い砂場には一匹の巨大ありとボロ布を着た青髪の少女がいた。
「いや、いやぁぁぁ!! 助けて!! お願い、ここからだしでぇぇぇ!!」
砂の壁を必死に登ろうとするが徒労に終わり背後からアリに食われてしまった。
「「もう~~だめだよぉ!!」」
「「ぶきならあるのに~~」」
亡者達の言った傍に落ちている武器とは木の棒と一個の石ころだった。
少女は木の棒と石ころを持つがそんな物でアリが倒せるはずもなかった。
「こ、こないでぇ!!」
石と木の棒をアリに向け投げるが傷一つもつけれない。アリにすぐに捕まり着ていたボロ布を剥がされ食われる。
「あ、あ、あぁぁぁぁぁ!!」
全裸となりわずかな抵抗と断末魔を上げ、少女はアリに食われる。
「「もう~~あきた~~」」
「「つぎのあそびしよう~~」」
闘いごっこに飽きた亡者達は次の遊びに入る。
折り紙が張られた手製のロケット花火が砂場に立てられる。
かつて奴隷商のお頭が打ち上げられたのと似ていた。
ただ違うのは、中に詰められた火薬の量は段違いでそんな危険なロケット花火に少女がくくりつけられる。
「いやだぁ!! おねがい、はなしてぇ!! たすけてでぇ!!」
ロケット花火にくくりつけられた少女が叫ぶ中、亡者たちは「てんか~」と導火線に火をつけてしまった。少女が逃げようともがく中、じりじりと導火線が短くなる。
「いやだぁ、しにたくない!! わたし、あなたたちに何もしてなにのに!! なんでこんなひどいことするの!! いやだぁ、いやだぁぁぁぁ!!」
少女が死の恐怖で叫ぶ中、導火線に点火された火がロケット花火につく。
だが。ロケット花火は爆発せず少女は安堵の息をもらす。
「た、たすかっーー」
少女が安心しきった次の瞬間、大爆発が起きた。
ロケット花火と少女は砂場ごと残骸が残らないほど木端微塵に吹き飛ぶ。
「「あ~あ、とばなかった」」
「「かやくへらさないと、とばないね~~」」
「「とおくとばせ~~おそらのかなたへ~~」」
亡者達ははしゃぎながら次々とロケット花火を制作していく。
蘇った少女は作られたロケット花火を見て発狂し逃げようとしたがすぐに捕獲された。
どんなに泣き叫ぼうが許しを得ようがロケット花火にくくりつけられ何十回、何百回も空のかなたへ飛ばされるのであった。




