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名も無き少女の罪と罰 2 少女は杭に打たれる

「はぁ、はぁ…」


 巨大豚たちが周囲をキョロキョロしている中、少女は台所の隅に隠れていた。

 巨大豚が少女の入った瓶を滑らせ落としてしまい運よく少女は逃げることができた。


 この暴食地獄では食材である罪人たちは名前を呼ばれれば巨大豚の元に吸い寄せられるが少女だけは名前がなかった。


「なぁ、あんた…」


「ひぃ!?」


 突然声をかけられおびえる少女。声をかけてきたのは人間やエルフたちだった。

 彼らも少女のように運よく瓶から脱出できた者達で、この地獄からの逃げ道を探していた。


「あんた、どこから来たんだ…ひぃ!?」


 少女に声をかけていた人間の男が巨大豚に吸い寄せられ宙に浮かび「た、たすけてくれ!!」と少女の腕をつかむ。


「きゃ、きゃぁぁ!! い、いやぁ!! はなしてぇ、手がいたぃ!!」


 周囲にいた者達も巨大豚に名前を呼ばれる。だが、少女だけが呼ばれていないのに気付いて全員少女にしがみつく。手足だけでなく髪を引っ張られ逃げようとする少女。


「頼む!! 俺たちはもう、あの化け物に食べられたくないんだぁ!!」


「この、おとなしく!! しろぉ!!」


 巨大豚に呼ばれていない大人達が少女の両手を床に押し付ける。そして、少女の小さな両手に鉄の杭が撃ち込まれた。


「あぁぁぁぁぁ!! いだぁぁぁ!! 手が、いだぃ!! 外しでぇ!! 痛いよぉぉぉ!!」


 手のひらに杭を打たれた激痛に泣き叫ぶ。しかも巨大豚に呼ばれた者が必死に少女の体を引っ張っているため、手のひらの穴がどんどん広がっていく。


「やめでぇぇぇ!! いだぃ!! てが、いだぃのぉ!! はなじでぇ!! てが、てがぁぁぁ!!」


「お、おい!! こいつを早くだまらせろぉ!! あの化け物に気づかれるぞぉ…ひぃ!!」


 気づいたら巨大豚たちに囲まれており、その場にいる者全てが名前を呼ばれてしまった。

 

「いやだぁぁ!! もう食われるのはいやだぁぁぁ!!」


巨大豚に食べられたくないと全員、少女にしがみつく。


「うぁぁぁぁ!! て、てが、あ、ああぁぁぁぁ!!」


 巨大豚に吸い寄せられている大人達にしがみつかれて、杭を打たれた少女の両手の肉と骨が裂けた。

 

「あぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


 手の激痛に泣き叫びながら、しがみついていた他の大人達と共に少女は巨大豚に食われてしまった。


 その後も少女は生き返りあらゆる苦痛を受けながら調理され食われる。

 だが少女の地獄はまだ終わらない。


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