地獄で出会う少女達 4 最悪の悪女との遭遇
天国への階段へ向け目指している一団がいた。
この一団は暴漢一味とは違い皆人族だった。
「はぁ、はぁ…けっこう歩いたけど…リグはいったいどこにいるんだ?」
「そう焦るな…リグの事だ。あんな目立つ階段があれば彼女も向かうだろう」
あんな目立つ階段とは天国への階段の事だった。
一団はリグの仲間だった。義賊で貧しい人に施しを与えてきたとは言え貴族や権力者を殺めてしまい地獄へ堕ちてしまった。それでも僅か食料や物資を困っている集落に渡したり、地獄に堕ちても略奪を繰り返す者に対しては制裁をくわえ弱者のために戦っていた
「おい、あんな所に人がいるぞ!!」
義賊の仲間の一人が白い衣を着た人間の女性を見つけ叫んだ。周囲には誰もおらずもしかしたら食料問題か何かで集落から追い出されてしまったのかもしれない。
一団は食料を手にその女性に近づく。
そして、声をかけられた白い衣を着たヘルは
「あら? その食べ物私にくれるの? ワインはあるかしら?」
心優しい義賊の一団に向け邪悪な笑みを浮かべていた。
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「ふぅ…やっと地獄から解放された…って、ここは地獄かぁ…」
双子の長い長い聖女談から解放されてリグは一人うなだれていた。
「はぁ、どうするか…あの二人を放置するのもなぁ…」
ネロとアルは天国への階段へは行かずまだ罪人を消すと言っていた。地獄の剣があるとは言えまだ幼い二人を放置するのは不安だった。
「本当にどうしたもんか…っ!?」
近くで叫び声が聞こえリグは地獄の剣を持ち走った先には白い衣を着た女がいた。
「はぁ、マシな食べ物ないじゃなぃ…しかもワインが一本もないなんて、ふざけんじゃないわよぉ、このカスども!!」
ヘルは地面に横たわっている者を踏みつけた。踏みつけられた義賊の男の体は黒い煙を上げながら消滅していき、うめき声をあげながらリグに向け手を伸ばした。
「り、ぐ…に、にげ、ろ…」
その言葉を最後にリグの仲間だった男は消滅した。他の義賊の仲間たちも「リグにげろぉ!!」「リグ、た、助けてくれ、俺の体がぁ消えるぅ!!」と断末魔を上げながら消滅してしまった。
「あ、あぁぁぁ…あぁぁぁぁぁ!!!!! おまえ!! おまえ!!!」
目の前で仲間を消されリグは地獄の剣でヘルを切り裂く。だが、ヘルに触れる寸前でリグの手にあった地獄の剣が消滅してしまった。
「え?…なっ…ん、で?」
「ん? あら? 少しだけ私好みの顔ね…けど、地獄の闇を私に向けるなんて生意気だから、消えちゃえ」
リグの体は地獄の闇により消滅し始めていた。
「う、うぁぁぁぁ!!」
体の右半分が消滅し絶望の声を上げるリグ。そこに騒ぎを聞きつけたネロとアルが来てしまった。
「り、リグさん!?」
「な、なにがおきて…?」
消滅していくリグを見て立ち止まると、ヘルが双子を品定めし始める。
「あら…こんなクソな所でもかわいい子はいるものねぇ…小さくてかわいくて…あぁ、壊れるまで遊びたいわぁ…」
ヘルはネロとアルに向け歩く。リグは左手でヘルの足をつかもうとしたが、白い衣の力ではじかれてしまった。
体の消滅が加速していくリグ。彼女は最後の力を振り絞り「逃げろ!!」とネロとアルに向け叫びリグは完全に消滅してしまった。
「り、リグさん!! がはぁ!!」
「ぐ、ぐるじぃ…」
ヘルに首をつかまれたネロとアル。二人は抵抗して地獄の剣でヘルの腕を切り落とそうとしたが、二人の手にあった地獄の剣が砕けてしまった。




