表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/103

ジャンヌ孤児院 4 虐殺の宝さがしゲーム


 火薬入りのバケツに閉じ込められた大人達の宝さがしゲーム。

 バケツの周りを火のついたマッチを持った亡者が楽しそうに見つめていた。


「「たからさが~し 」」


「「ドキドキ、わくわくの命がけの、たからさがし~~」」


「「たからさがし~~ 」」


「「はやくみつけないと、ぼぉん!!」」


「「いそいでぇ、いそいでぇ!!」」


 子供たちが楽しく観戦する中、大人達は醜い争いをしていた。


「くそぉぉ!! このもやしエルフがぁ!! 見つけたのは俺らだぞぉ!!」


「だまれ!! そこは私たちも掘っていたところだぁ!! この筋肉ドワーフがぁ!!」


 火薬の砂の中からビー玉の一部が表に出ていた。

 エルフとドワーフの生き残るために争いが起きていた。


「はぁ!! いいのかよ!? こんな所で魔法を使えば、全員丸焼きだ…ぐへぇ!!」


「馬鹿はそっちなんだよぉ!! 水でお前らを溺死させればいいんだからなぁ!!」


 エルフたちの大量に放った水の玉がドワーフ達に襲いかかる。優勢になったエルフたちは他の種族たちに命令を飛ばす。 


「おい!! ウンディーネども!! 死にたくなかったら、水で足元を濡らせぇ!!」


「ハーピィーは動くなよぉ!! 飛んだ衝撃でまだ湿っていない火薬に刺激を与えるだけだからなぁ!!」


 エルフたちの声にディーネとアーナはカチンときたが、死なないためにも言うとうりにした。


「くぅ…」


「う、ウォーター!!」


 アーナはその場から動かずディーネや他のウンディーネ達が水を大量に生み出しバケツの中の火薬を全て湿らせる。


 エルフと手の空いたウンディーネの水の波状攻撃を受けドワーフ達は息ができず次々と倒れていく。


「ぐ、ぐるじぃ…げぼぉ…」


「はぁ!! 魔法も使えない、石しか投げるしかない低能が!!」


 ドワーフ達に勝利したエルフたちはあざ笑いながら、足元のビー玉を蹴る。

 

「あっははは!! どうだぁ、宝を見つけたぞぉ!! さぁ、さっさとわれらエルフをここから解放してくれ!!」


 エルフたちは火薬の砂場から一部だけ出ている巨大ビー玉を子供たちに見せつける。

 他の種族たちはエルフが自分たちだけ助かろうとしているのを知り、怒りを露わにするがビー玉の周りをエルフたちが固く守っていた。


 エルフたちはこれで自分たちだけ助かると思っていたが。


「「え~ちがようぉ~~」」


「「だってそれ、「あか」じゃないもん~~」」


「…は?」


 亡者達の言葉にエルフたちは慌てて火薬を掘る。すると、ビー玉の真ん中は青で、亡者達が探すように言っている赤色のビー玉ではなかった。



「あ、はぁ…ふ、ふざけるなぁ!! ぐげぇ!!」


 絶望に震えていたエルフたち。実はドワーフ達は死んだふりをしていた。

 不意を突かれたエルフたちは、ドワーフの強力なタックルで全身の骨が折れ死んだ。


「てめぇ、よくもやってくれたなぁ? クソエルフがぁ!!」


「ぐげぇ、がはぁ…」


 ドワーフが片手でエルフの首を絞め骨を砕かれて絶命させる。


 エルフやウンディーネの水魔法のおかげで足元の火薬が湿って暴れても爆発する恐れがなく、そこからドワーフ達による虐殺が始まった。


「「あっははは!! すごい、ドワーフがみんなをころしてるぅ」」


「「いけいけ!!」」


「「うでもあしも、ひきちぎっちゃぇ~~」」


 亡者達がマッチ棒を近づけながら虐殺を鑑賞する。


 既に気が狂った人間と先に始末したエルフ以外の種族。ウンディーネとハーピィーがドワーフに次々と殺される。


「や、やめろぉ!! 我を誰だと心得ておる!! 我はウンディーネ族の…ぎゃぁぁぁ!! デシ!! デシィィ!! だ、だずげぇ!! ぎぁぁぁぁ!!」


 二人のドワーフがディーネの頭と足を持ち綱引をし始めた。ウンディーネの女はどこまで伸びるかぁ? と二人のドワーフが笑い次の瞬間にはディーネの体は腹から裂け二つに分かれる。


「宝はドワーフにやるから」「もう抵抗しないから助けて」と命乞いをする者の声を無視し次々と虐殺するドワーフ。

 

 残ったのは逃走防止に張られた網にギリギリ触れるまで飛んで逃げたハーピィだけだった。


「おいゴラァ!! 鳥どもぉ!! 降りてこぃ!!」


「今降りてきたら半殺しだけで済ませてやる!!」


 上にいるハーピィ達に向け激や殺気を放つドワーフにハーピィは恐怖した。

 下には人間、エルフ、ウンディーネらの死体が転がっている。

 

「いやだぁ、いやだぁ…死にたくない…いやだぁ…ひぃ!! や、やめろぉ!!」


 バケツの周りにいた亡者達が火のついたマッチを近づけてくる。

 

 ドワーフの虐殺がもっと見たいと火を近づけハーピィらを降ろそうとしていた。 

 巨大マッチのあまりの熱さに一匹、また一匹と落ちていきドワーフの餌食になる。


「あ、あぁぁ…」


 先に落ちた仲間たちがドワーフの手で八つ裂きにされていく姿を見てアーナの顔が絶望に染まっていく。手足だけでなく翼も引き裂かれ、その後に足や手も引きちぎられ無惨に殺されていく。


「「はやくぅ!! おちろぉ!!」」


「きゃぁぁぁ!!」


 亡者が網をこじ開けマッチ棒を入れ始めた。入れられたマッチ棒は太陽のように業火に燃え盛り、濡湿っていた火薬が乾いていく。そして業火に当てられ翼をやけどしたアーナは落ちてしまった。 


「女だぁ!! ハーピィの女だぁ!!」


「ははは!! たっぷり可愛がってやるぅ!!」


 これまで上から物を落とし子供を傷つけてきたアーナはドワーフ達に捕まり女としての尊厳を汚される事になる。


「いやぁぁぁ!! やめでぇぇ!! おねがぃ!!ひぎぃ!! わ、わたしの翼触らないでぇ!! ふぎゃぁぁぁ!!」


 アーナはドワーフ達の剛腕から逃げきれず服をはぎとられる。そして、逃げられないように翼を引きちぎられ絶命の声を上げて、数分後にはアーナは半死の状態で放置されていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ