少女闘技場10 双子の選択
「ぎゃぁぁぁ!! 俺の腕と足をかえせぇぇぇ!!」
「くそぉぉ!!!!! あの小娘どもぉぉぉぉ!!」
「ころすぅ、絶対に殺してやるぅぅぅ!!」
ネロとアルに両手足を消滅させられた罪人たちが火山の檻の中でひたすら恨みを叫ぶ。
既に戦えない彼女達はもう火山の殺し合いで生き残る事はできない。
檻の殺し合いを勝ちジャングルのサバイバルで砦ではなく出口を求めさまよう少女もいたが、殺人植物たちに捕まり殺された。
「いやだぁぁぁ!!!! こんなところいたくなぃ!! 家にかえりたぃ!!」
「たすけてぇ、たすけぇ!! こんな死に方いやだぁ!!」
見た目清楚な少女だが中身は年をとった貴族男性や、わがままで結婚できなかった腐れおばさんらが死の声を上げた。
ツルが両手足にきつく巻き付き、骨や筋肉を雑巾のように絞り、最後には首をへし折った。さらに巨大な木々がありえない方向に倒れ少女の押しつぶされた死体ができた。
砦を目指さす逃げた者は植物による惨い死が待ち受けており、中にはジャングルの中で折殺し合いをしながらも砦を目指した少女もいた。
「へへっ、ネロちゃ~ん。俺たちとあ、そ、ぼ!!」
「妹ちゃんもかわいいなぁ…たっ~ぷりと遊んであげるよぉ!!」
砦にたどりつき双子の体を弄ぼうとしたが、ネロに両手足を地獄の剣で切られ消滅した。抵抗する方法を失った彼女達は醜く、助けてくれ、金ならやると叫ぶ。
散々少女らを弄んだ彼女らをネロは冷たい目で見下す。
「こんな穢れた人たちのせいで、私達は….」
「姉様…」
生前の屈辱にまみれた日々を思い出し怒りを露わにするネロの手を握るアル。
聖女として暗黒時代を終わらせたジャンヌを処刑し、ジャンヌに加担したとして家族をバラバラにされた双子。
二人ともジャンヌを恨む事なく、むしろ討つべき敵は自らの欲望のために平気で権力暴力を振るう大人だと気が付いた。
「この外道ども、貴様らに」
「救いはない」
双子は少女を弄んだ罪人どもの肉体の自由を奪い、心を壊していった。
やがて火山の檻の中には手足を失い薬の副作用で叫ぶ少女しか残ってなかった。
「あづぃぃ!! ごろじでぇ!!」
「ぐぞぉぉぉ、ぐぞぉぉぉぉ!! あのふだごぉをころせぇぇぇ!!」
「ぁぁぁ、手を、足をかえせぇ…」
武器を持つこができない彼女達は檻ごと溶岩の中に沈み、生き返ってまたは溶岩に沈んで繰り返すしかできなかった。
檻にいた少女ら全員に罰を下した後も双子は天国へ行かず闘技場にいた。
「アル…私達のやった事って一体なんだったのかな…」
「ネロ姉様…でも、これで他の子たちの無念も腫れたから…」
アルは天国へ行こうと告げるが、ネロは首を横に振る。
復讐心に取りつかれひたすら裁いてきたネロの心は満たされるどころか、虚しさしかなかった。もし、アルと共に戦っていなければ怒りで理性を失い、罪人たちに返り討ちにされていたかもしれない。
ネロは「既に自分達の手は汚れているこのまま天国へ行くわけにはいかない」と天国行きを諦めた。ならば、自分も残るとアルも言い出し二人は細剣を捨て闘技場を出た。
せめて、ジャンヌの役に立ちたいと水と食料を求めジャングルに入って来た罪人を地獄の剣で次々と殺していった。




