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地獄の様子 1 巨大豚と国王ブオウ

 地獄、辺獄の空や水に映し出された天国の光景。


 緑と自然豊かで食べ物が豊富で、老いも苦しみもない世界は罪人たちを魅了させるには十分過ぎた。


 巨大豚に調理されジャンヌを陥れ平和を貪った国王ブオウは瓶に映る、天国の光景に手を伸ばし何かを唱えていた。


(いぎだぃ、いぎだぃ…たずげでぇ、だずげでぇジャンヌ…)


 逃れられない地獄の中。聖女を陥れてこうなったことに、ようやく気付いたブオウ達であった。

 

 ブオウだけでなく、他の種族ごとにまとめられた食材達もひたすら天国の光景を見せられ「助けて、聖女様…」「もう痛いのいやだぁ」と死んだ目で訴え続けた。

 

 だが、彼らの願いは永久にかなう事なく巨大豚達が全ての瓶を手にする。

 豚達の手の中で揺れながら、怯えるブオウらの目に映ったのは溶岩のように煮えたぎった油鍋だった。


「また、油の鍋だぁ…いやだぁ、助けて、聖女様…」


「またから揚げにされるんだ…あつい、あついよぉ…」


 鍋の中に魔法で抵抗していたエルフやウンディーネらが落とされる。


 魔法で逃避しても、豚に名前を呼ばれ口の中に瞬間移動させられ食われてしまうため、心が折れそのまま油鍋の中で絶命した。


 次に魔法が使えぬが強靭な肉体を持っていたドワーフらが鍋の中に落とされる。


 何度もしぶとく武器を持ち抵抗を続けていたが、空腹の巨大豚達の怒りを買ってしまい長く苦しい責めを受けてしまい抵抗をやめてしまった。


 ある時は冷蔵庫の中で凍え死ぬまで放置させられ。苦手な水の入った巨大鍋の中に何時間も入れられ溺死した。


 さらには、瓶ごと燃え盛る釜の中に入れられ丸焦げになったりと抵抗すれば長く苦しい地獄が待ち受けているため、武器を捨ててしまった。


 油鍋に良い臭いのするから揚げが作られ、最後にブオウらが入れられた瓶の蓋が開けられる。


「いやだぁ、いやだぁ…ジャンヌッ!! ジャンヌ!! 金ならいくらでもやるぅ!! 助けでぇ!! ワシをあっちの方へつれてぇ…ぎゃぁぁぁ!!」


 ブオウが助けの声を上げながら、既に正気を失った従者たちと共に油鍋の中に落ちてしまった。


 


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