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針山地獄 3 下敷きのハーピィ


「いだぃ、ぃだぃ!! はりが、はりがぁ!! 」


 白い亡者ハーピィに全身をバラバラにされ一度死んだビィー。

 針山へ落ちて生き返ったビィーは串刺しになっていた。


「「飛べない奴が悪い、弱い奴が悪い」」


「ぎゃぁぁぁ!! ふ、ふむなぁ!! いだぃ、いだぃ!!」


 ビィーが怒りに叫んだ言葉を真似して、ビィーの頭を亡者ハーピィが踏みつけた。


「助けて、助けで、たすけておやじぃ!! ぐえぇ!!」


 自身が殺害した父親を情けなく呼ぶが当然返事もなく、頭を踏まれ刃に貫かれ死んだ。


「んぅ…ぎぃぃぃ!! あ、がぁぁぁぁ!!!!!」


 生き返ったビィーは今度は針だらけの壁に串刺しにされていた。

 

鉄球を持っていた豪腕や自慢の翼が刃で貫かれ、体のあちこちには点数が痛々しく刻まれ、頭部には100点と大きく刻まれていた。


 そして、亡者ハーピィが離れたところに立ち。手には地面から抜いた針を持ち的になったビィーに一本、二本と投げ、大きな翼の根元を貫いてしまい翼が切り落とされた。


「うぎゃぁぁぁぁ!! お、おれのつばさ、つばさぁ!!!!!」


「「やったぁ!! 翼は50点だから!! 合わせて100点だぁ!!」」


 亡者ハーピィが点数を叫び次々と針を投げ、ビィーが悲痛な叫びを上げた。


「あがぁぁ!! やめろぉ!! いだぃ、こ、こんなことして!! なんになんだよぉ!! うぁぁぁぁ!!」


 ひたすら「やめろ」「痛い」と叫ぶ。生前、上空から的当てをして犠牲者の言葉を無視してきた罰は例えビィーが改心しても決して許される物ではなかった。


 投げられた針は腕や足。胴体を貫き骨や内臓に穴を開けて的は血だらけになる。


「だず、げでぇ…」


 かすれた声で助けの声を上げるが次の瞬間には、亡者ハーピィの翼から生まれたかまいたちで首を落とされ「やったぁ!! 満点だぁ!!」と大きな歓喜の声を上げる。


 次に生き返ったビィーは「もう嫌だぁ」と叫び、亡者ハーピィから逃げた。

 だが、どこからか持ち出したビィーが持っていたのよりも倍以上の大きさにトゲがついた鉄球を投げてビィーを圧死させた。


 そして、何度目かの死を受けたビィーは次に地面の針に串刺しの状態で生き返った。


「いでぇぇぇ!! は、はり…なんで、ぬげねぇ…」


 体中を貫く針を抜こうとするが、何故か手がすり抜けて触れることができない。

 そこに、同じ針山地獄で血だらけの罪人たちが、体の大きいビィーを見て傷だらけになりながらも這いずってきた。


 罪人らは飛べない人族やドワーフ。魔力の切れたエルフやウンディーネなど。ビィーを下敷きにして逃れるため、ビィーの体の上で争い始めた。


 罪人たちは「ここは俺の場所だ」「このハーピィの体の上は誰にも渡さない」と激しい闘いをして、下敷きのビィーにさらに傷が増えていく。


「やめ、ろ…おれの、上であばれる、なぁ…」


 罪人の数が十、百と増えビィーの声がかき消される。罪人たちの隙間から上空から自身を見下ろしている亡者ハーピィが見えた。


「た、たすけ、てぇ…」


 血だらけの手を伸ばしこれまで自分が遊び感覚で殺してきた犠牲者たちが融合した亡者ハーピィに助けを求めた。だが、すぐに罪人たちの波に飲まれビィーの目の前が真っ暗になった。


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