差別と理不尽な魔法学園 ゴミ教師と生徒はゴミとなり潰される 4
「はぁ、はぁ…ぐぇぇ、げほぉ…」
深夜。セレは一人薄着のまま職員室の掃除をさせられていた。職員室は自堕落な教師達の巣窟で様々なゴミがあり、白く綺麗だったセレの手は汚れてしまっていた。
「げほぉ、げほぉ…」
ゴミの異臭にムセながらも必死に袋にゴミを詰めていく。時々、黒い害虫を見て悲鳴を上げ裸足で床に落ちていたガラスの破片を踏み血が床に落ちていた。
「いやだ、もう何もかも…」
これまで理不尽にさらされている生徒たちの待遇を良くしようとゲハの下僕として使い捨てられたセレ。生徒会の地位を体を使い手に入れたと教師からも生徒からも白い目で見られ、ついにはゲハに飽きられてしまい生徒会長を下ろされてしまった。
守ろうとした生徒たちからも嫌われ学園に居場所にない彼女は都合の良い掃除係にされて、授業に出る暇もなくタダ働きを強要されていた。
「あら、どなたかと思えば元生徒会長ではないですか」
「違いますわよ、今はゴミの片づけするゴミ女ですわ」
「あら、そうでしたわね!!」
汚いゴミだらけの職員室だけでなく、生徒たちの捨てるゴミ捨て場の片づけなど毎日汚い場所に行き彼女の体は傷だらけで病に蝕まれ、最後には疲労と病でゴミ捨て場で意識を失い無くなってしまった。
弱者を守ろうとして心身共にボロボロになった彼女を擁護する声はなく「淫乱女」「ゴミ女」と死後もあざ笑い続けた。
守られる側の弱者が自分の身を守るためさらに下の弱者をいじめる。セレが止めようとした学園の悪循環は誰にも止めることはできず、本来生徒を守るべき教師はもはや学園のゴミ(生徒)を生み出す魔物でしかなかった。
△
教室で永遠に続くテスト地獄が行われている中、数人の教師と生徒たちはゴミ山と化した職員室に閉じ込められていた。
「くせぇ!! くそぉ!! さっさと開けろよぉ!! この馬鹿どもがぁ!! なんのために多額の寄付をしてるんだと思っているんだ!!」
「扉も窓も全部開かないんだよぉ!! あんたも手伝いなさいよぉ!!」
「ふん、平民のくせに…後で父上に報告するからなぁ? この平民の女が...」
異臭が漂い、害虫が床や天井で走る不衛生で窓も扉も開かない密室の中ストレスが溜まり怒声が飛び交う。
貴族の息子が親が多額の寄付をしている事を告げ、教師達を顎で使い自分だけは汚れていない机の上に座る。
「なんだって僕がこんな汚い場所に…ん?」
窓の外を見ると人影が見え、馬鹿息子がゴミを避けながらガラスに向け叫んだ。
「おいっ!! 誰かいるのかぁ!? 僕は×××××家の者だぁ、今すぐこんな汚い場所から出せ!!」
家名を告げ自分だけでも助かろうとするが、次の瞬間彼の顔が氷りつく。
窓の外にいたのは、一人の女生徒だった。彼女は自分の告白を断りその腹いせに親の力で彼女の家を破滅に追い込んで自殺したはずだが、白い裸体の亡者となって職員室を見ていた。
「な、なんでお前がここに…? ひぃ!?」
職員室の外には馬鹿息子達に理不尽な仕打ちを受け、自殺や病死した生徒たちの多くの亡者がおり、その中にはゴミ捨て場で息絶えたセレの亡者もいた。
「「ゴミは潰しちゃぇ!! ゴミは潰しちゃぇ!!」」
亡者達は教室にいる者に向け不気味な笑顔で一斉に声をそろえる。すると、職員室の壁が動きだし生徒や教師達を押し潰し始めた。
「うぁぁぁぁ!!!!! か、壁が、壁がぁ!!」
「は、早く出ないとぉ!!」
これまで職員室にゴミをため、生徒と言うゴミを生み出した教師達は生徒を見捨てて我先に扉の方へ向かう。だが、どれだけ叩いても魔法で攻撃しても扉は壊れず彼らは迫ってくる壁と大量のゴミと共に潰されていく。
「やだぁ、やだぁ!! 死にたくない!! ゴミの中で死ぬのなんていやぁぁぁ!! このぉ、!!小娘どもぉ、さっさと私を助けなさいぉぉ!! 」
「な、何よこのおばさん!!」
「教師なんだから私達を助けなさいよ!! 」
年若い娘に嫉妬して嫌がらせをしてきた女教師とセレをいじめていた女生徒らが醜い女の闘いを見せる。
やがて壁が目と鼻の先まで来て一人、また一人とゴミの中で窒息して息絶え、中には硬いゴミに挟まれ骨や内臓を砕かれて圧死した。
「た、助けぇて!! か、金なら父上に言っていくらでもだすからぁ!! お、お前の家族もみてやるから、ここから出してくれぇ!! ゴミに挟まれるなんていやだぁぁぁぁ!!!!」
人の人生を壊してきた馬鹿息子が涙や鼻水を流し命乞いをするが彼も異臭と汚いゴミの中で息絶えた。
(え? な、なんだ? か、からだ動かない…っ!? なんだこの臭いは!?)
壁とゴミに圧死した馬鹿息子たちは人間でなくゴミとして生き返った。
辺獄で物に変化させられた者達同様に、食べかすが付いた弁当箱や、古い新聞。壊れたガラスなど不要なゴミとなり異臭の中身動きできない。
臭く汚いゴミとなった彼らはひたすら汚い、臭い、助けてと叫ぶが亡者以外にその声を聞ける者はいない。
(いやぁぁぁぁ!! 虫!! 虫がぁ!! やめて、やめてぇ!! せ、セレさん!! わ、私があなたを助けてあげるから!! あの小娘たちから守ってあげるからここからだしでぇ!!)
(くさぃ!! きたなぃ!! いやだ、いやだ!! わ、私悪くないわ!! 全部、貴族たちが悪いのにぃ!! 貴族の奴らがやれって命令したから、だから助けてぇ!!)
(わ、私は何も関係ないわよぉ!! あいつらが、貴族と教師が悪いのにぃ!!)
女生徒と女教師がたかってきた虫に悲鳴を上げ、セレに助けを乞うが無駄に終わる。
他にも壊れたガラスや破けた古い新聞になった者はまるで手足がちぎられたような痛みに責められ、
馬鹿息子も教師の誰かが生徒の金を使って買った空のワイン瓶になり、虫がたかっていた。
「「ゴミは潰しちゃぇ!! ゴミは潰しちゃぇ!」」
亡者達の声は止まずに再度職員室の壁が動き身動きのできないゴミたちを潰していく。
(ぐぁぁぁぁ!!!!! つぶれる、つぶれる!! いやだぁ、父上!! 助けて、助けてぇ!! ごめんなさい!! もゆるしてぇ!! たすけてぇ!! ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!)
一度ゴミになった人間はもう元には戻らない。ずっとゴミのままで虫にたかられ、体の一部が欠損した激痛に泣き、壁に潰され復活を繰り返す。
馬鹿息子のワイン瓶は壁に潰され粉々に砕け散った。




