差別と理不尽な魔法学園 自らの腕に暴力を受ける 2
魔法学園は校長ゲハの権力やコネで金と時間を使いまるで城のようだった。
体育館がいくつも建てられ、一つでも1000人以上は入れる大きさがあり両腕を失った生徒や教師達が逃げていた。
「ぎゃぁぁ!! か、かあさま!! かあさぁまたすけでぇ!!」
「な、なんで俺の腕がぁ、やめ…ごふぅ!!」
貴族の子女や教師達を襲っていたのは彼ら自身の両腕だった。生前弱者に暴力を振るい続けた彼らは自分の腕にひたすら殴られ、逃げても背後から魔法を打たれ倒れていく。
体育館から逃げようとしても腕はない彼らは窓や扉を開けようとするが床に血と折れた歯の山ができていた。
「ぐぞがぁ!! ごのぉぉぉ!!」
女生徒に理不尽なランニングや暴力を振るっていたドワーフ教師が自身の剛腕に向け突進するが交わされてしまう。今まで暴力を振るってきた彼は暴力で使ってきた両腕に理不尽な暴力を受けて顔中から血を流していた。
「ぐぞぉ!! ぐぞぉ!! おれのうでぇ、おれのうでぇぇ、ぐぇ!! げぼぉ!!」
無防備になった腹を全力で殴られ床に血が混じった唾液を流す。顔を上げれば手に体育館の部品である鉄や砕いた岩が握られ彼は「ひぃ!!」と悲鳴を上げ慌てて逃げる。
「どげぇぇ!!」
荒い息を吐きながら他の生徒や教師達を跳ねのけ扉に向け体当たりをした。鉄製でも力強いドワーフが勢いよくぶつかれば壊れるはずなのだが扉は少しも動かない。
「いでぇぇぇ!! か、かだぁ、いでぇぇぇ!!」
逆に勢いよくぶつかったドワーフ教師の肩が脱臼してしまい痛みに倒れる。そして、倒れた彼の顔面に向け両腕が硬い鉄や岩を振るい血を流し絶命した。
「ん…あ、な、なんだ…?」
顔面を壊され絶命した後蘇ったドワーフ教師。両腕を失った者達が体育館の中心にかたまり彼らの前や上には無数の手が魔法発動の準備をしていた。
「や、やめろ…もうやめてくれぇ…」
「パパ、パパ…助けて、早く助けて…」
魔法も使えず反撃もできず自らの腕に暴力を受け逃げ場もな彼らの弱弱しい声を聞き、ドワーフ教師は顔を青ざめた。
「く、くそっ!! お、お前ら、俺の…」
俺の盾になれ、と言い終わる前に魔法の嵐が飛んできた。火水風土雷など人族やドワーフには使えない魔法まで腕たちは使い彼らは一方的に魔法の的となり両腕達の暴力は永遠にやむことはない。
(やめろ、やめてくれぇ!! 俺の両腕なのに!! 痛い、くるじぃ…いやだぁ…)
「いやぁ!! 父様ぁ!! 母様!! たすけて、手の化け物がぁ!! あぁぁぁぁぁ!!!!」
「わたしの腕…やめてぇ、いたいの、やめてぇ…」
ドワーフ教師がどれだけ苦しい、助けてと叫ぼうが。貴族の子供達が親に助けを呼ぼうが外に出ることはない。貴族や教師の地位を手にした彼らは自ら犯してきた暴力を未来永劫逃げ場のない体育館の中で受ける。




