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エルフと禁断の麻薬花 3

 キーリスがイーリスになってて急いで修正しました...



「あぁ、ぁぁぁ…だして、いやぁ。この花を私に近づかせないでぇぇぇ!!」


 麻薬漬けになった下僕たちに一度殺された後、キーリスはケシの花畑に首だけ出した状態で埋められていた。魔法の血は戻らず見下していた人族以下となった女エルフは助けを求めたが誰も答えない。


 砂漠の灼熱で干からびかけ花粉のせいで頭の中がおかしくなる恐怖と狂った同族からの一方的な暴力で美貌がボロボロになっていた。


「あれぇ? キーリスさまぁ? ずいぶんきたないですねぇ…はははっ!!」


 キーリスに麻薬水を飲ませた子供エルフが見下ろす。この子供も既に麻薬に頭をやられてしまい顔や手には同族の返り血で染まっていた。


「あ、んたのせいで…あ、あ…み、水をよこしな、さい…」


 水を一切与えられず干からびる寸前の彼女に子供エルフはズボンを下ろし黄色い聖水をかけ始めた。


「や、やめっぐぇ、げほぉ…」


「キーリスさま、ほらぁ、ぼくのせいすいですよぉ、いっぱいのんでぇ、くださぃ…」


 大量の黄色い液体を顔にかけられキーリスの心はひどく傷ついた。だが、これまで麻薬ポーションで狂い苦しませた罪はこれでは消えない。

 

 砂漠の熱で干からび、同族からなぶり殺される。さらに、自身が利益を得るために育てたカシの花で心も頭も壊され永遠の責め苦は果てしなく続くのであった。


「ぐぇ、ぐぼぉ…ぎはははっっっ!!」


 傷だらけで美貌を失い異臭漂うキーリス。地獄に生えたケシの花粉で既に頭がおかしくなり今もオアシスで水の奪い合いで殺し合うエルフ達に助けの声を上げる。


「だずげでぇ!! ごめんなざぃ!! おかね、あげるがら!! ははっ!! みず、みずぅ!!  あづぐでぇ、ぐるじぃよぉ!! だずげで!! だずげでぇ!!」


 目の前に見えるオアシスに向け叫ぶが誰も来てくれない。


「だずげ、だずげぇ…ひぃ!? ひぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!」


 次の瞬間、強烈な光がピカッと生まれオアシスが焦土と化した。強烈な熱風でケシの花が燃え尽きた中キーリスの顔が焼かれ悲惨になる。


「あづぃぃ!! がお、いだぃ!! だずげでぇ、ここがら、だじでぇぇぇ!!!!」


「この声…貴様、エルフのキーリスか」


 宙に浮かび白い杖を持った人間の老人がケシの花を燃やしながら近づいた。自身に花粉がつかないように体の周りに障壁を張って地面に埋まっているキーリスを見下ろす。


「だ、だれ…だれでも、いいがら…だずげ、で…なんでも、する、がらぁ…」


 散々見下してきた人種に助けを求め堕ちるところまで堕ちていた。だが、青年は持っていた杖をキーリスの額に突き刺す。


「ぎやぁぁ!! いだぃ、いだぃ!! やめでぇ、だずげでぇ…ひぃ…お、おまえは、ガエル!!」


「ふん、魔法の血がこれだけしかないとは…だが、先ほど消し去ったエルフどもより質はマシか…」


 魔法の杖でキーリスに残っていた魔法の血の残りカスを吸い取ると、老人こと教王ガエルの姿が変わっていく。皮膚に潤いが戻り、皺だらけの顔に張が出て見た目十代後半の青年になった。


「あぁ、がえぜぇ、わだじぃの血をぉぉぉ、ひやぁぁぁ、はっはっは!!」


「愚かな、禁断の花に手を出した結果がこれか…ヘルのやつめ、始末を怠るとは、詰めの甘い女だ。」


 魔法の杖で血を完全に抜かれ干からびていくキーリス。ケシの花は全て無くなり狂うことはなくなった。


 しかし、生き返っても魔法の力を完全に失った彼女は魔法のない人種と変わりはない。この地獄の砂漠から逃れる手段を失い干からびる運命しかなかった。

 

 キーリスから魔法の血を奪い若返ったガエルは飛び続け広大な砂漠地獄を抜けた。


「この世界の法則は普通ではないか…アガどもを使えば情報を集めれると思ったのだが…」


 実験体達が地獄の闇に消えたことなど知らず舌打ちして、遥か上空から地上を見渡す。


 雪が降り続け高い氷山だらけの極寒地獄が見え、他には雷が降り注ぎ落雷で地面が陥没している所が見えた。他にも、泥沼や針山の地獄など見える中ガエルは大きく白い建物を見つける。


「あれは、学園か…」


 人種で魔法主義者の校長が金を使い建てた豪華な学園があり、誰かいるかもしれないとガエルは学園に向け飛んだ。



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