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告白

月がきれいですね。ってすごくいい言葉だと思いませんか?今回はそんな言葉になんと返すのか、自分なりに考えてみました。

 私とあなたの関係を一言で言うならば、それは友人以上恋人未満、というものになる。


 もちろん私たちにとっては二人で楽しんだ時間は、そんな陳腐な言葉では言い表せないほどの特別で満ちていたけれど。ただまぁ、他人から見ればそれはどこにでもある普通のことで。


 ーー私は、そんな関係を終わりにしたかった。






「……月がきれいですね」






 ドキリとした。こんな関係など終わらせようと思った瞬間に、あなたがそんなことを言ったから。


 あなたの声はうわずっていた。一世一代の、まるで告白をするように。

 そして、あなたは月など見ていなかった。ただじっと、私のことを見つめていた。


 文系であり、本の虫であるあなたが、緊張した面持ちで声をうわずらせる。あなたがなにを意図して言ったのか、答えはわかりきっていた。


 私は頭を巡らせる。あなたが、いつかこんな風に告白をしてくると思っていたから。




 闇夜のように優しく包み込んでくれるからでしょうか。


 雲に隠れた本当の姿を見たいからでしょうか。


 雨粒でさえも輝かせてくれるからでしょうか。


 降り積もった雪でも光らせてくれるからでしょうか。


 見えなくなっても確かにそこにいるからでしょうか。


 私たちのようにずっと孤独に浮かんでいるからでしょうか。




 言うべき言葉は、もうこれしかない。


 私はカラカラになった口をこじ開けてーー。


「ーーーー」


 あなたはフッと笑った。

読んでいただき、ありがとうございました。


最後の、主人公の「」には好きな言葉を入れて、そしてその後の生活を想像してみてください。そしてこの作品は完成です。


よろしければ感想に、どの言葉をいれたのか、また自分だったらこんな言葉を返す、というのを書いてくださると作者がそれはもう喜びます。

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