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メメント・モリ

作者: なろう系

地平線がとても綺麗に見えた。


激しく吹きさらす雨は止み、体は一つも濡れてはいないのに濡れそぼっていた服が乾くような開放感を体は感じ取っていた。


辺りは澄み渡り植物たちが凛々とはえ渡っている。クチナシ、だろうか?それに近所では見た事のない花も咲いている。


文月に花期を迎えるクチナシを歩きながら目で追い風情でも感じようかと思っていたのだがすぐに飽きてしまった。いつものことだ。周りにはなにも無く、あるとするなら花くらいだ。ここに自分がいるのにもかかわらず、あまり現実味を感じない。しかし、それが普通なのだろう。こんな場所に来れば誰だってそう思う。


そう誰だって


「メメント・モリって知ってる?」


「え?」


突然の問いに多少の疑問を覚えつつもいつも通りの受け答えができた。


「しってるよ。ラテン語で自分が死ぬ事を忘れるなっていう警句だろ。」


「そんな事、考えたこともないよ」


何でいきなりそんな事を聞くのだろう。


「そう。」


なんだか放り投げる様な返事が返ってきた事に少しの違和感を覚えた。自分から聞いといてなんなのだろう。


メメント・モリなんて。


自分が死ぬなんて考える事は今までなかったしこれからもきっとそうだったのだろう。

明日死ぬかもしれないから頑張ろうなんて今時誰も考えない。

というか、僕には考える意味が無いのだ。


「今日って何日?」


そっちは意味のない質問を僕にしたのだ、これくらい答えてくれてもいいだろう


「今日ってそんなの9月26日じゃん」



なろう系を描きました


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