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第36話・転生者or転移者?

遅くなりすいません。

天文17年(1548)3月20日


■信濃国 木曽群 木曽谷 木曽福島城



本日はお日柄も良く、信濃国木曽群木曽谷にあります木曽福島城を包囲しています。そして重臣たちの目線が嫌らしいのですが…。行軍中に特典である【変身】を使ってみた。変身する対象は千代女にしてみたのだが…



「信之様、私はそんなに胸は小さくありませぬ。こう見えて意外とあるのですよ!」



千代女が迫る勢いで必死に抗議してくる。

い…いや、意外とってなんだよ…。だって大きいと邪魔じゃん



「ほら!さぁ、触ってください信之様」



千代女が自分の胸を信之に対して突き出してくる。自分的は嬉しいけど、周りの目線があるからね、やめようよ。



「千代女、周りの目線があるし俺も男だから…」



「男?今は信之様は女の子です!」



「そうだけども心は男だから…」



「望月殿、は…はしたないですぞ…」



注意はしているがチラチラと見ている工藤祐長。



「工藤殿、これは女性にとってはお家で言えば滅亡と同じなのです!」



「いや、しかし殿も困っておられるし」



いいぞ、いいぞ!流石は将来の武田四天王の祐長だ。もっと言ってやれ!



「では工藤は小さいほうが好きなのですか?」



「い…いえ、滅相もない。望月殿のように大きい胸のほうが…」



祐長はそこまで言って口籠る。



「信之様、工藤殿もこう言っておられます。さあ、お覚悟なさいませ!」


千代女はそう言うと信之の手を掴み自分の懐に手を入れる。



「ど…どうですか!意外と…あるでしょう?」



はい、すいませんでした…。



「それと信之様、女性の胸を触ったからには責任を取ってくださいね?」



千代女はニコッと笑いながら信之の手を懐から出す。


おっふ…

嵌められたの…か?



「も…もちろんであるぞよ?」



「殿⁉︎口調がおかしいのですが」


祐長がツッコミをいれる。





一刻後…



変身して約2時間がたったころ千代女の身体から元の幼児に戻った。



「ふぅ…。大体一刻といったところか、しかしこの特典意外と使えるかもしれないが主要な人物を変身するには色々と調べないといけないな」


信之はそう言いながらゲーム機を操作する。



名前・【武田三郎】▶︎

所在地・【躑躅ヶ崎館】▶︎

所属・【武田晴信】▶︎

西暦・1547年1月5日生まれ。

特典・変身▶︎



ゲーム機でステータスを開いてみると特典という欄が追加されていた。



特典・変身▼

【自分自身の姿を変えることができる。しかし、一度会話したことがある者に限る。他の転生者には変身できない】



ん?行軍中に見たときはなかった行が追加されている。転生者には変身できないだと?


ということは俺以外にもこの戦国時代に転生して来たものがいるということか?いや待てよ…。今まで周辺諸国の詳しい勢力は聞いていなかった。知識としてわかっていたから最初のうちは聞かなかったのが裏目に出た。



「千代女少し聞きたいことがある」



「胸の大きさですか?」



「それは気になる…ではない、違う!確か父上から諸国の情報を集めて来いと言われていたよな?」



「はい、大殿から言われ全国に…」



「尾張の織田はどうなっている?」



「尾張の織田家は今川家、並びに松平から三河国、遠江国の天竜川から西を制圧、川の沿岸を天領地として朝廷へ献上しました」



まさか…忠実とは違う歴史になっていたとは…。


「更に北畠家が治めていた伊勢と志摩。東美濃、さらに南近江と伊賀です。」



これは織田家に転生者、もしくは転移者がいるのはほぼ間違いがないだろう。しかも織田の領地は武田を軽く越している。




「それと信之様に書状と余談ではあるのですが、信之様がお生まれの前に織田家から使者が参られていたらしいです」


使者?忠実では織田家から使者はまだ接点もない武田へ来るはずがない


「書状と使者?その名は?」


「はい、平手民部大輔政秀と言われる織田家の宰相と言われている方です」


ーーーーーー平手政秀ーー1592〜1553年


【織田家の次席家老であり信長の傅役。斎藤道三の娘・帰蝶【濃姫】を信長の嫁として迎えるなどの尽力し、外交方面でも活躍をした。信秀の名代として上洛し、朝廷に内裏築地修理料4000貫を献上するなど、朝廷との交渉活動も担当していた。信長の奇行を戒め改めさせるために、諌死した。】▶︎



平手政秀、忠実では信長の傅役だが余り表舞台には出てこない武将だ。武将の内容見ても忠実通りか……。んっ?下に▶︎がある…。



【織田家の次席家老で、信長の傅役を務めた。

美濃国の斎藤道三とこっそり同盟を結んじゃった人。斎藤道三の娘・帰蝶【濃姫】を信長の嫁として迎えるなどの尽力し、外交方面でも活躍をした。尚、道三は平手政秀に嫁がせようかとも考えたらしい。

信秀の名代として上洛し、朝廷に内裏築地修理料と伊勢式年遷宮資金、合計三万貫を献上するなど朝廷との交渉活動も担当していた。実際は信秀に伺いも立てずに、勝手に裏工作するなどのスタンドプレイも多く行っていたらしい………(続く)】



こっそりって…。信秀さんも大変な部下を持って可哀想に。


書状にはなんて書いてあるのか…


『美濃東部は織田家が抑えているから大丈夫だぞ

平手民部大輔政秀』


あれ?織田家とは同盟すらしてないので何が大丈夫なのかわからないが織田の宰相が言ってるんだから大丈夫なのか?一応警戒はしといた方がいいだろう。




ピコーン!

特典・連絡チャットが追加されました。


織田家のことを思っていると機械的な声がした。さっそくゲーム機でステータスを開く




名前・【武田三郎】▶︎

所在地・【躑躅ヶ崎館】▶︎

所属・【武田晴信】▶︎

西暦・1547年1月5日生まれ。

特典・変身▶︎

・連絡チャット▼

(あだ名をつけることが可能)

・平手政秀▶︎()

・毛利京▶︎()

・香宗我部親泰▶︎()



転生者、転移者が俺の他に3人いたとは…。毛利京……恐らく中国地方の毛利と、香宗我部といえば長宗我部か…。いずれもここから遠い。会うにしても一度上洛せねばならないか。


それにしてもあだ名をつけられるとか…ふむ、取り敢えず平手殿は…


特典・変身▶︎

・連絡チャット▼

(あだ名をつけることが可能)

・平手政秀▶︎(織田宰相)

・毛利京▶︎()

・香宗我部親泰▶︎()


織田宰相でいいだろう。他の人はまだ接点がないので決めなくても良いだろう。


「毛利や土佐の長宗我部はどうだ?」



「長宗我部は特に変わりなく、毛利は当主の毛利元就の娘が色々と変わったことをしているご様子でした」



「なるほど」


ーーーーーー毛利京ーー1521〜1530年

【毛利元就の長女。母は高橋氏の娘、高橋楓。2歳で母方の高橋氏に人質に出され9歳で殺される】▷


忠実では9歳で亡くなってしまったのか…。今は21年生まれだから27歳か。下に▷があるが透明になっているのでまだ開けない。



「千代女、織田の宰相平手殿に書状を書くので後で渡して欲しい。それと引き続き監視というか変わったことがあったら詳しく教えて欲しい。これは長宗我部、毛利も同じく」



「わかりました」



千代女から平手殿が武田家に送った目録が書かれた書状を渡され見てみると…。


━手土産目録━━

〇命酒    樽にて五樽

海物の乾物  干し魚や干し貝など

白米俵    一俵30kg計算で五百俵(約15000kg=15トン)【品種改良と……の末】

京反物    二十反にじゅったん

塩俵しおだわら    白米俵と同じ計算で・・・10俵【約300kg】

じろ飴    小壺五個【一個に付き約1kg】 



す…凄い量だな。当時飢饉のだった甲斐はこれで救われたかもしれんな。さて手紙の内容はどうするかだが…。

他のクロスオーバー作品、作者様の武将の説明を引用させていただいています。


誤字脱字等ありましたらお知らせください。

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