第22話・小田井原の戦い決着
天文16年(1547)7月13日
■信濃国 佐久郡 小田井原
「早く追いつかぬか!敵は小勢だ!進め!あと少しで武田を!」
馬上で上杉憲政は大き声を響かせる。憲政はあと少しで武田軍に勝てると思った。しかしその時だった。
まるで自分を待ち構えていたように左右に武田菱の旗、そして追いかけているはずの武田軍がいつの間にかいなくなっていたことに気づく。
「っ!待ち伏せか!」
何故だ何故だ何故だ何故だ!関東管領である俺は選ばれた者なんだ!甲斐の山猿如きに負けるはずが無いんだ。川越では北条に朝定(扇谷上杉氏)の所為で負けてしまったが。それが無ければ俺は勝っていたはすだ。
憲政は歯ぎしりする。
武田、北条には関東管領、上杉の血筋も全く関係無い。刃向かったら倒すといった獰猛さがある。
「む……迎え撃て!」
憲政は必死に家臣達に叫んだ。
名門で足利幕府ではその武威を示していた上杉家が今崩れ去ろうとしていた。
「武田軍およそ4500。左翼に宿将 甘利虎泰、右翼に宿将 板垣信方の軍勢です!」
「前方におよそ500の武田軍!我が軍包囲されました!」
なんということだ…こんな筈では…
「上杉共を蹴散らせ!!」
虎泰が馬上で次々と雑兵を討ち取っていく。
「諏訪衆の力今こそ振るえ!」
それに負けじと信方も奮戦する。
「河越の野戦での影響で我が軍は疲労で押されております」
「殿!撤退しましょう!このままでは壊滅してしまいます!」
「何卒、撤退を!」
「くっ!撤退する……撤退だぁぁぁ!」
「申し上げます!小幡憲重殿、小幡景純殿。金井秀景、安中長繁殿、由良成繁殿寝返り!」
馬鹿な………。このままでは隊が維持できない!
憲政は数える程の護衛に守られながら所領の上野に向かって退却したのだった。
武田信之率いる武田軍は九州の最南端、薩摩を領地とする島津が得意とする釣り野伏せで上杉憲政率いる上杉軍を大半を裏切らせ壊滅させた。これにより志賀城を落とした武田軍は佐久郡を平定した。関東管領を破ったことにより佐久の諸将は遂に降伏したのだった。この戦いで捕虜になったものは武田家が運営する金山へ送られた。裏切った上野衆はそのまま信之の与力として付けられたのだった。
関東管領破れる!
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