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第18話・信之の初陣そして志賀城陥落

天文16年(1547)7月10日



北信の雄 村上義清。信濃守護 小笠原長時

見事な切腹 諏訪頼重。巧みな鞍替 木曾義康


これが信濃四大将。武田家に比べるとなんかパッとしないメンバーと思う信之です。

そう名前が変わったのですよ。大人なったということですね。さて史実では24日に志賀城を包囲したんですけど自分がいるせいか少しだけ早く包囲している武田軍。



「さて早々に落ちるだろうて…」


晴信は気楽に構えていた。

その両脇には武田軍の諸将達が並び座っていた。



晴信から見て左側から武田信繁、武田信廉、武田信之、穴山信友、勝沼信元、桜井信貞、今井信房、今井信甫、今井虎意、今井信俊、桜井信忠、栗原信友、栗原正清、浅利虎在といった御一門衆。


右側は板垣信方、甘利虎泰、馬場信房、萩原昌明、飯富虎昌、室住虎登、曾雌虎忠、跡部信秋、原昌俊、原昌胤、原虎胤、小宮山虎景、下曽根昌利、曽根虎長、曽根虎盛、曽根虎吉、横田高松、小畠虎盛、多田満頼、金丸虎嗣、日向昌時、石原守繁、三枝守綱、三枝虎吉、長坂光堅、初鹿野高利、飯田虎春、加藤虎景、上原虎満、小山田信有、小山田昌辰、工藤昌祐、工藤祐長、板垣信憲、甘利信益、甘利昌忠、甘利信康、米倉重継、駒井昌直、春日源五郎、飯富源四郎、浅利信種、秋山信友、横田景康、小幡昌盛、山本勘助譜代家老衆。



そうそうたる武田軍名将達が揃う。

信之はそれを見渡す。


あれは隻眼の将、山本勘助か!実際にいたとは。それに多田満頼!火車鬼や天狗退治で有名な勇将。ヤバいな武田軍…。良かった…武田家に生まれて。しかも当主の三男で…



信之は安心しながらも包囲して入る志賀城を見上げる。


確か明日には金堀衆が城の水の手を断つんだよな。しかしそれでも落ちない。



「さて、先陣を務める者はいるか?」


晴信が諸将を見渡す。諸将はこぞって名乗りを上げるがそれを止めるほどの人物が名乗りを上げた。



そう信之である。



「先陣は私にお任せあれ」


「信之、お主はまだ幼子。1人では馬も乗れまい。戦いは無理かと思うが…」


晴信は心配そうに言う。



「既に志賀城は落ち申した。私が馬に乗らずとも戦わずとも既に陥落しているのです」



何ですと?バカな…


そんなわけなかろう!


まだ包囲したばかりじゃ。


様々な言葉が諸将から出る。


「静まれい!信之それはどう言う事だ?」


「既に志賀城は内から崩れるでしょう、武田軍の攻撃を合図に。段蔵!」



信之が段蔵を呼ぶと信之の後ろに現れる。両手にはには白い布で覆われたものを3つ持っている。白い布の下は真っ赤に染まっている。



段蔵は晴信の前まで行き置く。


「これは?」


晴信は信之の方に改めて向ける。


「笠原清繁の首、高田憲頼父子の首でございます。そして攻めると同時に城門に手の者がおりますので開門させます」



「良くやった!信之に初陣で先陣を任せる!」



「はっ!信房、源五郎、源四郎、昌祐、祐長行くぞ!虎泰殿、信方殿、虎盛殿後詰めよろしお願いします! 」


『承知した!』





そして武田軍が攻撃を開始すると段蔵の手の者が開門、信之達武田軍がなだれ込む。抵抗という抵抗がなく次々と打ち取られていく敵兵。



「城主、笠原清繁討ち取ったり!」



「高田憲頼父子討ち取ったり!」



打ち合わせ通り段蔵達が叫び更に敵兵の士気を下げる。



一刻も経たずして志賀城陥落。




しかし…




「関東管領上杉軍、当主・上杉憲政を総大将に碓氷峠を越えて信濃国へ入りました!」




との報告が来たのだった。





誤字脱字等ありましたらよろしくお願いします。

この作品はクロスオーバー作品です。


編集


金井秀景→上杉憲政に変更

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