プロローグ ・授業
クロスオーバー作品です。
どうぞよろしくお願いします。
誤字脱字等ありました感想がありましたらよろしくお願いします。
西暦20XX年 日本 某所
「…であるからして、武田信玄の子供であり戦国時代を代表する武将として有名な武田信之公は皆さんご存知ですね?」
「有名だよね。平手政秀、香宗我部親泰、毛利京の3人と並んで人気ですよね!」
教室内の女子達が黄色い声をあげる。
「そうですね。今ではアニメ化、ゲーム化、書籍化など幅広く大勢の人に人気です。その活躍ぶりは未来から転生した人達ではないかと一部の学者から言われています」
「最早、チート武将にふさわしいよね」
「うんうん。日本が鎖国しなかったのはこの4人のお陰だっていうし、大陸に領土を持つのも叶わなかったと思うよ」
「そうですね。今の大国、日本があるのはこの4人がいたからかもしれませんね。当時の日本は列島しか領土がありませんでした。信之公は船でハワイ、北アメリカ大陸に上陸し原住民の心をしっかりと掴み領土化していきました」
「あとはユーラシア大陸に領土を広げていったんだっけ?」
「そうそう」
「皆さんはこの4人の中で誰が一番好きですか?因みに私は信之公です!」
クラスの担任である女性教師が教卓で拳を突き上げ発言する。
「私はダンディーな政秀おじ様ですわ!」
「いやいや、そこは兄思いの親泰ですよ絶対!」
「そこは京お姉様です!」
女子達と一部の男子も参加して言い争う。
「くっ!何て事だ…。ここには武田軍はいないのか‼︎薄情者め!」
担任が突如、叫び出す。
「「先生‼︎私達も信之様が大好きです‼︎」」
先生の叫びに言い争いに参加せず大人しく席に着いていた数人の女子達が立ち上がり先生のいる教卓に集まる。
「皆さん…」
担任は目元に涙を滲ませながら集まった女子達と抱き締め合っていた。そんなクラスの状況を見て男子は(一部の男子は言い争いに参加中)呆れる。
「ハァ…。先生ー!信之公の話しを聞きたいんで、早くしてください。」
「えっ?あっ⁉︎えっと…皆さん静かにしてください、授業始めますよ!」
さっきまで一緒になって言い争っていたので余り説得力が無いのは仕方が無い。
「話しが逸れましたが気を取り直して、信之公が表舞台に出てたのがわかるのが1547年です。
1547年、天文16年7月に武田信玄は信濃国 現在の長野県の佐久郡にあった志賀城を包囲しました。志賀城の城主、笠原清繁は隣国上野国 群馬県を本拠地とした室町幕府の役職の一つで関東管領である上杉憲政に援軍を頼みましたが信之が直ぐに城を陥落させ憲政が率いる5千の援軍と戦ったのが信之公です。これを志賀・小田井原の戦いと呼びます」
「確か圧勝したんだよね?」
「そう。それに上杉って確か前年に北条氏康に川越城の戦いで負けたばかりだったはず…」
「そうです。恐らく士気を低かったことが一つの敗因かもしれないですね。信之公率いる武田軍はほぼ戦うことなく上杉軍を討ち破ることになります」
「これで関東管領は地に落ちたんだ」
「憲政じゃあ、勝てないでしょう」
「憲政の家臣、長野業正は援軍を確かやめたほうがいいって言ったらしいけど」
「信之公は志賀城も2時間も掛からず陥落させませ信玄から大いに褒めました。信之公は城主や主だった武将を暗殺して指揮できるものがいなくなるようしました。これにより城兵の一気に士気は下がり遂には落城しました。信玄の敵兵への処置は厳しく、捕虜となった城兵は奴隷労働者とされ、女子供は売り払われました。
この時代では合戦で得た捕虜は報酬として味方の将兵に分け与えられ、金銭で親族に身請けさせることが普通でした。しかしこの合戦の捕虜の値段は非常に高額で身請けができず、ほとんどが人買いに売買されたと言います。
笠原清繁の夫人は関東管領の娘、梓姫です。城攻めで活躍した郡内衆の小山田信有に与えられそうになった所を信之公が哀れに思い、代わりに身請けして屋敷に住まわせ、悲しみに暮れる梓姫を心底心配し看病したらしいです。それが結果として後に信之公の側室になりました」
「イケメンだよなぁ、信之公って。俺じゃあ絶対に真似できない」
「現代に信之公みたいな男性がいたら絶対彼氏にしたい」
「イケメン爆発しろ!(男子達)」
キーンコーンカーンコーン
「はい!今日の授業はここまで来週は信之公の初期の家臣団などを詳しく教えますのでしっかりと予習してくること」
「はーい」
この度私が企画者となり他の作者の方に呼びかけをしてクロスオーバー作品を執筆する事になりました。企画に参加してくれた霧島ナガツキ様、天樹院樹理様には感謝を。
既に霧島ナガツキ様の作品。
ゲーム機片手に天下統一!Player2
~我、長宗我部ニテ立チ上ガラントス~
主人公
香宗我部親泰
それとまだですが天樹院樹理様の作品
「ゲーム機片手に天下統一!Player1〜4
〜諌死なんてしてやらん、天寿を全うしてやる!!〜(仮)」
主人公
平手政秀
共々よろしくお願い致します。