俺の匂いは、好みのタイプを捻じ曲げてしまうほどに酷いんですか!?
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「そ、それにしても、やっぱりカラオケはストレス発散に最高だな! な、なー、純一?」
「あ、ああ。……そ、そうだな」
カラオケ店を出たところで、俺と俊介は談笑をする。
後ろをゆったりとした動きでついてくる、沙雪様のご様子をうかがいながら。
結局席替え後、一日中沙雪様はご降臨し続けた。
漏らしてしまった佐藤君と鈴木君は、失意のまま早退。
沙雪の前に座ってるギャル――米倉さんだったかな? 彼女もけっして後ろは振り向かなかったけど、背中にビリビリ感じるプレッシャーに椅子をカタカタ震わせていた。
沙雪がそんな状態になってしまった理由は、一つしか思い当らない。
貫地谷さんの存在だ。
金髪のお嬢様は、ずっと笑顔で楽しそうに話しかけてくれた。
俺の趣味や好きな食べ物。嫌いなものに、苦手な教科。
あげた例なんてほんの一部ってくらいに質問攻め。
彼女は、たった一日ぶんの俺の机に染み込んだ匂いでさえ我慢できなかった。
それよりも断然濃い匂いを発していたろう生身の俺の隣なのに、最後までつらそうな姿をおくびにも出さなかった。
嫌そうな顔なんてただの一度も見せず、それどころかとても嬉しそうにしているようにさえ見えた。
これが噂に聞く、帝王学ってやつの一端なのかもしれない。
そのいっぽうで、沙雪様のご乱心はすごいものだった。
一時間目こそ被害はシャーペン一本と、ヒビの入った机と、漏らしてしまったイケメン二人だけで済んだ。
でも二時間目が始まる前に、購買で大量のシャーペンを購入してきたかと思ったら、ものすごい勢いで折り続けた。
それこそ貫地谷さんの質問が一つ増えるたびに、一本折っていたくらいのペースだった。
このままだと地球上のシャーペンが絶滅してしまう気がして、俺は彼女の気分転換目的でカラオケに誘ったのだ。
はっきり言って、沙雪がこれほどまでに、金髪のお嬢様へ拒否反応を示したことは驚いた。
沙雪様モードなんて、これまで俊介が馬鹿やった時くらいしか発動していなかったからだ。
それが今日は、終日大活躍だった。
彼女がそうなってしまった要因が、お嬢様本人のせいなのか。
それとも相手が誰だろうと、俺たち四人の中に割って入ってきたという出来事のせいなのかはわからない。
ただ、俺はなんとなくだけど後者じゃないかなと睨んでる。
俺が幼馴染以外から距離を取られるようになって以降、貫地谷さんほど俺に積極的に接近してきた人は初めてだ。
あのお嬢様は、四人だけでいることが当たり前になっていた俺たちにとって、完全にイレギュラーな存在だ。
そんなイレギュラーに、沙雪の脳は完全拒絶を決め込んでしまった。
きっと彼女は、俺たち四人の関係に変化が訪れることを恐れているんだ。
その恐れは俺も多少なり持っているし、たぶん俊介も美鈴も持っている。
どうやら沙雪は、ほかの三人とは規格外に持っていたみたいだけどね。
ちらりと、沙雪を見やる。
隣で一生懸命美鈴が話しているけど、彼女は薄い笑みを返すのがやっとだった。
カラオケじゃ、あんまり効果はなかったみたいだな。
夜飯食べたら部屋に呼んで、沙雪が満足するまで遊んでやるかね。
すっかり日の暮れた中、俺たちは駐輪場へ向かう。
四人ともカラオケに来る前に、一度家に帰っていた。
俺は一度シャワーで汗を流し、リュックの中身を補充してから家を自転車で出た。
学校のあと外で遊ぶ場合の、俺のルーティーンだ。
「……純一! 女の子の助けを呼ぶ声が、聞こえた気がする!」
そんな道すがら、俊介が緊迫した面持ちで訴える。
「どっちから!?」
「あっち。たぶん駅の向こう」
俺たちの地元は、駅を挟んで街の雰囲気が変わる。
今いる側は大きめの総合スーパーやチェーン展開している飲食店なども多く、家族連れの姿をよく見かける。
しかし駅を通過して俊介が指をさしている側に出ると、一変する。
立ち並ぶのはパチンコ店や、東南アジア系の女性が働く怪しげな飲み屋。消費者金融なんかも見かける。
だからと言って、アウトローがつねに暴れているような危険地帯ってほどでもない。
駅向こうにも住宅はあるし、子供だって歩いている。
居酒屋には、普通のサラリーマンだって出入りしている。
でも、女の子が安心して夜一人で歩けるような場所でもなかった。
「沙雪、美鈴」
俺はこの場を離れる同意を得ようと、二人の幼馴染の顔を見る。
美鈴は、やれやれと言いたげな顔。
沙雪は、とても心配そうにしている。
「わかってる。また助けに行くんでしょ? 沙雪はしっかりとあたしが送り届けるから、心配しないで」
「ありがとう。でも、心配なのは沙雪だけじゃないからね。美鈴も女の子なんだから。ちゃんと帰れよ」
「……純って、ナチュラルにそういうこと言うよね。……でも、ありがと。あたしも気をつけるから、純も気をつけて。ついでに俊もね」
「俺はついでかい!」
「……純一君。俊介君。怪我だけはしないでね」
「ありがとう、沙雪。終わったら、電話するから」
自転車までダッシュして、ペダルをこれでもかとぶん回す。
高架下を全速力で通過して、俊の指示どおりにぶっ飛ばすと――
「い、いやぁ。た、……助けてぇ。誰かぁ……!」
「大丈夫だって。すーぐ、気持ちよくなるからよ」
華奢な女の子を無理やり路地裏に連れ込もうとしている、二人の男の姿があった。
「――んっ? あれって、委員長じゃねえか?」
「……ほんとだ。山下さんだ」
助けを呼んでいた女の子は、今日うちのクラスの委員長に決まった山下彩さんだった。
委員長といっても、積極的に立候補したわけではない。
同じ中学出身の男子の「山下は中学三年間ずっと委員長で、あだ名も委員長でした」の一言で、一気に押し出されてしまった。
山下さんも困ったような顔をしていたものの、その空気感に断れるはずもなく頷いてしまう。
濁流に飲み込まれたと思ったら、なすすべなく委員長という場所に打ち上げられてたようなものだ。
雰囲気と同様に顔も大人しめだけど、かなりの美少女だ。
背丈は小さく、中学一年生と紹介されても疑わないかもしれない。
二つお団子の髪型もあってか、なんとなく小動物的な女の子だなあと思っていた。
そんな彼女の顔が、今は恐怖によって涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ。
――ちょっと、反省してもらおうか。
「――おまえらっ! さっさと、山下さんを放せっ!!」
「……あんだあ、てめえ?」
「……橘……君?」
自転車を乗り捨てリュックを放り出した俺は、暴行犯に怒鳴りつける。
さっきは暗くてよく見えなかったけど、山下さんの手首には痛々しいあざがついていた。
あんなにか細い腕なのに、力の加減もせずに握ったんだろう。
……こいつらは、本気でやってよさそうだ。
「あんだよ、こいつの知り合いかよ? もしかしてカワイ子ちゃんの前で、いいとこ見せようとか思っちゃった?」
「べつに、そんな、こと、思って、ないよ。ただ、山下、さんを、助けに、きた、だけで」
「……あんたら、悪いことは言わないからさ。純一マジギレしてるし、さっさと委員長に謝ったほうがいいよ? 人生、狂っちゃうよー?」
「なに言っちゃってんのこのガキ。恐怖で、頭おかしくなったか? てめえら、あっくんの強さ知らねえんだろ? 元プロボクサーなんだぜ? 目やっちゃって、引退したけど。てめえらなんて、瞬殺よ瞬殺」
コバンザメっぽい雰囲気の男が、山下さんの両腕を掴んでいるやつを紹介する。
たしかに、あいつのほうが強敵そうだな。ずいぶんと、体ががっちりしている。
「……てかさあ、てめぇさっきからなにやってんの?」
「見て、わから、ない? スク、ワット、だけど」
「見りゃわかるわ、ボケ! なんか臭いし、俺らのこと舐めてんのか!?」
「舐めて、ない、から、入念に、準備、してるん、だよ。それに、わかる、のに、なんで、聞いたの? もしか、して、馬鹿?」
「ぶっ殺す!!」
殴りかかってきたコバンザメを華麗に避けて、全部のボタンを外しておいたワイシャツを素早く脱ぐ。コバンザメの後ろに回り込むと、そのワイシャツでやつの頭をすっぽりとくるんだ。
俺の汗がたっぷり染み込んだ、ワイシャツで。
「……ん、んぐー!? ぐえぇっ!? うっ……ぶほぉ!!」
絶対外せないように袖を使ってきつく縛ると、十秒もしないうちに気を失って倒れこんだ。
……まず、一人。
「……なにやった、おまえ?」
「ちょっとお痛がすぎたんで、寝てもらっただけだよ」
「寝てもらっただあ? 痙攣してんじゃねえか!」
「女の子にあざをつけるようなおまえらに、持ち合わせてる慈悲はない」
「上等だ」
ようやくボクサーは、山下さんを解放する。
彼女は崩れるように、その場でへたり込んでしまった。
俺は肌着を脱ぐと、左手の甲を相手に向ける。
指をくいくいっと上げて挑発すると、ボクサーはフットワークを駆使して、一気に俺の目の前まで迫る。
だが、やつがこぶしを繰り出そうとした時、すでに俺の姿はそこにはない。
背中側に回り込んだ俺は、後ろから肌着の袖をボクサーの頭にかぶせていた。
「――ぐぼげぇはっ!?」
ワイシャツよりも、さらに高濃度に俺の汗が染み込んだ肌着だ。
たとえがたいのいい格闘家だとしても、一瞬で膝から崩れ落ちる。
俺は絶対に頭が抜けないように、がっちりと抑え続ける。
「いいか。よく聞けよ。俺たちがここに着いてから、おまえが殴りかかるまでの様子は俊介が全部録画してる。完全に俺たちの正当防衛だからね。……まあ目が覚めたときには、なにが起こったかの記憶も曖昧になってるかもしれないけどさ」
「げぼっ!! ぐばぁあっ!?」
「ということでもう朦朧としてるだろうし、俺の声も届いてないかもしれないけど、いいことを教えてあげるよ。どうやら俺の匂いってさ、意識失ったあとも過剰に吸い過ぎると、深く脳に刻み込まれるみたいなんだよね。その結果、直前にあった出来事と無意識化で繋がってしまうわけ。つまりその出来事を想起するような時に、俺の匂いがフラッシュバックしちゃうんだよ」
「……うっぐぅ……っ」
「おまえらの場合、女の子にムラっとした時点でそうなるだろうから、たぶんED確定だね。三年か、五年か、十年か。はたまた……」
「…………ぅっ」
「俺さ、小学生の時に悪質なロリコン教師を懲らしめたんだよ。そいつはさ、ロリに興奮するたびに訪れるフラッシュバックに心が耐えられなかったのか、最後は六十過ぎの熟女と結婚してたよ。まだ二十代だったのにね。すごいだろ?」
「………………っ」
「おまえらはさ、どうなるんだろうな。男に逃げちゃうのかな。それとも山下さんみたいなロリっぽいのが好みだとしたら、熟女エンドパターンかな。そうすれば、EDの症状も出ないだろうしね」
「……………………」
「まあ、せいぜい反省してくれ」
抵抗がまったくなくなったのを確認して、俺はボクサーから体を離す。
肌着はかぶらせたままだ。
「……た、橘……君。ありが……とう」
「や、山下さん!?」
助かったことで安心したのか、それとも俺の匂いのせいか。
山下さんは頭から、糸が切れたように崩れた。
もうへたり込んでいる態勢だったけど、下はコンクリートだ。ぶつかったら、無傷では済まない。
俺はギリギリ滑り込んで、山下さんの頭を受け止める。
間一髪だ。
「ふいー。危なかった。山下さん、大丈夫!?」
「……こ、……これが、わたしの……王子様の……匂……い……っ…………」
「――って、山下さん!? あっ、やばい! 俺まだ消臭してない。俊介! 介抱変わって」
「しゃーねーなー。委員長みたいなのは、俺のタイプじゃねえんだけど」
「言ってる場合か! とりあえず、救急車呼ばないと」
俊介に山下さんを任せて、俺は右手で制汗スプレーを全身にまきつつ、左手で『119』をコール――
「――橘様。ここの処理は、私どもにお任せください」
「――っ!?」
スマホを持つ左手が、がっしと握られている。
そこにいたのは、スーツ姿の女性だった。
無表情だけど、ものすごい美人だ。
というか、この声記憶にあるぞ。
「……もしかして、貫地谷さんの」
「はい。私、望月ともうします。以後、お見知りおきを」
彼女の視線と手が、とりあえずスマホをしまうようにと要求している。
俺は制汗スプレーの噴射はやめず、スマホだけポケットに入れた。
「……処理を任せろって、どういうこと?」
「そのままの意味です。すべて、私どもで終わらせておきます」
望月さんが手で指し示したほうを見ると、いつの間にやら大勢の黒服さんが駆けつけている。
「でも、目撃者もいたと思うし――」
「問題ありません」
「警察への説明は――」
「問題ありません」
「……救急隊――」
「問題ありません」
「だあああああ! わかったよ! 任せる。任せればいいんでしょ!?」
「ご理解、感謝いたします」
丁寧に頭を下げる望月さん。
なんだか、所作の一つ一つが美しい。
「俺の頼みは一つだけ。山下さんのこと、ちゃんとしてね」
「心得ております。あの害虫どもには、しっかりと罪を償わせます。もちろん、彼女への賠償金も」
「まあ、細かいことはよくわからないけど信じるよ。貫地谷さんの御付きの人だから、信じられる」
「……お任せください」
そう残すと、彼女は山下さんのもとへ駆け寄っていく。
事情説明を受けている俊介がちらりと俺を見たので、大丈夫の意を込めて頷く。
山下さんのことをバトンタッチして、親友がゆっくりと歩いてくる。
俊介が戻ってくるあいだ、俺はリュックから適当に着替えを取り出して袖に通す。
最後に山下さんの様子を見やって、一緒にペダルをこぎ出した。
「純一。あの人って貫地谷さんのだよな?」
「そう。望月さんだって」
「名前あんのかよ!?」
「そりゃ、あるだろ」
「そっかー。とにかくさ、あの人やっぱすげーよ! 俺ずっと見てたけど、気づいたらおまえの手を掴んでた。完全に忍者だよ」
俊介は興奮気味に話している。
こいつは、昔からこういうの大好きなんだ。
「でも、やっぱり純一もすげえよ。あんな大人を二人も倒しちまうなんてよー」
「俺なんて、すごくもなんともないよ。不意打ちみたいなとこあるし、ガスマスクみたいなの装備されたら、効かない可能性のが高い」
「それでも委員長を守ったんだよ、おまえは。それで、じゅうぶんじゃねえか!」
「まあ、そうだな。あとは、心の傷さえなければいいけど」
上機嫌な幼馴染の横で、俺は山下さんのことを心配しながら帰路についた。
山下さんを助けた翌日。
「っはー! これ! この匂いです! わたしが一晩中求めていたのは!!」
1-7には昨日までと比べて、ずいぶんとアグレッシブな様子のクラス委員長の姿があった。
山下さんは元気に登校してくると、俺と俊介に丁寧にお礼をしてくれた。
なんだか、恍惚とした表情だったのが気がかりだったけど。
それが済むと、沙雪の前――米倉さんのところに向かった。
「ねえ、米倉さん。わたしが、席変わりましょうか?」
「えっ!? マジで美樹と変わってくれるの? 委員長ちゃん、どこだっけ?」
「わたしは、一番廊下側の前から三番目です」
「うっそ!? 完璧じゃん! 変わる変わる! ここだと手が震えて、メイクも上手くできないんだよねー」
というやり取りの末、さっきの「っはー!」な山下さんに繋がったのだ。
「……も、もっと近づきたいよ。で、でも、これ以上は、わたしの理性が……。さっきも、ギリギリだったし……」
新しい席で、悶え続ける委員長。
あきらかに、おかしい。
「な、なあ。純一。もしかして委員長、窮地を助けてもらった時の幸せな感情と、おまえの匂いが結びついちまったんじゃねえか? きっと匂いがいい記憶とともに刻まれたら、こうなっちまうんだよ。初めてだもんな。こんなの」
「い、いやいや待て! 仮に俊介の仮説が正しかったとしても、そんな刻み込むほどじゃなかったはずだよ! たしかにあの時はかなり濃い匂いを発してたと思うけど、そんな長時間嗅いでたわけじゃないし」
「でもさ、気を失ってから俺に変わるまでは、相当に濃いー匂いを至近距離で吸ってたわけじゃん? たしかに一分くらいだったかもしれないけど、可能性ないって言える。あれ見て」
「………………」
俊介の指の先では、「えへ、えへ」言ってる委員長が。
なにも反論できない俺の肩を、親友はポンと叩いた。
「まあ、もしもの時は責任取ってやれよ。可愛いじゃん。委員長。俺のタイプじゃないけどー」
「で、でもそれじゃあ、山下さんの気持ちが――」
「たしかに、恋愛感情はわからない。でも少なくともあの時かなり喜んで、興奮してたのは間違いないってことだろー? あの様子を見る限り。きっと、嫌いってことはないさ」
「おまえ、他人事だと思って……」
「だって、他人事だし。……それよりさー、あれもどうにかしろよな」
そこには、バキバキに机を破壊しかけている沙雪様の姿が。
せ、せっかく昨夜、あいつの気のすむまで二時間も頭をなでたのに。
そのおかげか今日は貫地谷さんに話しかけられても、なんとか降臨せずに済んでたのに。
もうガムテープで修復不可能なほど、ズタボロに……。
貫地谷さん。
今朝も俺の机をヘリで運び出してたけど、明日は沙雪の机を入れ替えてもらえませんかね。
幼馴染のために、お願いしますよ。
なんてことを横を見ながら思ってみるが、お嬢様の顔は『?』マークだ。まあ、当然だけど。
俺は諦めて、ジェスチャーで美鈴に沙雪のことを頼むが、ぷいっとそっぽを向かれてしまう。
なんだか、今日は彼女もご機嫌斜めだった。
って、あーあ。気づけば、沙雪の両隣が今日も大変なことに。
恐怖で椅子をガタガタさせすぎて、佐藤君と鈴木君だけ震度7の直下型地震に襲われてるみたいだよ。
……あれ、でも今日は漏らしてはいない。
もしかして、一日である程度の耐性をつけたのかな?
……いや、今はお漏らし男子のことよりも山下さんと沙雪様だろ!
まじで、どうしたらいいんだああああああああああああああ!?
※1-7 クラスメイト概要※
・体臭がキツすぎる男子
・体臭男子の幼馴染三名(うち一名、沙雪様ご降臨中)
・体臭男子に好意的なお嬢様
・お漏らしイケメン二名
NEW!・体臭男子に近づきすぎると、アへ顔晒しそうになる委員長
etc
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佐藤君と鈴木君は、本当に耐性を身に着けたのか!?
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