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魔王に召喚された俺が英雄になれた理由

作者: 四ノ宮 詩埜

主人公は召喚されました。しかしその相手は――

「よく来たな勇者よ」


俺が目を覚ますとそこはどこか豪華な部屋だった。

目の前には玉座に座った図体のでかく、悪魔のようなシルエットの――


「……魔王?」


「如何にも」


……どうしてこうなった?


「この世界の王はな、民衆に重い税を課して金を巻き上げて自分ばかりがいい暮らしをしておる。豪華な食事、毎晩取っかえ引っ変えに女遊び、本当にろくな男ではない」


「は、はぁ……」


「民衆も不満に思っているが、逆らえば即打ち首になる故、誰も逆らうことができぬのだ」


「だから、武力で政権を奪おう、と?」


「如何にも」


「魔王さん」


「なんだ?」



「民衆運動を指揮したら如何ですか?」



翌年、周り全てが敵となった王は打ち首となり、代わりに魔王が国のトップとなった。

魔王は民衆のこをた第一に考え、王という立場であるにも関わらず、民衆と同じような暮らししかしなかったため、人気も高く、世に平和をもたらした。

のちに魔王はこう語る。


「あいつこそが王以外の人間を誰一人として傷つけずに世を平和にした――英雄だ」

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