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第三十二話 掃討 (孤立編 第七部)

 彼は最期まで笑っていた。

 萎える草、秋を運ぶそよ風は横になる彼の頬を撫でる。

 まだ朝靄が出ている朝の時間、私の人生でこの早起きは一生呪う羽目になるだろう。

 久城の部屋を見ても誰もおらず、久城を皆で探し始めたのが約一時間前。

 きっとどこかでお散歩でもしてうっかり寝入ってしまっているに違いない。そんな風に思った。

 しかし、お昼寝に適した環境の中で、彼は息をしていなかった。

 お昼寝ではない。永眠だ。

 彼の額には小さな穴があり、それが致命傷になっているのは明らかだった。

 私達は立ち尽くす。

 昨夜何があったのか、それを誰も知らないからこそ、何がどうしてこうなったのか判断出来ない。

 泣く事も、喚く事も出来ただろう。

 でも、私には出来ない。いや、おそらく誰にもそれは出来ないだろう。

 それ程までに、彼の死に顔は安らかだった。

 葬儀は身内の者だけで行われ、葬儀に参列した者達は皆が涙を流した。

 飄々としている姿が印象的だったと人は言う。

 主に仕える姿勢がダントツだったと人は言う。

 そうだろうか?

 少なくとも、最後に会った私は違うと思う。

 彼は飄々となんかしていないし、子供のように嘘が下手だし、主に仕える姿勢は普通だし、むしろ不誠実だとも思う。

 人は言う。

 私が涙を流さない事を気丈だと。(そんなの違う!)

 私が喚かない事を強い事だと。(違う、そんなの強さじゃない!)

 ああ、もう私は正直に生きられない。

 彼に教わった事も、彼に話してもらった沢山のお話も、その全てが色合いや色彩を変えて私に襲いかかる。

 朱雀苑の当主としても、朱雀 月緋としても、私はもう…


「起きていたくない…」

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 恐山 千代温泉付近

 地元民の更に少数だけが知っている通の湯。

 そこは普通の登山者が登る山道から外れ、行き着くのは正規の手段を取らないで入山した者だけ。

 時には普通の一般市民も迷い込んで来るが、来訪者の大半が何かしらの異能者だ。

 現役を引退したとはいえ、そこに棲む老婆の力はそれだけ強いという事だろう。

 千代温泉の近くには大きな森があり、そこには大量の霊魂が浮遊する。

 恨み、妬み、嫉み、負の感情が溜まりに溜まった怨霊達。

 それらは失った肉体を補完する為に呼び合い、やがて一つの集合体となる。

 それが鬼だ。

 何故人の魂がそこに集まるのか、それは未だに解明されてはいない。

 本島の最北端だから…という説を唱える人間もいれば、霊脈の根源があるのでは…と言う輩もいる。

「そんな事、今はどうでも良いわい!」

 水人形の一体を爆散、それにより人形にたかっていた鬼共を消滅させる。

 これで何体目だろうか?

 小僧が一度に倒したのは最大で二十体、しかし今のは軽く見積もっても十五体はいた。小僧に追い付け追い越せの勢いじゃ。

「ひゅ〜、流石は真性の妖怪じゃ。戦い方も実に怪異的じゃの?」

「そういう貴様はどういうつもりじゃ⁉︎さっきから戦わず、自身の造った結界に閉じ籠りおって!」

 現在温泉付近は大量の鬼共で溢れかえり、今我は一人で鬼共の足止めをしている。

 最初は意気揚々と渋々ながらに戦っていた老婆も、あまりの敵の多さに現在は引きこもり状態。

 我があと一秒でも水人形を作るのが遅ければ、その瞬間に鬼共は温泉を越えて街道に行っていただろう。

 いや、その前に小僧やコンとコルの身が無事では済まぬのだろうとは思うが、どちらにしてもマズい事に変わりない。

「第三人形…爆破!」

 鬼の勢いに呑まれて押し潰された人形に新たな指令を送り、その場で盛大に爆破させる。

 のしかかっていた鬼は勿論、その周りにいた鬼も巻き込みクレーターを作り出す。

 残りの人形は約三十体。

 温泉が近くにあるからまだ保つが、人形を作るよりも鬼の増殖率の方が高い。

 二十体倒しても三十体が、十体増やしても二十体が増えていく。

 向こうを減らそうと、こちらを増やそうと、敵は蟲のように森から現れる。

 このままではいずれジリ貧になる。それは火を見るより明らかだ。

「老婆よ、こいつらを一気に倒す方法は無いのか⁉︎」

「と、言われてもねえ。さっきも言ったが、こいつらの本体はあくまで霊魂。姿無き者達を倒すのは、並大抵の事ではないよ。魂を壊すってのは、心を砕く事だ。こいつらが諦めるのを待つしかないね」

「諦めるって、無理じゃろ!これは流石に…って危な!」

 鬼の鉤爪がこちらの頬を浅く切る。

 人形に意識を割きつつ、こちらも戦闘をこなして会話するのは難しい。

 そう長くは集中力が保たない。

 入り乱れての大混戦。

 異形の顔と身体、鬼独特の強力な膂力はこちらの精神と体力を確実に削る。

「えーい!仕方あるまいて。一気に数を減らしてくれるわ‼︎」

 持てる力全てを使って水を操り、五十体の水人形を作り出す。

 既存の物と新しく作った人形達は円形の陣を作り、まるで囲いを作るように広がる。

「総員、敵を一箇所に集めるのじゃ!」

 岩場とはいえあまり開けた場所ではないし、先ほどから戦闘していたお陰で数をある程度は減らしている。

 増援が来る前に全てを…叩く!

 一体の漏れも許さず、人形達は統率された動きで円を縮めて鬼を一箇所に集める。

「まだ…まだ…まだ!」

「落ち着けい。焦っては事を仕損じるぞ」

「引き籠りは黙っておれ!集中が切れる!」

 頭の回転が限界を超える。

 頭の中で何かが切れる音がしているが、今はそんな事を気にしていられるような余裕は無い。

 眼から赤い涙が滴る。

 あと少し…もう少し…今!

「『海斬 針爆水』!」

 限界まで囲んだ人形を全て爆散させ、大量の針状になった水が鬼共を貫く。

 一箇所で固まらされていた鬼共に余す事なく針状の槍は刺さり、その一撃で絶命へと導く。

 一匹だって残しはしない。

 ここで一体でも残ってしまえばループが始まる。いや、これで我はもう集中力を使い切って力を出せない。

 掃討するにはこれが、最後のチャンスだ。

 完全に集中力が切れ、槍はただの水となって岩場を濡らす。

 立っている鬼は…いない。

「やっ…た?」

「おそらく…な。さて、では今の内に簡易的な応急処置を施しておくかの。よくやってくれた、感謝するよ」

 老婆を包んでいた結界が解ける。

 その瞬間に緊張が切れ、強烈な頭痛と肉体の自動修復が開始され立っているのも困難になる。

 破壊と再生を同時に行われるのは、苦しみが長く続くから好きではないのだが、元々我の所為でもある。ここは甘んじて受けよう。

 我が膝をついている間に、老婆は再度結界を張る為の準備に入っている。

 一枚一枚丁寧に護符を並べ…た所で気付く。微妙な変化。

「ん?これは…」

「地震?」

 老婆が置いた護符。それらが少しだけ振動している。

 うずまっている我も、神経を逆立てる事で微かな変動を探知する。

 しかもただの地震とは思えない。

 細かな振動もあれば、時々感じる大きな揺れ。これは、まさか…

「魚よ、前じゃ!まだ一息吐くには早過ぎるようじゃぞ!」

「 ‼︎ 」

 鬼共が来た森に生えている樹が倒れるのが見える。…いや、それだけではない。

「老婆よ、あれは何じゃ⁉︎」

「とんでもない事になったねえ。こりゃ、もう無理かもしれないよ」

 老婆が諦めとも思える言葉と溜め息を漏らす。

 しかし、それも無理はない。なんせ…

「ギャアァァァァァァァァァァァーーー‼︎」

 なんせ…森からゆうに頭一つ分飛び出す程の巨大な大鬼が、鼓膜を破らんとするような大声を上げて現れたのだから。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あれ?ここは…」

 知らない空間だった。

 景色と呼べる物は無く、辺りはただ真っ暗な世界が広がっているだけ。

 葬儀が終わった後、私は一人で自分の部屋に戻って眠りに就いた。

 そこまでは思い出せる。起きた記憶が無い、という事はここは夢の中であろうか?

「あれ?誰か倒れてる」

 辺りを見回してみると、暗闇の向こうに確かに人影が横たわっている。

 そう遠くはなさそうだ。

 もしかしたら、この真っ暗な空間について何か知っているかもしれない。

 私がそう思って駆け寄ると、そこには赤い髪の和袴を着た男の人が倒れていた。

「あの、大丈夫ですか?」

 何処かで見た事があるような顔、男の人の側には二本の刀が落ちており、目は閉じている。

 ふと思い出すのは今朝見た男の成れの果て。

 まさか、久城のように死んでいるのでは?と思ったが、ちゃんと胸は上下していて呼吸しているのが分かる。

「…どうした?迷ったかい、お嬢ちゃん」

 いつの間にか、男の人が目を開けていた。

 その目に力は無く、今にも再び閉じてしまいそうな感じだ。

「はあ…、いつまで経っても俺が消えないのは、なるほどこういう事か。確かに、異物があるんじゃ消えられないわな」

 男の人が独り言を言っている。私にはまったく意味の分からない、独り言を。

 しかし、この声も何処かで聞いた事があるような。

「あなたは一体どうしたんですか?それに、ここも…」

 辺りを見回して声にならない質問をする。

 ただの暗闇でしかない空間でも、互いの姿ははっきりと見えている。実に不思議な感覚だ。

「ん?ああ、気にするな。お前はただ、自分が元いた所に帰る事だけを考えな」

 気だるそうに男の人は立ち上がり、私から見て左側をわざわざ左手で指差す。

 そこにはいつも見慣れた、朱雀苑の扉と同じ物が見えた。しかし…

「どうした?早く帰んねえとヤバい事になるぞ」

 そんな事は分かっている。

 先程からずっと感じている倦怠感。自分の自我が希薄になっていく感覚。

 この世界は、私を拒絶している。

「でも…帰りたくないんです。もう、あんな所には、帰りたくないんです」

「……ふう、そうかい。それなら結構。勝手に自我ごと消えていけ」

 頭を掻いた男の人はそう言うと再び横になる。時々顔をしかめたりしているのは、体調でも悪いのだろうか?

 他人の心配事をしている間にも、私は自分を見失っていく。

 いつからそうなったのか、はたまた最初からだったのか、体育座りをした私は自分の足が消えている事に気付いた。

「なあ、身体が消えてきてるぜ。何があったか知らねえが、生身の人間が来るような場所じゃねえよ、ここは」

 左手を使って顎を支えながら、男の人は忠告を促してくる。

 誰に?あれ、私は何者?確か、名前があったはず。名前…名まえ…なまえ…

「まったく、結局これだよ。俺が消えない理由がお守りをする為、とか泣きたくなるな」

 誰かが消えかけた私を持ち上げる。

 もう理由も分からないが、それだけはダメだと頭の中で誰かが叫ぶ。

 小さく身をよじって抵抗するが、私を持ち上げているこの人はかなりの力の持ち主だ。

 いくら子供とはいえ、人一人を片手で持ち上げ、更に抵抗されてもビクともしないとは。

「抵抗すんじゃねえ!この世界に来るって事は何かしらの事情があるんだろうが、持ち霊も無しに来るなんてあり得ねえよ。それに…俺も早く消えたいしな」

 最後の一言は、やけに私の耳に残った。

 母猫に連れて行かれる子猫の如く、私は情け容赦なく扉の向こうに投げ飛ばされる。

「じゃあな、お嬢ちゃん。たぶん、いつか俺の本体とも会うだろうが、そこん所はよろしくな。そっちの俺になら、お嬢ちゃんの悩みも何とか出来るかもしれないぜ?」

 左腕で投げられたのだろう。男の人は左腕を振り下ろした格好で私を見ている。

 強い光が私を包む直前、彼が戻した態勢に私は驚愕する。

 白い和袴に包まれた身体。決して屈強とは言えない身体のバランスが、とある部分だけ不自然になっている。

「(右腕が無い?)」

 右の袖が重力に逆らわずに垂れ下がる。

 その袖の中は明らかに、質量らしいものを感じさせる事は無かった。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 大鬼が進行を始めたのは吠えた直後、こちらが森への応急処置の準備を進めている最中だった。

「急げ老婆よ!さっきまでの小鬼共とは違い、あやつの歩幅はかなりのものじゃ。一分もせぬうちにこちらに来るぞ」

「分かってるよ。でも、私が準備した所でこいつは止まらない。あんた…あとどれだけ出来る?」

 老婆の目が極限まで細くなる。

 やるかやらないかを尋ねるより、どこまで出来るかを聞いてくるとは、ただの引き籠りという認識は改めるべきじゃろうか。

 しかし、故に残念としか言いようがない。何故なら…

「せめてあと一撃じゃ。次の一撃で決められねば、我かお主、またはその両方が痛い目を見る」

 岩場に拡散している水気を集めて妖怪の分身的存在、刀を精製する。

「我の最大級の大技…小僧にも使わせておらんほどの隠し玉じゃ。時間稼ぎは任せるぞ?」

「ふん、老体に鞭打ってここにいるって言うのに、その上注文をつけてくるとは上等だい。期待以上に応えてやりたくなるねえ」

 たとえ短い間なれど、そこはタッグを組んだ仲。

 刀を上段に構えて妖力を練る。

 基本的に妖怪の戦い方というのは語られる通りのものである。

 妖怪の個有能力で戦うか、はたまた自身の持つ妖力を練って戦うか。

 ここに来てようやくの話ではあるが、やはり『属性』というのは存在するのだ。

「すう…はあ…すう…はあ」

 妖力を練るにも集中力は使う。先程まで精神力を擦り減らしていた分、妖力を練るに時間がかかる。

 個有能力と妖力を練る違い、というのは実際はあまり無い。

 違うのは威力ぐらいのものだが、これも操作性を考えると個有能力の方が使い勝手が良い。

 妖力は練れば練るほどに強力になる。

 だが練る感覚というのは曖昧で、全て感覚でやらねばならないから使いづらいのだ。

「(自身と周りを巡る水を集める感じ…。そこから更に、自分の中に溜まっている力を混ぜる感じ)」

 これするの何年振りかなあ、などと思いながら、なけなしの集中力で妖力を練る。

 妖力を自分の思い通りにする事が出来れば一流。妖怪社会での暗黙の了解じゃ。

「来るぞ!保って数秒じゃ。瞬殺せよ!」

「言われずとも」

「ギャアァァァァァァァァァァーーー!」

 一際大きな咆哮と共に、鬼は我らを補足する。その距離、およそ百メートル。

 鬼と我の射程圏内には大きな差があるが、呪術師である老婆にその制限は無い。

「『岩に潜みし賢者達よ、愚者の身を囲い給え』」

 投げられた二枚の式符。投げると言っても、漫画やアニメなんかのように一直線に符が走る事はない。

 そこはただの紙切れ、ハラハラと地面へと落ちていく様は投げ捨てたゴミと同じ感じだ。

 しかし、これはただのゴミではない。呪術師が捨てた紙切れだ。そこに、意味が介在しないはずがない。

「ギャアァァァァァァァーー⁉︎」

 先ほどの威嚇するような叫びとは違う、確かな疑問を持った叫び声。

 鬼が脚を置いている地面から、隆起物が伸びて鬼の脚を絡め取る。

 だが、それも一瞬。

 鬼が体重をかければ脆くも崩れ去ってしまう。だが、その一瞬が命取り。

「『海斬 龍神跋扈』!」

 鬼が脚を絡め取られている一瞬の内に、我は上段に構えたまま距離を詰める。

 一瞬では五十メートル詰めるのが精一杯だが、それで十分。この技は、威力が高すぎてゼロ距離でやると我も危ないのでな。

 鬼の巨体の全身に斬撃を与える為に跳ぶ。

『海斬 龍神跋扈』は名の通り、龍の猛威を表した斬撃を与える技。

 練りあげた妖力を全て刀身に集め、その妖気を使い切るまで斬り続ける。

 我の属性は『水』、刀身に集まる妖力は蒼く、水を纏って更に鮮明に青くした見てくれだ。

 それは斬撃を与える度、軌跡のように跡が残る。

「たっぷりと練った我が力、存分に味わえ!」

 数にして十三、威力にして鬼の腹を抉り内臓を掻き回す程の威力。

 我自身でも、これを普通に地面に放っていたらどれだけの深いクレーターが出来ていたんだろう?などと思わされる。

 鬼の腹から飛び出した血をも斬撃は切り刻み、赤い驟雨のように立ち込める。

「どうじゃ?」

「さあの。深傷は負わせたと思うがの、如何せん血の量が半端ではない」

 威力には自信がある。

 鬼の腹まで跳躍し、傷を負わせ、地面への直撃を避ける程度しか体力の残されていない我は膝をつく。

 正直、今すぐ布団なり温泉なりに入って寝てしまいたい。

 鬼の脚はまったく動かない。

 立ったまま死んだか、はたまた気絶したか、判断を出しあぐねている間に驟雨が治まり視界がクリアになる。

「なっ⁉︎」

「…なんと」

 視界が良好になると同時になる鬼の腹。しかし、そこには擦り傷の一つも付いていない。

 こちらの攻撃は上手くいった。その自負はある。

 血が出るのも見たし、そうでなければ驟雨が発生するはずがない。

「老婆よ、あれはどういう事じゃ!」

「て言われてもねえ。鬼の特性に不死性なんて無いはずだけどねえ」

 不死性…一部の妖怪が持つとされる、あくまで死ににくくなる能力。

 我自身も持ってはいるが、腹を抉られて内臓にまで到達する程の傷を回復するには数分かかる。となると…

「最初っからダメージが入っていなかった?」

「そうとしか考えられないね。幻覚か…又は知覚障害系か」

「バ〜カ、んな訳無いだろ。もう少し奴の事を考えればおのずと答えは見える」

 ほぼ丸一日振りの声。

 それでいて攻撃的な、頼もしさを含んだ物言い。

「おい、婆さん。もう少し自分の術に目光らせといた方が良いぜ。だから、こんな事になるんだ」

「余計な事をチクリと言ってくれるね、この坊やは」

「間違ってないだろ?」

「違いない」

 老婆を抜いて、我を抜いて、無傷の大鬼に対峙する和袴の少年。

 先程まで、虹色の結界の中で眠っていた少年…赤原 雷咼が、不敵な笑みを浮かべて立っていた。


「さあ、愉しい鬼狩りの始まりだ!」

中間テスト終了ーーー!

ヤッホー、終わりだ、終わりだ〜!

結果云々はともかくとして、これは大変喜ばしい事です。

我が校は文化祭が終わった一ヶ月後に中間、そしてその一週間後に修学旅行と、アメとムチの関係が成り立っているです。

修学旅行の場所は沖縄なのですが、良い機会なので色々見て、作品に取り入れられないかを検討しようと思います。

その前にまずは赤原さんや青田さんを学校に行かせねばなりませんね。

目覚めたばかりで悪いですが、赤原さんには頑張ってもらいましょう。

次回か、そのまた次回に孤立編を完結させる事を目処に、頑張っていきます。

その後はまだ未定ですが、その前に『推理否定の探偵部』か『狐の事情の裏事情 スピンオフ』を書きたいです。

では皆様、また次回のお話でお会いしましょう。

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