第二十八話 行動開始 (孤立編 第三部)
「ど、どうですか?」
食卓に並べられた三つの人形。
フエルト布で作られたそれは、今は存在さえ疑わしい人物を模して作られています。
これに加えて、私が知っているアカハラ ライカと言う人物。その人物が辿ってきた道を知る限りで力説します。
今目の前で黙って聞いているクロベ、ツチカの両名は、静かに息を吐き出します。
お願いです。これでダメなら、正直もうお手上げです。
顔はクールなポーカーフェイス、心は今でも見窄らしい少女のまま。
ここまでしてライカに付いて行きたがるのは、ただの同志としてなのでしょうか?それともまったく別の理由?
いや、考えるのは後、今は二人の記憶を戻すのが先決です。
「ツチカ、クロベ、信じる信じないはこの際考えないようにしましょう。今は私の言葉で感じる事があるかを、聞かせて下さい。」
会釈気味に頭を下げて返答を待つ。
クロベはまだしも、ツチカまで何一つ思い出す事が出来ないなら、もはや可能性は消える。
こうしてクジョウが残してくれた唯一の手がかりも無駄となり、いつ帰るか分からないライカをただ待つだけの人形となる。
そう思うと、机の上に置いてある人形がまるで私に対する皮肉のように思えてならない。
「カゲメ、良いですか?」
恨めしそうに人形を見つめていると、小さく手を挙げたツチカが話しかけてくる。…どうだ?
「残念ながら、やっぱりはっきりとは思い出せません。この人形にしても、本当にこれがその人なのか分かりませんし、頭の霧は消えそうにありません。」
やっぱり、覚悟してはいましたが存在の欠損という人外の成す技は破れませんか…。
こうなれば闇討ち紛いでもクジョウを縛り、朱雀と相打ちになってでも無理矢理進むしか道は…
「でも、心が締め付けられるんですよ。…痛いくらいに、それでいて暖かい。」
胸に手を当てて、無表情ながらも頬を赤くしながらツチカは答えます。
「お願いです、カゲメ。もう少し聞かせて下さい。彼の、赤原さんのお話を。」
良かった。これならそう時間は掛からずに記憶を戻せる。
そんな予感を感じさせる、そんな根拠の無い確信を抱かせてくれる程に安心する。
そんな彼女を他所に、クロベはずっと目を閉じて動かない。
「クロベはどうなんですか?というより、話自体を聞いてました?」
ツチカがちゃんと答えてくれた分、クロベの態度は非常に印象が悪い。
まるで眠っているみたいな、いやもしかしたら本当に寝ているかも。
「黒部さん?どうしたんですか?」
「…んあ?ああ、すまん、寝てた。」
案の定の解答に、私の小さな握り拳がクロベの顔面へと吸い込まれる。
だが、私の全体重を乗せた一撃も、クロベが片手でかっちりとホールドする事で防がれる。
仕方が無いので、私は最大の侮蔑と軽蔑の視線でクロベを見る事で意思を表します。
「お〜怖い。そうカッカすんなって。仕方ねえだろ?こちとら、さっき頭を強制的に高速回転させられたんだから。それに、お前の言う問題は俺には当てはまらない。」
そう言うと、クロベは空いている手をポケットに入れ、中から直径1センチ程度の箱のような物を取り出しました。
私はそれを舐めるように見た後、それの正体に心当たりがある事に気付きます。
「結界?しかも私の刀を封印したタイプと同じ、何かを閉じ込める結界。クロベ、どういう事ですか?」
クロベはあくびを一つしながら、それをツチカの額へと近づけていく。
ツチカは少し不安そうな顔をしていましたが、結界が額に触れると急に目が虚ろに。
結界は複雑に絡まった糸を解くように術式を動かし、最後はツチカの顔を囲むような円形をとる。
ツチカの目に意思が戻り、目線が私を捉えた時には結界が壊れ、結界の封印が完全に解けた事を証明するようにクロベが再び息を吐いていました。
「どうだい、嬢ちゃん?ご気分のほどは。」
流し目でツチカを見ながら、クロベは本格的に寝る体勢へと入っていきます。
ツチカはツチカで結界解除の影響か、何処か眠そうにしています。
「ツチカ?」
「…すいません。少し、寝かせてくれませんか?…赤原さんについては、起きてからにしましょう。」
「えっ、あっ、はい。分かりました。」
ツチカがあまりにも眠そうなので、私は話に付いていけないまま許してしまう。
私の許可を得たツチカはフラフラとした足取りで部屋から出ていきます。
あの足取りで自分の部屋まで辿り着けるか心配ですが、ツチカの真面目さならば問題無いでしょう。問題は…
「クロベ、あれは何ですか?あの結界の中にある物とツチカの様子に関係があるのなら、少しは説明する義務があるはずですよね?」
軽蔑の視線は変えず、机の向こう側で横になる男に問いかける。
片目を開きながらクロベは自分の部屋を指差すと、今度は本気で睡眠へと入る。
私はクロベが指し示した方向から部屋を出て、その目の前にあるクロベの部屋へと入ります。
「か、烏?さっきまで擬人化してませんでしたか?」
クロベが敷きっぱなしにしていた布団の上、そこには一匹の黒い鳥が。
「ふむ、影女よ。どうだ?我が主人の様子は。」
どうもこうもない。何一つ説明しないまま、あの男は眠りについた。
まったく、何を考えているのか。
「ふっ、その様子だと、我が主人は説明を私に丸投げして寝たらしいな。まあ、軽く五日間ぶっ通しで起きていたぐらいの疲労感があるから、仕方ないのだが…。」
表情筋が人間ほど発達していない烏は笑わないが、しかし、この烏が擬人化したらきっと苦笑いしている事だろう。
自身の主人の自由奔放さに。
「それで?あなたの主人の始末です。あなたはちゃんとしてくれるのでしょうね?後始末を。」
クロベの事は好きになれませんが、この烏の性格はなかなかに気に入っています。
だから、あの男に対するような態度はしませんが、この烏も警戒するに越した事はありません。
「さあ、話してください。あなたの羽根を媒介にして造られている結界です。どうせあなたが最初にクロベに与えたのでしょう?あの匣形の結界。」
とすん、と私は布団の側に座り烏の動向を見守ります。
烏は体勢をまったく変える様子も無く、ただ淡々と事務報告のように口を開きます。
その言葉はまさしく事後報告に相応しく、私の今までの苦労を見事にぶち壊してくれました。
「あの匣の中にはな、今までの彼らの道程の結晶、『思い出』のバックアップが入っていたんだ。…つまりだな。ご苦労様、カゲメちゃん。」
私の影が布団を木っ端微塵にしたのは、それから三秒後の事でした。
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線と点の大乱舞。
光と熱のひしめき合い。
恐山の温泉で水かけ合戦をしていた俺達だが、番台にいた婆さんの怒鳴り声で終了となった。
んで、その婆さんなんだが…
「何だい、お前達が坊ちゃんの知り合いかい?えらく子供だわ、モヤシみたいだわで気付かなんだ。」
…とか言いながら久城の紹介があった事を伝えてきやがった。
恐山の頂上にいるのでは?と質問したところ。
「何年前の話だい?そりゃ、私がまだ現役の時だろうに。あの坊ちゃんは私を歳の取らない人間とでも思ってるのかね?」
と、あっさり玉砕。
もし、また京都に行く時はあいつに電撃を喰らわしてやる。
「はあ、数ばっかでつまらねえなあ。」
温泉からそんなに離れていない森の中。
その中で俺は大量の鬼共に囲まれていた。
婆さんに事情を話した所、少し唸った後にこの特訓を俺に与えて去って行った。
何でも、道具を取りに行くとか。
森の中にいた鬼共の数は最初だけ少なく、何故か徐々に増えてきている。
目標討伐数は1080体。
まったく、ふざけた数字だと最初は思ったが、この鬼共の強さだと簡単に終わりそうだ。
「『葛の式、外雷円』!」
取り囲んでいた鬼、おそらく二十体かそこらの数を瞬時に消し飛ばす。
鬼が悲鳴を上げながら消失した後、残るのは小さな白い珠。
まるでRPGゲームのようだが、どうやら鬼共を倒してこの珠を集める事が本命らしい。
「これで…五百体!」
五百体目の鬼の首を斬り飛ばした俺は、それと同時に森から一時離脱する為に大きく背後へ跳ぶ。
木の上に登ってしまうと、破壊衝動しか無い鬼は登ってくる事はない。木の破壊に専念するからだ。
それを利用し、俺は鬼共が木を倒そうと尽力している内に木から木を転々と移動しながら温泉へと戻った。
温泉ではセレがまた浸かっており、壁の無くなった温泉はもはや混浴である。
「ん?小僧、戻ったか。」
「ああ、やっと五百体。単調作業は楽だが、そのくせ集中力が切れちまうからな。完全に切れちまうと流石にヤバイ。そういえば、竜司はどうした?」
温泉に浸かる事はせず、温泉の周りに乱立している岩の上に座りながらセレに問う。
セレも俺に背中を向けている為、気まずい状態は回避している。
こういう時、ちゃらんぽらんな奴がいるとだいぶ楽なのだが。
「あやつはもう何処かに行ったぞ。何やら、なかなかに深刻そうな問題を向こうも抱えておるようじゃった。」
肩にお湯をかけながら、セレは俺に返答を返す。
青い髪は結ばれる事なく温泉の中に浮かび、セレが人魚である事が強調される。
今初めて気づいたが、セレは水場では実に映えるのだ。
「五百…今日中に終わるかのう?」
「さあな。俺の集中力も限りがあるし、後半になれば傷も増えるだろうな。だから、残りの約半分はセレに頼みたい。」
「それは良いが…。忘れておらんか?我では貴様と三十分しか憑依出来んのじゃぞ?」
そうだ。俺とセレは謂わば仮契約。
視力を明け渡したお陰で憑依出来る所まで持っていったが、実際は反則技の諸刃の剣だ。
憑依出来る代わりに視力を失い、しかも制限時間付きというオマケも付いた。
セレ個人の能力を差し引いても、プラマイ0どころかマイナス方面の方が多い。
「分かってる。でも、お前にはお前だけの能力があるだろ?」
人魚という種族が持つ特殊な力。
それは、『不死性』。
人魚の血肉を食えば不老不死になる。なんて噂を一度は聞いた事があるだろう。
だが実際のところは少し違う。
人魚の不死性は人魚だけの物であり、本来は人間に宿る物ではないのだ。だが…
「ふん、我の力欲しさに協力を頼むか。確かに、我が貴様に憑依すれば『不死性』は発現するじゃろう。だが、『不死性』なんぞ言っとるが、ただ死ににくいだけじゃ。それだけを忘れるでないぞ?」
妖艶な動きでセレは顔をこちらに向ける。
その眼は半眼で、獲物を見つけたような顔をしているが、これがセレの戦闘モードだ。
それは鼬地の時にも見ていたし、おそらく今後も何度も見るだろう。
「よっしゃ!あと十分経ったら行くぞ。それまでに、ここの温泉を満喫しておけ。」
「ふん!言われんでもそうするわい。久々の水場じゃ。懐かしくもなろうて。」
セレが右手で水を掬い、それをまた落とす。
その仕草は水と語るように、自身と水を慣らしているかのように。
俺の中で暴れていた『憤怒』は温泉に入ってからなりを潜め、今はこうして憑依も安心して出来る。
婆さん曰く
「そんな物、一時的じゃ。お前さんみたいなのは時々来るからのう。そういう奴の為の温泉なんじゃ、ここは。」
との事。
つまりは、ここでならいくら憑依しても体を乗っ取られはしないという事だ。
温泉から離れれば離れる程に効力は低くなるそうなので、俺はある程度の目安を決めてここに戻っている。
かれこれ…五回くらいだろうか?
百体を倒すのに約二十分。
戦闘に関して言えばコンとコルの方が適役なのだが、如何せん時間との戦いだ。
ならば短時間で成果を挙げられるセレにするのは妥当と言えよう。
「三十分の時間制限だが、そのくらいあれば二百は行けるだろ?セレ。」
「当たり前じゃ。心配なのは、小僧が我を使いこなせるかどうかだけじゃ。」
不敵に俺とセレは笑みを浮かべる。
セレと憑依するのは鼬地以来だが、まあ、この様子では問題無いだろう。
むしろ…
「さあ、愉しい鬼殺しの始まりだ。」
…前より質の悪い物になるかもしれん。
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ツチカとクロベが寝始めてから早三時間が経過した。
クロベとしてはもう少し寝たそうではあったが、記憶の戻ったツチカに容赦は無い。
少し抵抗した所で重力を倍加させられる事でどうにか、食堂でクロベを叩き起こす事に成功した。
「はあ〜、すいません、カゲメ。そういえば、あの場にはカゲメがいなかったのを忘れていました。てっきり赤原さんが伝えているかと思ったんですが…。」
情報を整理するとこういう事だ。
ライカはどうやら一人でいなくなる事を二人に話していたらしい。…いや、烏も含めると三人か。
私はその時にはツキヒに追いかけられていたから話に参加出来ず、ライカがクジョウと話をしている所に登場。
勝手にライカに腹を立てた挙句に、ライカにからかわれたらしい。
「いや、坊主もからかってやった訳じゃねえだろ。あれで、かなりのお人好しだ。話に参加していなかったお前を不憫に思ったか、はたまた別の意図があるのか。なあ?嬢ちゃん。」
しゃんと目を覚ましたクロベの視線は隣で思考に耽っていたツチカへと向きます。
ツチカとしては、やはりライカの思惑というのが気になるのでしょう。
「では、もう記憶は全部戻ったんですね?」
「ああ、記憶のバックアップをした直後の事は分からねえが、ほとんど全部な。バックアップを取った後に話した坊主の行き先が分からねえのが無念だが。」
ライカ達の居場所。
残念ながらそれを知る人間はこの場にはいない。
記憶を全員取り戻したら来いと言っていたクジョウの元へは、また新幹線とやらに乗らねばならないでしょうし…
「あら、そんな事は些末な事でしょう?」
突然聞こえてくる傲慢な声。
自信と威厳に満ち、それでいてどこか背伸びしたような声が部屋に響きます。
「どうやら、面倒なお客が来たらしいなあ。」
「はい、おそらくカゲメとは仲違いしそうな人が…。」
「 ? 」
一人だけ疑問符を浮かべる私を置いて、ツチカとクロベは素早い動きで机と座布団を退けていきます。勿論、私ごと。
その作業が大体終わった所に落ちてくる一つの火の玉。
落ちてきた場所を目で追うと、どうやら火の玉は神棚から落ちてきたらしい。
さっきまで閉じていた神棚が大きく開け放たれている。
火の玉は私より大きく、どうやってあの神棚を通ったのか見当もつきません。
「あのツチカ、これは何ですか?」
「ちょっと、そこな黒い幼女!私を物みたいに扱うんじゃない!私は貴方よりもずっと長く生きてるんだからな。」
火の玉はやがて人の形を取り始め、それは確かな手応えとして形作られていく。
私も長年一人で歩き続けて色々な話を聞いた。
その中にあった四神の話。
その中でも朱雀は一•二を争う程に美しい姿をしているらしい。
頭に浮かぶ幾何学模様、炎がそのまま体現しているような紅い翼、そして朱雀の象徴とも呼べる赤を基調に織られた服。
全てが噂通り、いえ、その噂を超える程に美しい姿の妖鳥。
赤い髪から鱗粉のように舞う火の粉が治まるまで、私はただ見惚れている事しか出来ませんでした。
「はあ〜、私の出番が来ないんじゃないかと割と心配しましたが、どうやら杞憂で済んだようだ。低俗な輩は動きがノロいから困る。」
嫌味を含んで吐かれた言葉は私に向けられたらしく、スザクは流し目で私を見る。
なるほど、確かに私とは相性が悪そうです。
そも私は神様を憎んでもいますしね。
「あの朱雀さん、どうやってここに?」
ツチカが機嫌を損ねないように、限りなく当たり障りのない口調で尋ねます。
スザクは赤い翼を一つはためかせ、ツチカと正面から向かい合いながら静かに神棚を指差します。
「その前に私も一つ。あの神棚、あれはどうしたんだ?」
「あれは…亡くなった父が手造りした物で、特に対した意味は無いんですけど。」
「ふむ…。」
スザクはそのまま暫く神棚を見ていましたが、やがて首をゆっくりと横に振ると私達を見回しながら言います。
「よし!では皆の者、私が今からガキの元へと案内してやる。全員目を閉じろ。」
いっそ清々しい程の横暴さのスザクを前に、私達は全員苦笑いをしますが、逆らう事なく目を閉じます。
車に乗った時とは違う強烈な揺れ、まるで何かに引っ張られるような感じをスザクの声が掛かるまで耐えます。
揺れが止まり、スザクが目を開けろとまたも傲岸不遜な様子で言ったのを合図に、私達はほぼ同時に目を開けます。
「やあ、一週間ぶりですかね?ようこそいらっしゃいました。」
目の前には一週間前と変わらず私達に会釈する一人の男。…クジョウの姿が。
「試練の終了おめでとうございます。さあ奥へ、何もかもお話しましょう。赤原様の考えと、貴方様方が今後やるべき事を。」
ツキヒの住む朱雀苑。
その玄関に立っていたらしい私達はクジョウに案内されるままに進んでいく。
それが、ある男の死を呼び込むとは知らずに…
死とは即ち別れである。
そんな当たり前を実現する時はいつになるやら。
どうも、最近スランプ気味の片府です。
前回は赤原さんの視点を主軸に物語が進み、そして今回はカゲメが主軸として登場しました。
個人的にはカゲメが一番好きですね〜。性格的にも、黒髪幼女な所も…げふん!
さて、そんなカゲメが赤原さんの為に尽力していた一週間、それはとても大変だったんですよ〜。
その話はいつかスピンオフの方で出来れば幸いですね。
さて、最後にありましたように、そう遠くない内に誰かが舞台から消えてしまいます。
まあ、誰が消えるかは大体決めているんですが、まだ明確な方法は決めていません。
このスランプが脱出出来たら良いの浮かぶかなあ、なんて思いながら書いていると一週間が終わっていました。…誠にすいません。
それと、謝りついでにもう一つ謝らせていただこうと思います。
この度、活動報告の方ではお知らせしたのですが、私、片府はなろうコン大賞に応募する作品と同時並行で進めていくに当たり、更新速度を少し落としてしまうやもしれません。
出来るだけ早く書いていくつもりではありますが、皆様のご理解を得られる事を祈っております。
私の新作『推理否定の探偵部』も今日投稿しておりますので、どうぞそちらもお楽しみ下さい。
では皆様、また次回でお会いしましょう。




