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希望の船出15

作者:三澤賢司
最新エピソード掲載日:2026/10/13
二〇三〇年秋。頭取に昇格した東条、専務の渡辺、執行役員となった黒木、理財局長の金子らが居並ぶ役員会で、神島(部長に昇進)とあかりは、還流の中核となるインフレ防衛層(Layer 2)に「データセンターABSのセキュリティ・トークン化」を据える最終構想を提案する。金子から「データセンターは完全な安全資産か」と問われた神島は、単体では無リスクではなく、長期契約と物価転嫁条項を持つ「インフラ型・実質安全資産」だと認めたうえで、国債という無リスクの土台とのシーソー補完によって、安全性と年4〜8%超の実物収益を両立できると答える。渡辺、黒木、日銀の高重らが賛同し、日銀も適格担保として認定する。東条の号令でJapan Trust Cloudが完全稼働し、国民のウォレットにデータセンターの分配金と国債利息が着金する。物語は、神島が「金融とは人々の幸福を支える温かい血流だ」と語り、あかりへ感謝を伝える夕景の屋上庭園で、「偽りのバベルは崩れ去り、真実の城が築かれた」と結ばれる。
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