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『17の夏/27ノナツ』  作者: 橘千紗
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2017年6月10日(土)曇り

 2017年6月10日(土)曇り


 この前の週末は練習試合。相手は西東京の強豪、片山高校。

 ダブルヘッダーの二試合目、監督から「光、行けるか?」と声がかかる。

「はい、完投します」

 言い切ったものの不安はあった。この体で最後まで投げきれるのか――何度も自問しながら、俺はマウンドに立った。

 序盤は球が浮き、ピンチもあったが、キャッチャー信二のリードで徐々に調子が上がる。特に光の元々のスライダーが冴え、要所で相手打線を封じ込めた。

 九回を投げ切り、一点差で勝利。チームメイトが駆け寄り、笑顔で背中を叩く。初めての完投勝利に、拳を握りしめた。この勝利が少しずつ自信に変わっていく気がした。

 一方で、クラスでは学園祭の準備が本格化。クラスメイトと仲良く準備をしている。そういえば、りんやはじめたちとも和解した。

 先月末だった。

 きっかけは、同じクラスの雪が「お前ら話せよ、教室の雰囲気悪くなるから」と一言声をかけてくれたおかげだ。その結果、あの頃に戻ったみたいに、また自然に話せるようになった。雪って、本当にいい奴だ。

 学園祭企画は、一日目がダンスパフォーマンス、二日目と三日目が模擬店。

 ダンス練習は圧巻で、男女が息を合わせ本気で取り組む姿は胸が熱くなる。

 模擬店の占い館も準備が進み、壁にペンキを塗ったり看板に絵を描いたり、みんなで手を動かす時間が楽しい。

 俺も率先して資材を運び、力仕事を任されるのが嬉しかった。


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