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2016年12月16日(金)7時23分

【甲府市通り魔事件】

高校生が刺され死亡、犯人を羽交い絞めにして男子中学生を守るも命を落とす


2016年12月16日 07:23

記者:田村伊代


12月15日午後4時37分ごろ、山梨県甲府市飯田の新荒川橋で通り魔事件が発生し、県立第二甲府高校1年生の輿水大気さん(16)が背中を刃物で刺されるという痛ましい事件が起きた。輿水さんは病院に搬送されたものの、数時間後に死亡が確認された。


警察によると、犯人は甲府市内に住む無職の寸胴雅也容疑者(42)。長期間仕事が見つからず、いらだちから「自分たちと同じ弱者なのに、優遇されている若者に腹が立った」と供述している。警察は今年7月に神奈川県相模原市で発生した障害者施設殺傷事件との関連の可能性も含め、殺人などの容疑で捜査を進めている。


事件当日は、輿水さんの所属する野球部の練習が急遽休みとなり、帰宅途中だった。目撃者の証言では、寸胴容疑者が歩道で恐怖で動けなくなっていた男子中学生に襲いかかろうとした際、輿水さんが自らも負傷しながら犯人を羽交い絞めにし、無理やり橋から荒川に突き落としたという。輿水さんは自分の身を犠牲にし、男子中学生を必死に守ろうとしたが、刺された傷が致命的だった。


輿水さんは第二甲府高校野球部のエースで、今年の夏の大会では学校史上初めて県大会決勝に進出し、プロのスカウトからも注目されていた期待の選手だった。


事件を受けて、野球部顧問の高橋教諭は記者会見で「自分の判断が、彼の運命を変えてしまったのかもしれない」と涙ながらに語った。


また、昨年の甲子園大会でベスト4に進出した甲斐学院高等学校出身で、現在は明東大学野球部に所属する金丸竜星選手(19)は、中学のシニア時代に輿水さんと同じチームに所属していた縁もあり、『とても惜しい人材を亡くした。一緒にまた戦いたかった』とコメントしている。


警察は引き続き寸胴容疑者の動機や背景の解明を急ぎ、地域住民に対して警戒と注意を呼びかけている。


【問い合わせ先】山梨県警甲府南北警察署 電話055-xxx-xxxx


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