9 流れ者にお仕置き
誤字脱字があると思いますがご容赦願います、暇つぶしの一助になれば幸いです
ケイン商会凄い勢いで発展してi行っている、ケインさんの下には総支配人ヨドルさんがいて、その下に国別エリア別を束ねるマネージャ達がいて、それぞれの下に何十人と言う支配人が居るのだ、向こうは俺を知っているだろうが俺は覚えきれないので、挨拶されても適当に返している、勿論ヨドルさんや古参の支配人たちは知っているが、商会に行くと挨拶が面倒だ、商会の従業員や関係者には俺がケイン会長と同格と告げられているらしく、やたら声をかけると新人などは硬直したような態度になる
「俺は商会とは関係ない冒険者だからそう言うのは止めてほしい」
そう言うとケインさんは
「何が関係ないだ、商会は全部お前の考えたものや事が元になって発展したんだぞ、無関係なわけがあるか、だから関係する者はお前を敬わなけりゃいけないんだよ、だからそうしているんだ」
全く俺の意見など聞く耳を持って居ない、エレンさんが
「ハヤト教の教祖みたいなものだから言っても無駄よ、あまり言うともっと目立つ事を言い出すわよ」
「これ以上は勘弁してよ」
「本人は、ハヤトがいたからこの商会があるんだから、彼奴を蔑ろには出来ない、本当はあいつを会長にしたいが受けない事は分かっているから、あいつがもっと商会に関わるような事を考えなくては、って言っているんだからね」
「じゃあ、今度言って置いてよ、これ以上の事をしたら出て行くって」
「そうね、そのくらいの事を言わなきゃ止まらないかも、でも何があっても出て行く気はないんでしょう」
「まぁ、そうだけど」
「だけどケインは本気にするだろうから効くわね、その薬は」
エレンさんの方がずっと大人な感じがする
働かなくても俺の資産は増える一方だが冒険者は辞めない、今日もギルドで適当な仕事を探していると
「おい、邪魔だ、どけっ」
この街の冒険者は俺がそこそこ強い事は知っているし、顔馴染みばかりなのでこういう態度は取らないが、冒険者の大半は家を持たず大陸中をおいしい話を求めて渡り歩いている、だからこういう態度をとるのはそう言う連中だ、むっとしたが大人しく開けてやると
「チェ、しけた以来しかねえな、ケイン商会の本店のある街だからと思って来たが、大した事はねえな」
そういいながら
「おい、其処の若いの」
俺は決して若くないのだが小柄なので若く見られがちだ
「この街で一番強い冒険者は誰だ」
そう尋ねられたがそれは恐らく俺だろう、とは言えないし
「さぁ、俺には分らないよ、受付で聞いて見たら」
そう答えると
「お前、態度がでかいな、上級に対して何だその態度は」
こいつら俺に因縁つけて幾らかせしめ様って腹か
「冒険者はそんなに例正しい奴はいないぞ」
「何だとう、生意気な」
「此処のギルドでそう言う態度は自分達が損をするぞ、早くこの街を出て行った方が良い」
「くそ生意気な」
受付嬢はカウンターに頬杖をついて見ているだけだ
「喧嘩を売っているようだな、買ってやるから修練場に行くか」
「本当に生意気だな、痛い目を見たいようだな、よし、行ってやる」
男達は五人俺は一人
「修練場を借りるよ」
受付嬢に声をかけると
「どうぞ」
の一言だけ、受付嬢の態度を見て男達がそわそわしだした
「おい、受付嬢の態度を見たか、全然心配した顔をしていねえ、こいつぁ強いんじゃないか」
「馬鹿言ってるんじゃねえよ、こいつの何処が強そうに見えるんだ、大体服装は上等だが冒険者のくせに武器も持って居ねえんだぜ」
仰る通りです、俺は武器は持って居ません邪魔なので、貴方たち程度素手で十分そう言ってやりたいが口には出さず黙って歩く、修練場に着いたがこいつらは何処に行ってもこういう事をしている様だ、何と無く慣れを感じた御仕置きが必要だ
「どうするんだ、一人づつやるか」
「あたりめえだ、お前程度俺らの誰でも一人で勝てらぁ」
「じゃあ始めよう」
「俺がやってやる、それでお前は御終いだ、こんな辺境で強いと思っているようだが、本場の強さを教えてやるよ」
男と向かい合った
「お前武器は良いのか」
【あんたら程度に武器はいらないよ」
「貴様ぁ」
いきなり模擬刀で打ち込んで来たが、際どく躱すと懐に入り下腹に拳骨を入れた
「なにっ、うげっ」
男は悶絶し横たわった
「此奴強いぞ、面倒だ全員でやってしまうぞ」
「出来るかな」
相手の動きがとてもスローに見える、模擬剣やタンポ槍を交わしながら全員の下腹に拳をお見舞いしてやる、気絶しないで痛みに苦しむように加減して
グぁ、がぁ、げぇ~、ぎゃ~、腹を抱えてもだえ苦しんでいる
「だから言ったろう、早く街を出て行けってな、この街のギルドは品が良いんだよ、お前らのような下品な奴等は出入り禁止だ、分かったか」
先程からリーダーらしい態度だった男の傍に行ってそう言うと
「・・・・・・・・」
ものを言わなかった
「返事がないという事はもっとお仕置きをして欲しいのかな」
「違う、分かった分かったから勘弁してくれ、出て行くから」
全員がふらふらしながら立ち上り気絶した一人を抱えるとで魏地に向かった
「ついでだから出て行くのを見送ってやるよ」
俺にやられた事を八つ当たりして町の人達に何かされたらかなわないので、街を出て行くのを確認するまで安心はできない、痛みと悔しさからか涙で顔をグシャグシャにした男達は門から去って行久野を見送ってやった、無事次の街に着く事を祈ってはやらない、身から出た錆だどうなっても己の責任だ、ギルドに戻ると受付嬢が
「よりによってハヤトさんに絡むなんて、彼奴らが気の毒に思えて笑うしかなかったわ、ご苦労様」
「しかし、俺はそんなに弱そうに見えるかな」
「ええ、優男で冒険者には向かない様に見えるわよ、でも強い事は知っていたから狙っていたのに、あんな綺麗な奥さんをどこかから連れて来ちゃって、意外に隅に置けない男だったのね」
「褒めてるのかけなしているのか」
「両方」
「まあいいや、今日は依頼仕事は止めた、帰る、じゃあな」
俺はギルドからまっすぐ家に帰った
「お帰りなさい」
イリアの声を聴き顔を見ただけで生きている喜びを感じる
「早かったのね」
「ギルドでちょっとした事があってね、帰って来ちゃった」
本音を言えば仕事などしないで一日中イリアと一緒に居たいのだが、そんなだらしない男と思われたくないので、自分で規律を造り仕事をする事にしている、冒険者の仕事を受けなくても商会にはいろんな仕事が転がっている、重要な文書を他の街に届ける仕事を偶に受けている、新人の担当者が俺に依頼する時微妙な顔をしたが気持ちは分かる、会長と同格と言われた人間彼らにとっては雲の上のような人を、使いとして出すのだからやりにくい事この上ないだろう、戸惑っていた
「そんな顔しないでよ、一冒険者として扱って良いから」
「でも、会長に知られたら叱られませんか」
「大丈夫だよ、会長に言ってあるから」
時間潰しと体を鍛える為ランニングするには都合が良い仕事なのだ、行った先の名物を買って帰りイリアが喜ぶのを見るのが楽しい、今日もそんな仕事が無いかと商会に行くと
「ギルドに依頼として出しました」
そう言われたのでギルドに行き奴らに絡まれたのだ
夫婦だけの部屋でイリアの膝枕、天国である、このまま死んでも良いと思うくらい
「意外に甘えん坊何だから」
そう言うイリアが嫌そうではないのがまた嬉しい
「ああ~、俺はこんなに幸せで良いのかな」
「良いんじゃないの、ケインさんが言っていたわよ、商会が大きくなるって事はそれだけ便利で豊かになる人が増えるんだって、つまり幸せに成る人が増えるという事、大勢を幸せに出来るのは全部ハヤトのお陰だ、だからノンビリすれば良いのにあいつは休む事は悪い事をしていると同じと思っているからって、そう言いていたわよ」
「ケインさんはオーバーなんだよ」
「話を聞いたら私もそう思ったわよ」
「一日中イリアと一緒に居たいけど、仕事もしないそんな男は嫌だろう」
「何もしないでゴロゴロしているのだったら嫌だけど、貴方は商会の事で動くときには寝る間もない時があるでしょう、だから普段はノンビリすれば良いのよ」
「そうか、ありがとう、だけどイリアが嫁になってくれるなんて夢以上の幸せを貰い、この上そんな遊び人のようにしていたら神様に怒られてしまうよ」
「ハヤトさんにも怖いものがあったのね」
「何を言ってるかな、俺なんて怖い物ばかりだよ、やはり一番は神様だけど二番はイリアかな」
「まぁ、私の何処が怖いのかしら酷い」
「イリアがいなくなったら俺は死んでしまいそうで怖いんだよ」
「いなくなるわけがないでしょう」
「絶対」
「絶対」
「だったらもう怖くない神様だけだ」
そんな馬鹿な事を言って寛いでいると王様から念話の合図
「王さまから連絡だ」
「何でしょうね」
念話をつなぐと
「すぐに来てもらいたい」
「分かりました」
俺達が声をかけない限り使用人たちは部屋には絶対に入って来ない
「王様がすぐに来てくれって、一緒に行くか」
「ええ、良いの」
「良いよ、暫くお母さんの顔も見てないだろう」
俺達はすぐに王様の執務室に転移した、勿論人払いはしてあるので安心して転移出来る
やはり男の最高の喜びは最愛の伴侶を得る事ですね