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  11 改革

誤字脱氏ご容赦願います

イリアと二人だけの時気になっていた事を聞いて見た

「なぁ、イリア、イリアは周りが言うほどからだがそんなに弱かったのか」

「ええ、幼い頃から弱かったわ」

「初めて会った時特別健康そうには見えなかったけど、弱いようにも見えなかったけど」

「そうね、化粧と気力で何とか誤魔化していたの、どうしてもあなたと一緒になると決めてから努力したの、前にもお話ししたと思うけど遠くから貴方を見た事があったと言ったでしょう」

「うん、そう言っていたね」

「病弱な私に父上がある人の嫁に行ってくれないかと言われて、この私が妻になるなど不可能だと思っていたのに、無理を承知で言う父上の思いが伝わって来たに、それほど迄してもあなたと縁を持ちたいと思う父上の気持ちが、その話を聞いて父上の思いを何とかしてやりたい、そう思ったら何故か体に力が湧いてきた気がしたの不思議だった、父上の言うその人はもしや私の運命の人なのではないか、根拠もないのにそう思ったの」

「そんな事が」

「それに着けても見も知らない人と一緒になるなんて相手にも失礼だと思い、貴方の姿を見に来たわ、何故か旅をしても体がおかしくなる事は無かった、そして貴方の姿を見てどうしてか貴方の妻になりたいと強く思ったの、するとその時から少しづつ体に力が湧いてくる気がして、父上から言われたからではなく私の意思で貴方のお嫁さんになりたいと思い、メイドとして貴方のお世話をするようになったけどやはり大変だったわ、以前に比べたら驚くほど元気になっていたけど、マリアの力を借りて何とか気付かれないで済んでいた」

「そうだったのか、イリアが傍にいるだけで嬉しくて少しも気が付かなかった、気付いてやれなくてゴメン、でも今は大丈夫なのか」

「それが不思議な事に貴方の妻になったら」

そう言って真っ赤な顔になって押し黙ってしまった

「どうした、具合悪くなったのか、熱でも出て来たのか」

「ばかね、そんなんじゃないの、ちょっと恥ずかしくて言い難いの、でも言って置かなければハヤトさんが心配するから言うけど、貴方の妻として女として一緒に寝てから嘘のように体に力が湧いて来て、今では嘘のように調子が良いの業弱な私は何処に行ってしまったのか、そんな気持ち」

「そうか、俺と一緒になった妻になったそれだけで健康に慣れた、良かった」精神的なものがそうさせたのかな薬より効果があったんだ」

「ただ寝ただけでは無くて男と女の関係になったからだと思うの、もう~ハヤトさんのバカ、そこまで言わせるなんて」

真っ赤になって両手で顔を隠している

「ああ、そう言う事かごめん悪かった、分かった、じゃあ、もっと元気になってほしいから」

「ダメです、夜までお預け、今日は父上の処に行くのでしょう」

イリアを抱きしめようとして軽く躱されてしまったが、何と言う幸せな日ひとときこんな幸せが来るとは想像もしなかった


王様は影と言う者達王様専属の密偵集団を抱えている、例え直近の宰相と言えど影の存在は知っていても影に命令する事は出来ない、影の下にはクサと呼ばれる人たちがいて各地から情報を伝えて来る、クサとは何代にも渡ってその地に住み着いて、影にその土地の情報を伝えてくる人達で、いわば王様直属の民と言える人達だ、そのクサの人達を使って主だった貴族たちの地元の評判を調べたらしい

「酷いものだ、これでは平民が可哀想ではないか、私の前ではもっともらしい事を言っているが裏では民を苦しめている何とかしなければ、さりとて良い方法が見つからない、平民を慈しめと王命を出しても、其れは当然の貴族の在り方等と抜け抜けと平気で言う輩なのだ、何か良い手立てはないのもか」

俺は前世の知識で選挙の事を思い出し

「頂点に立つ者達を下に着く臣下や住民に評価して貰い王様が点数をつけるのはどうでしょう、それを国として調べると言う事は可能ですか」

「どういう事か説明してくれるか」

「まず国として地方の臣下や民に上に立つ者達を評価させるのです期限を切って、国全体となると三年くらい必要だと思いますが、その評価によって王様が貴族その他の国の幹部に点数をつけるのです、評判が良ければ爵位を上げるなど特典を与え、そ悪ければそれなりの措置を取るのです」

「なるほど其れは良い案だな、人気のない傲慢で実力の無い貴族は爵位を下げ、人気がある貴族は爵位を上げる、そうなれば威張るしか能のない貴族を淘汰できるし、人気があるという事は貴族としての実力があるという事だから爵位を上げる、良いな、良いな、部下から人気のない法衣貴族は能力が無いからだ首を挿げ替える事も出来る、部下からも信頼され人気もある者は実力があってこそだ、ありがとう、その案を使わせて貰うこれが成功すれば国の改革にもなるそれに伴って国力も上がる筈だ」

「国としてそう言う事をすると決まれば、王様のおふれを出すだけでも、例え実行しなくても効果が出ると思いますよ、効果が出れば国の機構が正常化します、何時調査されるか分からないから貴族国民に気を使わなくてはいけなくなる、大人しくなるでしょう」

「ハヤト殿の方が王に向いていないか」

「いえいえとんでもない、王様が何時か言ったでしょう、王様なんてつまらない、平民の方がずっと楽しいって」

「そうだった、羨ましいと今でも思っている」

「でしょう、でも王様はそう言う運命であり定めなのです、王家に生まれた人間の務めなのではありませんか、国民を幸せにする義務があるんですよ、頑張ってください」

「婿殿に説教された閉まったな」

「説教などととんでもない、世間一般はそう思っているという事です」

「分かっておる、大臣たちと協議してこれを施行したならば絶大なる効果が望めると思う、しかも、これは失敗のない計画だ、今以上堕落しそうな貴族達も此の布告を見れば気付くだろうし、良い事ばかりだ」

「これが施行されれば横暴な貴族は激減するでしょうね、人気が無ければ爵位を落とされるのだから、これからは貴族が平民に気を使う事になる、国は無能な貴族を排除できます」

「素晴らしい、素晴らしい計画だ、よくぞ教えてくれた」

王様は水を得た魚のように生き生きして来た、こういった思い切った改革を行うのは今しかないだろう、王様の人気は今が最高と言っても良い、其の為王様の意見に異論を唱える者はいないだろう、異論があっても唱える事が出来ない状況なのだ、軍を動かす事無く一人の死者も出さずに帝国と互角に渡り合い、侵略を防いだばかりか戦わずして領土を増やしたのだ、今までこの国にそんな王はいただろうか、この国だけでなく大陸中の国を探してもそんな王はいないだろう、今迄この国は帝国にいつ侵略されるかと怯えていた国の一つだったが、其の帝国を手玉に取ったのだもう怯える事等ない、そんな国として大陸中の国が注目している、今の王様に逆らう貴族はいない逆らえない、国の大改革貴族の改革をするなら今しかないと思う

「全て婿殿の手柄なのに、私の手柄のようになってしまって良いのか」

「王様を助けるためにやった事、その戦果を存分に利用出来るのは王様以外ないのです、俺はあくまで裏で動きますからから表はお任せします」

「すまないがそうさせて貰うが、なんだか気が引けて」

「王様がいるから俺はやるけど俺の事が明るみに出るなら何もしませんよ」

「ありがとう、今後も何かと頼りにするかもしれないが、よろしく頼みます」

「分かってますから、心配しないで、ねっ、お義父さん」

「えっ、ああ、すまないね」

王様は本当に人柄が良く大陸一の名君だと思う

王様の貴族に対する改革は即重臣たちが協議して、すぐに布告され貴族達が肝を冷やした事は言うまでもない



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