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「おお、元々貴族が使ってただけあってでけぇな」


「いやいや、都内一等地にある1000坪の庭付き屋敷なんて絶対なんかあるって!」


「…だろうな。やっぱり100%事故物件だろ」


「んじゃ聖水でも撒いとくか。お前らのその旗を使うチャンスじゃん」



めっちゃビビりまくる柴田に藤原も少しビビったような感じになるので俺は適当に対処法を告げる。



「…本当に大丈夫?」


「大丈夫だよ。何かあったら海原君達がなんとかしてくれるって」


「…だといいんだけどさ」



住吉もビビっているらしく斉藤が元気付けるように言うも柴田を見て不安そうに呟いた。



「流石にこんだけでけぇと掃除とか補修に時間かかりそうだな」


「じゃあ荷物だけ置いて夕飯は外で食おうぜ」


「そうだな。海、そうしよう」


「その方が良いか」



数十体の兵を動員して屋敷の掃除、補修をさせるもこの庭と建物の広さに今日中に終わる気がしないので柴田の提案に賛成する事に。



「…ね、ねえ、海原君…やっぱりココ、危ない気がする」


「だろうな。安いんだからそりゃそうだ」


「じゃあやっぱりあと一つの家に引っ越した方が良いんじゃない?」



斉藤も荷物を置いて来た時にナニカを感じたのか住吉と一緒に俺に提案してくる。



「明日になったら教会に頼んで浄化してもらうから」


「そ、そう?」


「とはいえ…気になるんならみんなで宿に泊まった方が良いかもな。特に柴は」



あんだけビビってると引き寄せるだろうし…と、俺は斉藤と住吉に代替案を提示した。



「じゃ、じゃあ私たちは柴田と宿屋に泊まるね」


「ああ、金は柴に請求してくれ。後から俺も半分払うから」


「ありがとう」


「……もしもし、柴は女子と宿屋に泊まるんだと。お前はどうする?」


「柴のやつ情けねーな。俺は逃げん!」



一応藤原に電話で報告して聞くも強気の態度で返してきた。



「藤はココで寝るんだと…勇ましい事で。じゃあ飯食いに行くか」


「「うん!」」



みんなで適当な飲食店に入って夕飯を食べ、俺と藤原だけ帰宅。



「…寝るか」


「そだな。一応俺の兵が掃除や補修してっから多少物音がするかもしれんが気にするなよ」


「逆に掃除の物音の方がありがてーよ」



先に断っておいてから藤原と別れて自分の部屋に戻り、兵が綺麗にしておいてくれたベッドで就寝。



…やはりワケあり物件だからか明らかに掃除や補修では聞こえない音や声、振動があったりしたが…



こういう家では良くある事なので俺は気にせず朝までぐっすりと寝た。

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