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「えーと、座標…位置?」
藤原が考え込むようにぶつぶつ呟くと斉藤が戻ってくる。
が、さっきの位置と変わらない。
「やべっ!」
「おい、藤。斉藤の位置変わらなかったぞ」
「うるせー、座標とか位置とか難しいんだよ」
「じゃあ藤、お前を中心に空間を動かしたらどうだ?」
また斉藤と俺の兵士の姿が消えると柴田がアドバイスするように言う。
「空間?…あっ」
「あ」
「あ」
「やべ!」
…柴田のアドバイスが功を奏したのか斉藤の姿がさっきとは違う位置に現れた…
のは良かったが…よりにもよって二体のミノタウルスの間に挟まれるような位置に現れ、藤原は焦ってスキルを使い斉藤の姿が消える。
「「お!」」
「えっ!?」
「よっしゃ!」
今度は俺らの後ろ側に斉藤が現れ藤原がやりきったようにガッツポーズを取った。
「よし、逃げるぞ!」
「魔方陣だ魔方陣!」
「アレで洞窟の入口に戻れる!」
俺が兵士を召喚して斉藤を拘束してるロープを切らせた後に担がせると、柴田と藤原が魔方陣を指差すので急いでソコの上に乗って即撤退する。
「ふ~…ここまでくればもう大丈夫だろ」
「いやー、ヤバかったな」
「待って!」
柴田と藤原が笑い合って外に向かって歩き出すと兵士に担がれた斉藤が叫ぶ。
「ん?『助けてなんて言ってないんだからね』?」
「違うの…!助けてくれたのは本当にありがとう!でも、まだ他に捕まってる人達がいるの!」
その人達も助けてあげて!お願い!と、兵士に降ろしてもらった斉藤が頭を下げて頼み込んで来た。
「だってよ。藤、どうする?」
「どーすんだよ。藤」
「どうする柴?」
「俺に振るのかよ!…そーだな…よし!どうする?海」
「しゃーない、行くか」
「「おう!」」
一応斉藤には外に停めてある馬車に乗るよう伝えてから俺らはまた洞窟の奥へと向かう。
「お!なんかあっち宝箱あんぞ!」
「でも手前の魔獣なんかオーラ出てね?ぜってー強いわ。アレ」
「ふっふっふ…俺の出番だな!海」
「あいよ」
藤原が俺の兵と魔獣を別空間に送るのでその隙に柴田がダッシュで宝箱を開けに行く。
「鍵!鍵ゲットした!」
「うわ、いらねー」
「今更カギなんてあってもなぁ…っと、別れ道だ。どうするよ?」
「「左」」
藤原と俺のスキルを駆使しながら魔獣を避けて洞窟を探索していくとまた別の広い空間へと出た。




