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…ココは異世界のとある町。



「はい、依頼達成になります」



報酬の方はあちらの方で…と、受付嬢が手で示す先の窓口へと向かう。



「こちらが報酬になります。ご確認ください」


「はいはい、オッケーです」



男の人がトレイに乗せた金額を確認した俺はそのまま財布の中に突っ込んで建物を出る。



「けっ…なんだってんだ…ん?」


「…お?」



今日の晩飯は何にしようかなー…と思いながら歩いていると…



酒場の中から制服を着けた男子生徒が愚痴のような言葉を吐き捨てるように言いながら出てきて俺と目が合った。



「お前は……えーと、名前なんだっけ?」


「海原だ。お前は……」


「海原か、俺は柴田。まさかお前もこの町に居たなんてな」



一ヶ月振りぐらいか?と、柴田は俺の横を歩きながら話しかけてくる。



「酒場から出てきたって事は…冒険者にでもなったのか?」


「まあな。せっかく異世界に来たんだから冒険しないと男が廃る、ってもんだ」


「そんなもんかね」


「お前は?なにしてんだ?」


「俺か?俺は…」



…元の世界では大して話もせずに全く仲良くなかった奴でも、こんな世界に来てからは一緒に喋れるだけで嬉しくなる不思議。



「…へぇ、なるほどな。ギルドの雑用係か」


「正確には違うけどな…まあ、俺以外に受ける奴がほぼ居ないから間違ってはないんだけど」


「FとかEランクの依頼なんてそりゃ誰も受けねーだろ。俺の入ってたパーティもDからだったし」



ペット探しだの買い物だの留守番だ草むしり?…そんなんやる気でねーよ。と、柴田は頭の後ろに手を組みながら怠そうに言う。



「まあだから俺のサイフが潤うわけで。ありがたい話だ」


「そんなに金があるんだったら晩飯奢れよ」


「やだね。お前もパーティ組んでたんなら金持ってんだろ」


「…パーティは抜けた」



たかってくる柴田に俺が拒否すると意外な事を言い出した。



「抜けた?なんで?」


「なんだっていいだろうが。それよか晩飯は諦めるから今日お前ん家に泊めてくれね?」


「…まあ別に問題ねぇけど、新しいパーティ探さなくていいのか?」


「そりゃあ…追々考えるよ」



柴田は組んでた手を離すとポケットに突っ込んで下を向きながら呟いた。



それから少し間が空いたものの柴田から話題を振ってきて適当に雑談しながら帰宅する。

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