表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜の神様と契約しますか?  作者: のん
竜の神様出現。
99/254

竜の神様、修行中の投下。


オミさんもあと3日で帰ってくるそうで、蛇神様が送ってくれたヘッドホンとマイクを付けてオンラインでゲーム対戦しつつ近況を教えてくれた。



『本当にあいつは真面目にやればあっという間に神格が上がるというのに、今までサボっていたツケが一気に来てのう‥』


「そ、そうですか。あ、そっちに敵が行きました」

『うむ、青葉もなかなか上手いのう』



ありがたき幸せ。

結構苦労しているとの事で、蛇神様と私は一緒に対戦しているけどオミさんは、その横で修行しているらしい。もう夜だけど大丈夫なの??



『もう1年経つが、おかげでグッと神格は上がったな』


「「ええっ!??そうなんですか!?」」

『ああ、おかげでいい感じに仕上がってきたぞ』



へぇ〜〜???

そ、そうなのか‥。私にとっては2週間くらいなのにそっちでは1年くらい経ってるとか‥うーん想像できない。でも、私の横には常にオミさんがいるらしいし、不思議だなぁ。


「‥オミさんに、伝言とかできます?」

『お!なんじゃ、なんじゃ!?』


蛇神様の声が思い切り弾んでいる。

もう完全にバレてるよな、これ‥。しかし私は言いませんけど。



「野菜をちゃんと食べてねって事‥と、ええと‥」



待ってるとか、早く帰ってきて欲しいって‥、まずいかな?

好きなのか?とか思われちゃうかな?

それだけは悟られてはまずいので、なんとか考える。



「至高のかき氷を開発したんで‥、帰ってきたらご馳走してあげますって伝えて下さい」



ヘッドホンから、蛇神様が思い切り吹きだした声がはっきりと聞こえる。‥だって誤解のないように言わないとだし。あとシロップを色々混ぜて食べたら美味しかったのは本当だ。



『い、良い!!いいぞ!!それは大変面白い!』

「‥そう言って頂けて嬉しいです」



そう言いつつ、出てきた敵を思い切り撃ち負かす。

ゲームでなら強いんだけどなぁ〜〜。蛇神様から「いいね!」ボタンが送られて、とりあえず「サンキュー」を送っておく。



ちょうどそんなやり取りを終えたと同時に、試合も終わったのでそこでゲーム終了となった。蛇神様に別れを告げて、ゲームの電源を落とすとまるさんが私の肩にちょこんと乗る。



「もう少しでルディオミ様帰ってきますね!」

「う、うん」

「楽しみですね!」

「う、うん?」



素直に言えないけど、ちょっと目を逸らしつつ答えると、まるさんはニコッと笑う。う、バレてる。こっちにも完全にバレてる。



翌日はシキさんと姿は見えないけど、まるさんとふわさんと一緒にバイトである。ある意味、最強の布陣を言っても過言でないらしい警護のもと、仕事をしている。大変贅沢だ。



「青葉ちゃん、そろそろ上がってね」

「は〜い、お疲れ様です」



葉月さんに言われて、片付ける為にバケツを持ち上げようと下を向くと、コツンと音を立てて目の前に赤いヒールの爪先が視界に入る。



お客さん?

そう思って、顔を上げると金髪に褐色肌のゴージャス美人が立っている。



え、ええと‥

どこかで見た事が‥、

パッとオミさんを引っ張っていった美女さんだ!と思い出す。



「あ、ルディオミさんのお知り合いの‥!」

「「ルディオミはどこ?!」」

「え、ええと???」



突然聞かれて驚いたけど‥、

今、修行中です‥って言ったらまずいよね?

慌ててシキさんを見ると、コクコクと首を縦に振っているのでもう一度美女さんの方を見る。



「えっと、ちょっと出かけておりまして‥」

「貴方と契約しているんだから、離れられないはずでしょ!?」



よくご存知で‥。

でも確か私の思い違いでなければ勝手に人間界に来てはいけないと、厳重に注意されたはず‥なのに、またここに来ちゃって大丈夫なの?私は恐る恐るその美女さんを見て、


「な、何か伝言があれば伝えますが‥」


美女さんは、それを聞いふんっと鼻を鳴らしたかと思うと、



「それでは確実に伝えておいて。今度、私とルディオミは婚約する事になったの。貴方はそれまでに契約を破棄して頂戴」


「えっ」



婚約!??

私が目を丸くすると、美女さんは嬉しそうに微笑んだ。



「‥神格を上げたし、彼と私は婚約する予定だったのよ?知らなかったの?」



呆然とする私をクスクスと笑って、私を一瞥すると、美女さんは「必ず破棄してね」と、念を押してカツカツとヒールを鳴らして振り返ることもなく雑踏の中に消えた。



立ち尽くす私をシキさんが「何かの間違いです!!」って言うけど、言葉が素通りしていく。



「婚約」という言葉だけが頭の中でガンガンと響いて、私はどう別荘に帰ったのかも覚えていない。ぼんやりベッドに座っている私に、ただはっきりしている事はもう一緒にいられないという事だ。その現実に、思い切り打ちのめされた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ