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竜の神様と契約しますか?  作者: のん
竜の神様出現。
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竜の神様、一緒に眠る。


オミさんのドライヤーを終えてから、私もお風呂に行ったけど中は石造りの温泉宿にあるようなお風呂で、大きな窓の外を見たら露天風呂がある!!!


ちなみにアメニティも完備!

なんなら私が使っているシャンプーよりもずっとグレードが高い。蛇神様の美へのアンテナ凄すぎるな!?



「マジで凄すぎる‥」



思わず呟いた私は、もちろん露天風呂に入った。

だって気持ちいい!!

目の前には綺麗な竹林が広がっていて、蛇神様の神社を思い出す。蛇神様最高です、本当に、本当にありがとうございます!!!思わず露天風呂に入りながら合掌した。



すっかり長湯をしてしまって、お風呂から出てくると、

オミさんがリビングのソファーの前でこちらを見てたのか、目が合う。



「あれ?オミさん何してるんですか?」

「‥別に。なんか随分と入ってたな」

「ああ!露天風呂気持ちよくて!オミさん教えてくれればいいのに」

「外の風呂に入ったのか?」

「はい、気持ちよかったです!」



そう言うと、オミさんはちょっと照れ臭そうに横を向いて「ふ〜ん」って言うけど、それは一体どんな感情なんだい?


長湯したせいか、ちょっと暑くて‥でもこの別荘はクーラーもないのに、まるで私の体温に合わせるかのように温度調節されているのか、ソファーに座ってお水を飲んでいる間にしっかり汗が引いた。



「今日は葉月さんの方は暑かったんですけど、ここはずっと涼しくていいですね」

「ああ、こっちは神域だからな」

「あ、やっぱりそうなんですね」



涼しいからか、話している途中なのに眠たくなる。

オミさんの小さく笑う気配がする。


「眠いなら、もうベッドで寝てろ」

「‥オミさんは?」

「‥もう少ししたら寝る」


へぇ??珍しいな!

ちょっと目が覚めたけど、明日もバイトだし‥。

ひとまず寝支度をして、部屋へ入って大きなベッドをじっと見る。



一体なんであえて一つしかベッドを置かないかなぁ??蛇神様。なんだか面白そうに笑っている顔しか思い浮かばない。だけど寝袋を頼んでもきっと送ってくれなさそうだしなぁ。



諦めてコロッと寝転がると頭の上の方にある窓から、綺麗な満月が見える。



「‥綺麗だなぁ」



ぼんやりと月を見ていると、階段を登ってくる音が聞こえたので慌てて目を瞑った。なんか起きている状態で一緒に寝るの恥ずかしいし!!


自然に、自然に寝ているように装おう。

薄掛けを被って静かに寝息を立てる‥ふりをすると、オミさんが静かに部屋に入ってきて、ベッドにやってくる気配がする。



‥いつもは私が大体先に寝ちゃってるから、ドキドキするな。



ギシッとベッドが軋む音がすると、寝転んだはずのオミさんが私の髪をそっと撫でる。



あ、あれ???

驚いて、体が跳ねなかった自分を褒めたい。



何度も髪を優しく撫でる大きな手が、時々首に触れるけど、熱を持ったように熱い。いつもこんな風に撫でてたのかな?ものすごくドキドキするけれど、私は寝ている‥、絶賛寝ている!そう思って、静かに撫でられたままでいる。と、オミさんが小さく笑う気配がする。


何??


するっと、私の腰にオミさんの腕が巻きつく。

あ、いつもこうやってますもんね。

でも起きてる時にされるとものすごく照れますね!!



顔が赤くなっているだろうけど、どうかバレませんように!

そう思って、目をギュッと瞑るとオミさんに体を引き寄せられる。ううう〜〜〜これ、絶対明日は先に寝るか、オミさんが寝てからベッドに入ろう。そう誓って、私は寝てる!って思い込んでなんとか寝ようとした。



と、私の首筋に何か柔らかいものが当たる。



ん?



何だ、今の??



けど、後ろを振り返る訳にはいかない。

ちょっともう恥ずかしくて一杯いっぱいだし。



とりあえず、寝よう!!

今すぐ寝よう!!



「‥青葉」



オミさんが小さく呟いて、起きているってバレた!??と思って返事しそうになったけど、慌てて堪えると‥、オミさんが静かになった。ね、寝たのかな??そうは言っても確認をする勇気もない私はようやく小さく息を吐いて眠った。



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