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竜の神様と契約しますか?  作者: 月嶋のん
竜の神様出現。

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竜の神様、約束通りドライヤー。


オミさんと結構な本数の串のお肉やお野菜を全て平らげてしまった。

まずい、食べ過ぎたな‥。



「‥ちょっと体操でもしないとまずいかもしれない」

「はあ??」

「いや、オミさんに釣られて一杯食べちゃったんで、体を動かさないとまずいかなって‥。オミさんにみたいに筋肉にならないし‥」



お皿を洗いつつ、隣でお皿を拭いてくれるオミさんの二の腕をまじまじと見る。筋肉のしっかりついた腕で羨ましい。私なんて油断すると、すぐにお肉がつくのに‥。


オミさんがニヤニヤ笑って、


「雑誌で腹筋と背筋を鍛えるの、載ってたぞ」

「‥すでに筋肉の塊のオミさんが見てどうするんですか」


「教えてやろうか?」

「‥ちょっとやろうかな」


私がそう言うと、オミさんがちょっと目を丸くして「素直だと不気味だ」と言うので、すかさずスネを蹴ってやった。案の定ノーダメージで、ニヤニヤ笑われるだけだった。



ちょっと一息入れてから、腹筋と背筋の鍛え方を教えてもらったけど、オミさんの筋肉は一長一短で作られたものじゃないんだなぁ。



「‥オミさん、すごいですね」

「おう、崇め奉っていいぞ」

「いや〜、それは別に」

「もっと素直になれ」

「はいはい。お風呂に入ってきて下さいね〜」

「「髪!!約束だからな!!」」

「はいはい、いってらっしゃい」



オミさんは念を押してから、お風呂場へ行った‥。

本当に大人なのか?


二階からドライヤーを持ってきて、リビングの大きなソファーに座る。天井も高いし、開放感がすごい‥。本当にこんな所に1ヶ月も住んでいいのか?



と、さっきまでローテーブルの上には何もなかったのに、色とりどりのノートのような紙の束がテーブルの上に重ねられているのに気付いた。



「あれ??こんなのなかったよね?」



そっと、ノートのような物を開いて中を見ると、

右側にはスラリとした背をした男性の写真が一面に入っていて、左側には経歴とか、神様歴何年‥とか書かれている。



え、えーと、もしかしてこれ‥お見合い写真??

私は、他のも開いて見たけど、どれも同じような感じで、色々な神様や半神の神様の経歴が載っている物だった。



‥これは、ふわさん?

それとも蛇神様が送ってきたのか??

思わず遠い目をして、そっとローテーブルに釣り書きを置く。オミさんが、ゆっくり考えろって言ってくれたし‥。



「何見てんだ」

「「うひゃああああ!!!」」



オミさんの声にびっくりして変な声が出て、慌てて釣り書きを隠すように前を向いた。


「な、なんでもないです!!」

「ふ〜〜ん‥」


オミさんの疑いの眼差しに、思わず目を横に逸らした瞬間に、サッと後ろの釣り書きを取られた!は、早い!!オミさんは中身を見ると、眉を顰めてポイっとそれを投げ捨てた。



「ちょ、オミさん!!投げ捨てない!!」

「だってどうせお見合いなんかしねーだろ」

「そりゃ‥しませんけど、投げなくても‥」



そっと開いて、中が大丈夫かを確認してからローテーブルの上に戻すと、オミさんは私の腕をぐいぐいと引っ張っていく。


「もうなんですか、オミさん」

「こっちにコンセントがある」

「はいはい、言ってくれれば行きますから」


オミさんに連れられる形で、大きな窓の前にあるラグに座らされると私からドライヤーを受け取って、コンセントに差し込んでくれた。



「ん、」

「お願いしますって言うんですよ」

「しゃーす」

「中学生の挨拶か!!」



私がツッコむと、可笑しそうに笑って私の前に座る。

バスタオルを肩に掛けてくれるようになっただけでも、いいのか?そう思いつつ、びしょびしょの髪をバスタオルでちょっと包んで、ぽんぽんと水分を取るように叩く。



それから丁寧にドライヤーをかけるけど‥、大きな背中を見つめながら、こんな日々もいつか思い出になってそれぞれ離れて生きていくんだなぁと思ったら、急に寂しくなるし、ちょっと胸が痛む。



それでも、オミさんの時間をいつまでも取ってしまってはいけない。

ゆっくりでいいと言ってくれたけど、できれば早めに決めないと‥。そう思いつつ、痛む胸を誤魔化すようにサラリと乾いて指通りの良い髪を指で軽く梳かした。




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