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竜の神様と契約しますか?  作者: のん
竜の神様とお付き合い。
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竜の神様、色々考える。


オミさんと結婚するのは来年の3月3日にしようってザックリ決めた。


まだ細かい事は決まってないけど、オミさんがこっちの神社で神様として就職するようだし、良いキッカケになったのかもしれない。私とオミさんだけで、結婚の話なんて纏まらなさそうだし。



まぁ、そんな訳で?

お祝い大好き、騒ぐの大好き、面白い事はもーーっと大好き!!な蛇神様のご自宅で現在、夕飯の餃子を皆で囲んでいる訳ですが‥。



「うむ!!良い具合に焼けてきたの〜。あ、ラナ、ここはニンニクなしの餃子じゃ。お主らこっちのゾーンな」



ホットプレート2台を大きな座卓に置いて、シキさんが手際よく焼いてくれているけど‥。毎回思うけど、シキさん本当にすごい!せめてお手伝いさせてください!と話すと、静かに微笑まれ「蛇神様の面倒をお願いします」と言われた‥。


「はい、蛇神様。こっちが普通の餃子で、こっちがチーズ入りです」

「お、すまんのう!!」


そう言いつつも、パッと顔を明るくして餃子を受け取って食べ始める蛇神様。うん、可愛いな。



ヨークさん達は、まだ危険なのは出ていないと分かると、ホッとした顔で餃子を食べ出す。そうだよね‥前回、お茶を頂いたはずが、激辛ケーキだったもんね‥。一口かじると、目をキラキラさせて‥、


「ん〜〜!!これ美味いな!!」

「竜の国でも作れねーかな!」

「できるんじゃね?地竜の料理上手いやつに頼もうぜ」

「ラナ、こっちの餃子もニンニクないぞ」

「じゃーそれ取って」


ウンウン、美味しそうに食べているので何よりだ。

私とオミさんも餃子をホットプレートから取って食べるけど‥、お、美味しい〜〜!!!手作りって美味しいな!?え、でもなんてこんな美味しいの??思わずシキさんに作り方を聞いてしまった。



皆で美味しい餃子に舌鼓を打っていると、ヨークさんが私を見て、



「そういえば式をどっちの国で挙げるか、早めに決めておいた方がいいぜ」

「え??そうなんですか?」

「こっちで挙げるとなると、衣装作るのに時間掛かるらしいよ。姉ちゃんが結婚した時、すげー大変そうだった」



そ、そうなんだ。

そう言われてみれば、こっちも大変そうだな?

そう思っていると、蛇神様が私を見て、


「白無垢と、ウェディングドレスの両方を作っておく!!」

「あ、あれ〜〜??そんな感じ???」

「楽しみじゃの〜!!一番映えるヤツを用意しておくからな!!」

「も、もう気合がすごい‥」

「ルディオミ、お前も早くどうするか考えておけよ」


オミさんは「わーってるよ!!」と怒鳴ったけど、まぁまぁ落ち着いて。



「‥結婚の準備もあるけど、実家にも一回顔を出して、龍の神様にも挨拶もしたいし、爺ちゃん達にも報告しないとだなぁ‥。あ、待って?テストも近いし、文化祭もあるし、あ!クリスマス!!オミさんクリスマスもしましょうね!」



そうだそうだ。

色々イベントもあるんだ!

こっちにいる間に、オミさんにイベントも楽しんで欲しい!そう思ってオミさんに話すと、頬杖ついてこちらを見ていたオミさんが嬉しそうに笑って、



「‥全部、楽しみだな」



噛みしめるようにそう言うので、ちょっと浮かれている自分に気付いて顔がじわじわ赤くなる。う、うう、なんか私すっごく張り切りすぎてる??一人で突っ走ってる??



ヨークさん達は、そんな私達を見て、


「めっちゃデレデレだ」

「デレデレ通り越して、デロデロだ」

「魂が元に戻っても、気持ち悪い」

「「おいゴルァアアアア!!!!」」


オミさんのツッコミが即炸裂して、蛇神様がゲラゲラ笑っている。うーん、通常運転だな。



ヒーヒーと笑いを堪えつつ蛇神様が、早めに色々決めたら教えて欲しいと言うので頷くと、私の頭を優しく撫でて‥、



「青葉、いつでも離縁して帰って良いし、嫌だったら即遊びに来るんじゃぞ?」

「蛇神様、まだ結婚してない。してないから」

「竜の子から逃げられるグッズも渡しておくからの?」

「蛇神様、まずは見守ってください」



オミさんが怒りのオーラを満遍なく私の後ろから出しているんで、あの、煽りはそれくらいで?って思うけど、これ半分くらい本気なんだろうな〜〜。でもね、まだ結婚の日取りが決まっただけで、何にも決まってないし、結婚もしてないからね〜〜〜?




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