竜の神様、結婚も決定。
オミさんの就職先が決定した。
決定したけど、以前修行して神格は上げたけど、まだ半神なんだよね??神社で「神様」をするのにそれで大丈夫なのかな?
蛇神様は、いつの間にか大きなレジャーシートを敷いた上に座って、私とオミさんを手招きするのでそこに一緒に座る。これまたいつの間にかカップにお茶が入っているのを渡されて、オミさんと飲んでいると、蛇神様がニヤニヤしながら私を見る。
「青葉、祝言はいつ挙げる予定なんじゃ?」
ぶっとお茶を吹き出すと、面白そうに笑う蛇神様。
完全に狙ってたでしょー!!!ブスッとしている横でオミさんが赤い顔で「‥いつでも俺はいいけど」って言うので、私まで顔が赤くなるではないか。
「4月から仕事となると、その前に祝言を挙げてはどうかと思っての〜」
「な、なるほどぉ???」
「ほら、未だに半神だしの」
そ、そうですよね。
私と結婚すれば完全に神様になりますしね。
赤い顔になる私の横で、祝言と聞いてオミさんの期待に満ちた目がじっと私を見つめるので‥ちょっと、いや、かなり気恥ずかしい。蛇神様はニマニマしながら私とオミさんを見ているけど、これ完全に楽しんでますね?
「3月は辰の月だし、3月辺りに祝言はどうかのう?」
辰‥って、龍って事?
私とオミさんが顔を見合わせる。
龍の神様の縁で私とオミさんは出会った訳で‥。まぁ、細かくいえば龍と竜なんだけど。
「‥3月3日なら、ダブルで龍と竜ですね」
「おお、そうだの!しかもひな祭りの日じゃから、そう忘れんのう!」
私の言葉に、オミさんがそわそわして私をチラチラ見ているので、ちょっと面白くなってきてしまった‥。小さく笑って、オミさんを見上げる。
「オミさん、もし良ければその日「そこにしよーぜ」
いや、食い気味か!
蛇神様がブーっと吹きだして大爆笑しだした。‥まぁ、気持ちはわかるけど。
オミさんはちょっと蛇神様をジトッと睨みつつ、私の手をそっと握る。
ちょっと?蛇神様が隣にいますけど??
慌ててオミさんを見上げると、オミさんの顔が真っ赤だ。私までそれを見て急に恥ずかしくなって、真っ赤になってしまう。
「‥竜と龍が一緒の日がいい」
「じゃ、じゃあ、その日にしましょっか」
「‥‥おう」
二人でそう話したものの、照れ臭くて俯いてしまう。
横で蛇神様がニヤニヤしながらそれを見て「お茶が格別美味しく感じるの〜〜」なんて話すから、更に顔が上げられなくなってしまうんですけど!??
と、ヨークさん達がバドミントンが終わったのか、こちらへやって来て‥
「あれ?どうしたの?二人とも?」
「え?結婚の日、決まったの??」
「えー、どっちで式挙げんの?俺ら、祝いに行くよ!」
「ラナ、結婚しよう」
「どっか行け」
うん、えーと、まだ細かい所は全く決まってなくてですね??
でも、私達より皆の方が大盛り上がりしてしまって、私は恥ずかしいし、オミさんは私の手をずっと握ったまま横を向いてるし、ど、どうしたらいいかな???
蛇神様は可笑しそうに笑って、私の頭を撫でると‥、
「どれ、嬉しい事が決まった所でうちで夕飯を食べてから帰るが良い。今日は餃子パーティーだ!!」
ヨークさん達が「ぎょうざ??」と不思議そうな顔をして、ラナちゃんは「ニンニク抜きでお願いします」と早速オーダーしている。そうだよね、吸血鬼だしね。
オミさんはといえば、私を見て‥
「餃子って、前食べたのか?」
「そうですね。でも、蛇神様の事だから普通の餃子ではないような?」
コソコソと話していると、蛇神様がニンマリ笑う。あ、嫌な予感。
「その通りじゃ!!いつぞや、ロシアンルーレットができなかったからの〜〜。何か面白い事を出来ないかと思っていたんじゃが、今回は人数もいるし、騒げるし、面白そうじゃから、楽しい餃子パーティーになるぞ!!」
ものすっごい辛い、苦い、プチケーキを食べた事のあるヨークさん達は「あ、あれか!!」「ま、マジで?」「いや、負けなければ‥」って言うけど、すでに嫌な予感しかしないよね‥。
「お祝いって、意味知ってるのか?蛇神‥」
まぁ、オミさんの呟きも分るには分るけど、
今は静かにしておこう。
そっと首を横に振ると、オミさんはちょっと笑って熱い手で、私の手をギュッと握った。
「‥約束な」
「は、はい‥」
嬉しそうに微笑むオミさんに、私の心が完封負けした。
う‥、く、苦しい!!!オミさんが可愛い!!
悶える私を見て、ニマニマ笑う蛇神様の視線に耐えつつ、皆で早速蛇神様のご自宅へお邪魔することになったけど‥、思い切って敢えて辛い餃子を食べて顔を赤くしておけば、この気持ちもバレないのでは??と思ってしまった‥。




