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竜の神様と契約しますか?  作者: のん
竜の神様とお付き合い。
158/254

竜の神様、竜の国で加減して欲しい。


いつもよりずっと気を使ってくれるオミさんが嬉しいんだけど、何だか照れ臭い!

花畑で手を繋いで、何だかお互い照れ臭くて俯いてしまう。



い、いかん!!何か、何か話題を‥そう思って、オミさんを見上げる。



「オミさん。私ってこっちの世界の人が見えないものが何で見えたんですか?」



そう、さっきの白い龍の黒い影。

オミさんだって、あっちでは見えてたのに、こっちでは何で見えなかったのか。どうしてキスをしたら見えるようになったのか‥。照れ臭いけど、もう聞いてしまう。


オミさんもちょっと照れ臭いのか、視線だけ逸らしつつ答えてくれた。



「あー、お前‥龍の力が普通の人間よりあるだろ?」

「そういえばそうでした」

「俺と魂を半分だけとはいえ結んで、それがより力が強くなったんだ。だから、こっちの世界では俺が見えないモノもお前は見えるようになったんだと思う」



そうなの??!

神様の世界って、本当に不思議な事ばっかりだな?

私が目を丸くして驚くとオミさんがおかしそうに笑う。


「驚いてばっかだな」

「それはそうですよ!だってキスしてオミさんまでなんで見えたのかなって‥」


と、言いかけて慌てて手で口を塞いだ。

えーと、恥ずかしいんで‥。オミさんは小さく笑って、私をちらっと見る。



「魂を半分結んでる状態だけど、お互いしか持ってない力を、そのキスとかすると、一時的に分けたりできるんだ」


「わ、分けたり??!」

「‥俺のも、分けられるけど、」



そうオミさんが言うと、ニヤッと笑って私をじっと見つめる。

え、ええと、こ、これはもう一回キスのタイミング‥ですかね?



「‥キス、していいか?」

「そ、そこは聞くんですね」

「聞かないと、お前逃げるだろ」

「う、うう〜〜〜???」

「で?いいか?」



これ答えなきゃ駄目なの???

こういう時は、空気を読んでくれてもいいよ?

そう思って、チラッとオミさんを見上げると、ちょっと目元の赤いオミさんがじっと私の言葉を待っている姿に逃げ出したくなる。オミさんの私の手を握っている手は熱いし、私も熱い。


ごくっと唾を飲んで‥、



「‥え、っと、はい」



視線を逸らしつつ、小さく答えると

オミさんが啄ばむようにキスしてきて思わず目をギュッと瞑ると、小さく笑う気配がした。



「青葉」



オミさんの低い、私を甘く呼ぶ声に思わずオミさんの手をギュッと握ると、今度は優しく唇に触れるようなキスをされて、もう多分頭のてっぺんからつま先まで真っ赤になったと思う。


‥甘いオミさんは、ちょっと、いや、かなり心臓に悪いな?



そうして、お互い真っ赤になってオミさんが照れ臭いのか空を見上げる。



「そろそろ帰るか、もう夕方だ」

「え、でも結構明るいですよ」

「こっちは7時くらいまでこんな感じだ」

「へ〜!!明るさも違うんだ!」



やっぱりまだまだ不思議な世界だな。

感心して空を見上げていると、オミさんが私の頬にキスをした。



「お、オミさん!?」

「‥城に帰ったら、どうせ蛇神がいるしな」



少し拗ねたように横を向いてオミさんが言うので、私の顔が一気に赤くなる。

恥ずかしくてちょっと目を横に逸らすと「赤りんご帰るぞ」って言うのでジトッと睨んでおいた。おのれ、神様のくせに。



帰りはオミさんに抱き上げられると、ゆっくり飛んでお城へ帰った。

安全運転は心に安心を与えてくれる‥そう噛みしめつつ、外のテラスに二人で降り立つとセキさんがこちらへ走ってくる。



「おかえりなさいませ〜〜!!夕飯もそろそろ出来ますよ〜〜!」

「セキさん、何から何までありがとうございます」

「いえいえ、ルディオミ様が怪我もせず、喧嘩もせず、帰って来る日がくるなんてこのセキ!!嬉しゅうございます!!!」



‥怪我はしてないけど、戦ってはきたな?

あ、でもあれは不可抗力だから、カウントに含まれない?

私はチラッとオミさんを見上げると、そっと目を横に逸らした。君は一体どれだけ暴れていたんだね?



そんな号泣3秒前のセキさんの後ろの扉から蛇神様がヒョコッと顔を出す。



「お、お帰り青葉!夕飯を食べようぞ〜〜!」

「‥テメェ、ここは俺の城だぞ?」

「お??そんな事言っていいのか??今日の夕飯のメインは築地の大トロだぞ?」



私の目が光ると、蛇神様がニンマリ笑う。



「オミさん、一緒に頂きましょう!!!」

「はぁあああ??」

「うむ!!青葉の良い返事!!わさびも醤油も炊きたてご飯もあるぞ!」



やったー!!!大トロ!!炊きたてご飯!!

横でセキさんが「カマもありますし、お味噌汁も、香の物もご用意しました!」ってニコニコ笑って教えてくれた。最高ではないか!!



思わずセキさんの頭を撫でて、お互いほっこりしているとオミさんが私の手を引ったくるように握ったので私の顔がまた真っ赤になった。あの本当加減をお願いします。




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