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竜の神様と契約しますか?  作者: のん
竜の神様とお付き合い。
145/254

竜の神様、連休初日。


オミさんにキスされて以来、側に来るとソワっとしてしまい‥オミさんが近付くと、一歩離れる私。


頬にキスされて避けてしまう私が再来したけど、オミさんはそんな私を捕まえて腕の中に閉じ込めるという荒技をやってくるようになった。し、心臓がもたないんだけど?



しかも連休が近づくにつれ、オミさんはカレンダーを見てはソワッとした顔になるので、そんな様子を見る度に私までソワソワした。



なぜなら先日遊びに来たセキさん‥



「今度青葉様がいらっしゃる時までに、色々ご用意をするよう仰られたんですけど‥、なんと!!肉しか食べないルディオミ様が「野菜も用意しておけ(低音ボイス)」って言うんですよ!!!?青葉様が来る事を本当に楽しみにしているポンコツルディオミ様の姿にこのセキ、感激、感動、感涙です!!」



と、教えてくれた。なるほど内緒ですんごい張り切っているだね!!

嬉しいけど、恥ずかしいなぁ!!私が真っ赤な顔で話を聞いていたら、それに気付いたオミさんがベラベラ喋るセキさんを「うるせぇ!!」と赤い顔で外へ即座に投げてしまった‥。



セキさん、ごめん‥止められなかったよ。



張り切ってくれてる事を知れて嬉しかったけど、‥可愛いなぁって言うとキスされるので絶対言わない。絶対にだ。



そうして‥本日待ちに待った(!?)連休である!!

初日は蛇神様と約束したゲーム大会をして、次の日はオミさんの国に2日間の滞在予定だ。



悩みに悩んだお土産をキャリーケースに詰め込んだ私をベッドで寝そべりながら私の様子をじっと見ているオミさん。平静を装おっているけど、ずっとそわそわしながら荷物を詰めているのを見ていて大変こそばゆい。なんともこそばゆい!



「蛇神様のお土産冷蔵庫から取ってくるので、そうしたら行きましょうか」

「おう」



オミさんは遠足前日のようなワクワクした顔で私の後を付いてくる。

‥可愛い。なんかすごく可愛い。



冷蔵庫からお土産のお菓子を出すと、オミさんが私に手を差し出すので、ちょっと照れ臭いけど手を握ると目の前が光で一杯になる。


「わ、眩し‥」


思わず目を瞑ると、チュッと唇に何かが当たる。



「ん?」



目をぱちっと開けると、オミさんがニヤニヤしながら私を見てる。

もしかして、キスしました???

顔がかぁ〜〜っと赤くなると、オミさんが笑って「赤りんご」って言うので、もちろん睨んださ。脇腹もパンチしておけば良かった。



「あ、青葉〜〜!ルディオミ〜!!」



声がした方を振り向くと、蛇神様の立派な家の前の玄関を開けて蛇神様が手を振っている。


「蛇神様!こんにちは、これお土産です!」

「おお!ありがとうな〜!シキあとで土産をデザートに出してくれ」


蛇神様は隣にニコニコ笑って立っているシキさんにお土産を渡すと、早速お邪魔させてもらう。



広い畳の部屋には縁側があって、その奥には白い玉砂利の庭が見える。

大きな池に、鹿おどしまであって風流だ。ただ畳の部屋には何インチ??ってくらいデッカイプロジェクターがあって、しかもゲーム機までしっかり接続されてて溢れるミスマッチ感だけど‥。


蛇神様は私とオミさんにコントローラーを渡すと、ニヤッと笑う。



「‥昼はタコパの予定じゃ。負けた奴はロシアンルーレットを数多くこなさねばならぬ」



私がハッとした顔をするけど、オミさんは不思議そうな顔をする。


「たこぱ?ろしあんるー??」


「そうでした、そこからでしたね。タコパはたこ焼きと言って、タコが入っている料理です。ロシアンルーレットは、そんなタコが入ってるはずの料理に、とんでもない食材が入っていてそれを食べるゲーム‥のようなものですね」


オミさんは私の言葉を聞いて、納得したのか小さく頷く。



「‥つまり、勝ちゃいいんだろ?」

「おっと、竜の子?お前、勝てる気か?」

「この数日間、青葉ともゲームしてきた‥負けねぇ!!」



‥私と一緒にゲームは主に体操だね?

今回のはシューティングゲームだけど大丈夫かなぁ?オミさんを見上げると、ニヤッと余裕の笑みである。



昨日、ちょっと一緒にやったけどボロ負けしたゲームだとは敢えて言わず、私は静かにコントローラーを握ると、蛇神様の神社は白熱した声が響き渡ったとか、そうでないとか?




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