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34歳のオッサンによるフォルトリア星系戦記  作者: 八鶴ペンギン
第2.5章:先を見据えて
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2.5-5:見据える先⑤

艦艇数しゅごい(馬鹿丸出し

 昨日、ドクターの研究開発ラボから戻った後で、弾薬生産プラントと再資源化設備をどちらも2段階強化して合計15ポイントを消費した。この時点でシステムポイントの残りは11ポイントとなった。一方で、新しく達成出来た任務も多数あったので、その分のポイントがこれに加算される事となる。

 

 達成出来たのは、≪修理ドック設置≫、≪研究開発ラボ設置≫、≪解体場設置≫、≪再資源化設備設置≫、≪情報分析室設置≫、≪弾薬生産プラント設置≫、≪敵駆逐艦10隻撃沈≫、≪敵巡洋艦5隻撃沈≫、≪敵巡洋艦10隻撃沈≫、≪SP消費75≫、≪SP消費100≫、≪修理ドック初拡張≫、≪建造ドック初拡張≫、≪推進剤生産プラント初強化≫、≪弾薬生産プラント初強化≫の合計15個になり獲得ポイントは実に28ポイントともなった。一部の任務は明らかに後出し感が強過ぎるが、恐らく管理者が必死にポイントを増やせる項目を探した結果だと考え、ありがたく頂くとしよう。システムポイントは幾らあっても困らないからな。現在、残りは39ポイント。


 此処で、自軍の戦力を振り返る。要塞の人員は、オッサン、ソフィー、シャンイン、ドクター、サウサンの5人。ナターシャ嬢やクロシバは立場上割愛する。戦力として保有する艦艇は、先日の管理者からの報酬分も含めると合計で673隻となっている。内訳としては以下の通り。


 駆逐艦

    改アスローン級:176隻

    ウェクスフォード級(通常型):242隻

    ウェクスフォード級(簡易補給型):11隻

 巡洋艦

    カンターク級(電子戦型):66隻

    シャニッド級(艦載機運用型):66隻

 戦艦

    クレアモリス級:22隻

 潜航艦

    ロッグモア級:1隻

 補給艦

    カランズ級(改修型):88隻

 工作艦

    グレンデリー級:1隻


 カランズ級等の非戦闘艦を除いても500隻を上回っており、シャングリラ宙域戦程度の敵艦隊であれば、十二分に勝てるだけの戦力となった。とは言え、彼らが所属していた共和国軍第6機動艦隊は総数が2,500隻にも及んでいた大艦隊だ。更に、失われた艦艇の補充に合わせ、本国から近く増援となる艦隊が配備されるという情報も、今朝サウサンから聞かされている。縮まった差が再び開くのは間違いないだろう。ドクターに頼んだ品々は勿論だが、此処の戦力も引き上げをしていくしかない。


 「……」


 現在の保有戦力を基に、今後の方針を練っていく。大雑把に纏めると……。


 ・空母、潜航艦、工作艦それぞれの初期艦をアンロックと建造。

 ・上位駆逐艦のアンロックと建造。

 ・改アスローン級駆逐艦の順次解体及び再資源化。

 ・ウェクスフォード級(簡易補給型)を通常型へ改良。

 ・カンターク級巡洋艦(電子戦型)を順次解体及び再資源化。

 ・シャニッド級巡洋艦(艦載機運用型)を通常型へと順次改修。

 ・シャニッド級巡洋艦(電子戦型)のアンロック及び建造。

 ・電子戦専門部隊の創設。

 ・空母機動部隊の創設。


 パッと思い付く限りでこの様な所だろうか。勿論、ソフィー達からも色々とアドバイスを貰って精査していく必要はあるけどな。方針の基本骨格は、戦力の底上げとなる。今後を見据え、空母・潜航艦・工作艦の建造は必須となるだろう。工作艦に関しては、ドクターに研究開発を依頼している拠点艦と役割が被る部分もあるが、それらが十分な隻数を建造出来るまでは、補給艦と組み合わせて前線での運用が必要だと判断した。また、最大の艦艇数を誇る駆逐艦は、旧式艦を廃し代替として上位の艦を建造する事で戦力の向上へと繋げる。巡洋艦も同様だな。旧式艦は廃し、艦種をシャニッド級へと統一。専門性の高い電子戦艦は集中運用する事で最前線部隊からは切り離し、主力艦隊の火力低下を防止。艦載機運用型も空母へと艦載機部隊を移す事で、火力担当に専念させる。空母機動部隊はこれに合わせ創設する。


 これらに加えて、サウサン率いる情報戦部隊が要塞外で活動する為の母艦等が必要になるだろう。彼女が持ってきた潜航艦1隻では流石に限界があるからな。此方も各種装備品と共にドクターに頼む事になりそうだ。彼にかなり負担が集まる事になるが、優先度を付けてやって貰うしかない。後はサポート用のアンドロイドも、用意した方が良いな。


 「空母のアンロックに5ポイント。潜航艦のアンロックで恐らく6ポイント必要。工作艦のアンロックには、上位補給艦のアンロックと合わせ恐らく7ポイントか。駆逐艦のアンロックは3ポイントと。此処までで21ポイントだな」


 私室で独り言をブツブツと呟いていると、変な人に思われるかもしれないが、考えを口に出すのって纏める上では重要だと思う。口に出すことで、新しい発見があったり、考え違いに気が付いたりとね。まぁ、知らない人間からしたら、端末片手に呟いてるヤバい人なのだろうが。


 「後は、推進剤と弾薬の生産プラント強化が必要だな」


 昨日も弾薬生産プラントを強化したばかりだが、今の艦艇数を考えると足りていないのは明白だろう。ただ、強化に必要なポイントが結構厳しいのが難点だな。ある程度の目途が立つ迄は、しばらく全力出撃は出来そうにない。幸い、管理者から提供された艦艇には推進剤と弾薬が全て満載状態だったので、初動は負担無しなのがありがたい。ちなみに、解体予定の艦からは、推進剤と弾薬を回収する事になっている。僅かでも無駄に出来る余裕が、今の要塞には無いからな。


 「……」


 次に大きく動くのは、ドクターに依頼している拠点艦が完成してからになるか。勿論、正面戦力の拡充も手は抜けない。ただ、相手のある事だからな。共和国の動き次第では、準備が十分に出来ぬまま動かざるを得ない場合も想定される。次に此方方面に共和国軍が動くとしたら、オッサン達を叩く為に本腰を入れてくるのは間違い無いだろう。そして、それは今まで以上に苛烈な戦闘を引き起こす事になるだろう。もう、負けられない。決して負ける事は出来ない。

お読みいただきありがとうございました。

次回もお楽しみに。

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