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34歳のオッサンによるフォルトリア星系戦記  作者: 八鶴ペンギン
第2章:星女と宙賊と戦艦
81/336

2-40:主力艦隊とポイント散財

本年も、本作『34歳のオッサンによるフォルトリア星系戦記』をどうぞ宜しくお願い致します。


2020年1月吉日 八鶴ペンギン

 15分程の小休憩を挟み、再び司令室に3人集まった。さて、次の話題はコンラッドコロニー宙域へと派遣している主力艦隊の動向だな。


 「では、先ほどお伝えした通り、主力艦隊のこれまでの動向をお伝えします」

 「宜しく」

 「主力艦隊は現在までに3つの過激派宙賊を壊滅させました。総撃沈数は高速艦27隻となります。尚、何れの拠点もシャンインの宙賊艦隊によって拠点内部の掃討も後日実施してあります。必要なデータ等を回収した後、利用価値のある簡易式推進剤生産プラントのみを残して破壊してあります」

 「なるほど」


 最初の犠牲者となったのは、『ウォーカーズ』と言う組織。実に15隻もの高速艦を保有していた。で、次が『クンシー』。此処は8隻の高速艦を保有。そして、最新の被害者は『アローズ』。どこぞの紅い組織を思い出すが別物だな。此処は規模が小さく4隻しか高速艦を保有していなかった様だ。何れの宙賊も、奮戦虚しく壊滅。ハイエナとばかりにやってきたシャンインの宙賊艦隊によって、拠点内も掃討され全滅と。


 「捕虜とかは取ってる?」

 「いえ。必要な情報だけ吐かせて、その場で処理していますの」

 「了解。効率重視でいこう」

 「以降も徹底しますわ」


 必要な情報さえ吐かせれば、生かしておく必要性は無い。むしろ、余計な資源を消費するだけだしな。過激派に属してた事を恨みなさい。


 「何れの拠点襲撃も、少数艦を分離して行っていますので推進剤及び弾薬とも消費は抑えられています」

 「流石に、艦隊全部で動いたら無駄多すぎだよな」

 「はい。それに、大々的に我々が活動を開始したお陰か、他の過激派も鳴りを潜めて様子を伺っている様です。恐らく、次は自分達だと戦々恐々しているのでは無いでしょうか?」

 「結果的に民間船の被害が減るなら良い事じゃないか。彼らには最後の時を心穏やかに迎えられる様に懺悔でもしていて貰おう」


 今の所、過激派に属する宙賊の掃討戦は順調に推移していると言って良いだろう。ただ、共和国艦隊の動き次第では当初予定していた数の宙賊を殲滅する前に、彼らと一戦交える事になるかもしれない。と言うか、今のペースで考えると確実にそうなるな。


 「タイミング的に、潰せて後1つって所か」

 「そうですね。共和国艦隊の動き次第ではありますが、場合によっては一旦宙賊は後回しになるかもしれません」

 「その辺は、臨機応変に動くしかないな。共和国艦隊が真っ直ぐコンラッドコロニー宙域へと到達する様ならば、主力艦隊は一旦、廃棄コロニーに隠蔽。宙賊狩りは一旦、中断しよう」

 「現時点での最新情報でも、まだ共和国艦隊の目的地が判明していません。ギリギリまで伏せているのか、或いはネットワークを介さない手段で伝達をしているかですね」


 徹底的に情報漏洩を警戒していると思しき共和国艦隊。それがどの勢力に対してなのかは不明だが、結果的に此方も動きが後手にならざるを得ない。一方で、要塞側は情報をドンドンと漏洩させている。秘匿艦隊の存在も、ガルメデアコロニーへと送り返した共和国の捕虜達から何れ漏洩するだろう。コンラッドコロニー宙域でも派手に主力艦隊が動いているから情報は筒抜けだ。宙賊艦隊も疑いの目を向けられていてもおかしくない。色々とタイミングが良すぎるしさ。なので、手の内を明かしまくっているランドロッサ要塞と、手札をギリギリまで伏せている共和国艦隊との一戦になる訳だ。


 「サービスし過ぎかな?」

 「「?」」

 「いや、こっちは艦隊規模なりの情報が外部へと漏洩しまくりだなってさ。共和国は艦隊規模は判明しているけど、目的等は一切不明だろ?」

 「確かに。ですが、何れにせよバレるのですから、遅いか早いかの違いでしかありません。最終的に勝てば良いのです」

 「そうですわ。勝ったもん勝ちですもの、この世界」


 まぁ、歴史は勝者が作るって言うしね。どれだけ情報がバレていようとも、最後に勝者として立っていれば良い。まぁ、それには勝たなくてはいけないんだけどさ? その為に、艦隊は難しいとしても、要塞機能の強化でもしようかな?


 「主力艦隊も一先ず順調な滑り出しだね。宙賊艦隊も家探し順調みたいだし。そうなってくると、後は要塞機能の強化とかかな、今しておいた方が良さそうなのは?」

 「そうですね。艦艇自体の数も増えていますし、補給艦の補給物資としての使用も増えていますので推進剤生産プラントの強化はそろそろした方が良いと思います。後は、建造ドックの拡張を検討して良いかと。流石に同時建造数2隻のままでは何れ厳しくなりますので」

 「後は、修理ドックも拡張を検討なされては? 大規模な戦闘ともなれば、損傷艦の数も今までとは桁違いに増えますもの。修理待ちの時間を減らす事で、前線での活動艦を増やす事に繋がりますわ」

 「そうね。逆に言えば、艦艇の開発ツリーアンロックは先送りで良いかと思います。兵器類は、物によってはアンロックして生産した方が良いですね。要塞防衛力の強化にも繋がります」

 「ふむふむ……」


 推進剤生産プラント。建造ドック。修理ドック。場合によっては新兵器のアンロックと。取り合えず、現状のシステムポイントを確認しないとな。その前に、任務の達成状況の確認しておこう。何時も放りっぱなしにしていて、気が付いた時には溜まっている事ばかりだからな。


 「うん。溜まってた」

 「達成出来た任務ですか?」

 「そう。何時も確認し忘れるんだよね。毎日見るべきものでも無いしさ」

 「まぁ、見忘れてのデメリットは特に無いですわ」


 で、一気に大量の任務達成がきている訳だ。達成出来た任務が≪戦艦初建造≫、≪敵艦50隻撃破≫、≪敵高速艦10隻撃破≫、≪敵高速艦50隻撃破≫、≪艦艇改良5回≫、≪兵器生産数100回≫、≪兵器生産数250回≫、≪兵器生産数500回≫、≪艦艇開発アンロック回数5回≫、≪兵器開発アンロック回数5回≫、≪派生型アンロック回数5回≫、≪任務達成数10回≫、≪任務達成数20回≫、≪任務達成数30回≫、≪任務達成数40回≫、≪任務達成数50回≫、≪SP40消費≫、≪SP50消費≫、≪軍港初拡張≫の17個。獲得したシステムポイントが実に44になる。これに加えて8月に管理者から2回分で合計6ポイント貰っているから、前回までの残りと合わせると現在のシステムポイントは56となる。此処は、ポイントの集中投入で一気に強化してしまおう。


 「推進剤生産プラントを2段階強化で18ポイント使用。これで生産量が1日辺り20,000リットルになる。修理ドックと建造ドックもそれぞれ2段階強化して合計18ポイント使用。それぞれ8隻ずつ同時に修理と建造が可能と。システムポイントでの大人買いって感じだな」

 「残り20ポイントですわ。随分と思い切りましたわね?」

 「後々での有効だからさ、このタイミングだなって思っただけだよ」


 残り20ポイント。取り合えず、要塞の強化はこの辺で止めて後は兵器類だろうか?

お読みいただきありがとうございました。

次回もお楽しみに。

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