3.5-3:カワル宙③
時間軸は少しばかり遡る。
午前中でソフィー達とのミーティングを終え、午後は自室でゆっくりと要塞の現状確認に勤しむ。まぁ、それに加えて色々と強化をしていく訳だがね。
「さて、今回の戦果は……」
『トロイの木馬』から始まった、対第6機動艦隊戦。此方が失ったのは75隻に対し、共和国側が失ったのは1,092隻にも及ぶ。内訳としては、戦艦141隻、巡洋艦160隻、駆逐艦662隻、母艦64隻、補給艦46隻、輸送艦23隻、工作艦9隻、揚陸艦6隻、推進剤輸送艦10隻となる。それ以外に、戦艦59隻、巡洋艦80隻、駆逐艦327隻が武装解除後に資源となる予定だ。なお、TF215所属の母艦16隻に関しては、輸送艦として運用する為に引き渡しの対象外となった。
生き残った乗組員達や地上部隊の兵士たちは、残存する母艦16隻と補給艦等の支援艦426隻に分乗し本国へと帰国する事になる。本国では冷たい目で見られるかもしれないが、生き残った事を前向きに捉えて欲しいと思う。何事も、死んでしまったら終わりだ。
「では、確認をまたしても忘れていた任務を見るか……」
はい、確認を暫く忘れていました! 習慣化するとか以前ほざいていた気がするが、忘れてくれ。これからも、思い出した時にチェックする方向性で行くわ。何事も、程々が一番だよ……。って、冗談はこの辺にして反省しつつ確認タイムといこうか。
「全部で40個達成!?」
いきなりとんでもない数の任務達成方向が端末画面に表示された。いやいや、貯め過ぎと言うよりかは、今回の戦闘で一気に稼ぎ過ぎたって所だな。これは、システムポイント的にかなり美味しいのでは? まぁ、戦闘の結果ゆえに喜ぶべきなのかは微妙なラインだけどさ。その辺は開き直るしかないか。
「殆どが戦闘関連か……」
当然と言えばそれまでだが、達成出来た任務の殆どが戦闘関連のものだった。まぁ、今回の戦果から考えても当然の結果だろう。で、達成出来た任務はこの様な感じだ。
≪通算撃沈数100隻、250隻、500隻、750隻、1,000隻≫、≪敵駆逐艦通算撃沈数50隻、100隻、250隻、500隻≫、≪敵巡洋艦通算撃沈数50隻、100隻≫、≪敵戦艦通算撃沈数5隻、10隻、50隻、100隻≫、≪敵母艦通算撃沈数5隻、10隻、50隻≫、≪敵輸送艦通算撃沈数5隻≫、≪敵補給艦通算撃沈数5隻、10隻≫、≪敵工作艦通算撃沈数5隻≫、≪敵揚陸艦通算撃沈数5隻≫、≪敵特殊艦通算撃沈数5隻、10隻≫、≪通算けんぞう100隻、150隻≫、≪通算解体50隻、100隻、125隻、150隻≫、≪兵器生産回数1,000回≫、≪任務達成数100回、125回≫、≪SP200消費≫、≪共和国艦隊への勝利②≫、≪希望の灯≫、≪解放者①≫、≪更なる戦乱の予感≫。
「任務40個達成で、システムポイントは143か。バカからの180と元々あったポイントも合わせると、合計で330ポイントか……」
各生産プラントの設置と強化に建造ドック・修理ドックの強化は必須。解体場の強化もしておくか。後は次世代艦のアンロックに、兵器類のアンロックもしておきたいな。合わせて、生産ラインの強化も必要だな。滞在する人間が増えるし、生活スペース関連の強化も少しは手を入れるべきかな。その辺は、ソフィー達と相談するとしよう。さて、さっさと実行しましょうか。
推進剤生産プラントに合計25ポイント投入して生産量を160万ℓ/日へ。
弾薬生産プラントに合計18ポイント投入して生産量を20万t/日へ。
金属生産プラントを設置し、合計22ポイント投入して生産量を10万t/日へ。
非金属生産プラントを設置し、合計14ポイント投入して生産量を5万t/日へ。
生産プラント関連で、合計79ポイントを消費。
建造ドックに合計23ポイントを投入して同時建造数(時間半減)を128隻へ。
修理ドックに合計23ポイントを投入して同時修理数を128隻へ。
軍事施設関連で、合計46ポイントを消費。此処までの合計が125ポイント。
4ポイントを消費してサムズ・クロス級駆逐艦をアンロック。
5ポイントを消費してセブン・ヘッズ級巡洋艦をアンロック。
7ポイントを消費してリサベアード級潜航艦をアンロック。
5ポイントを消費してブラックバレー級揚陸艦をアンロック。
艦艇関連で、合計21ポイントを消費。此処までの合計が146ポイント。
5ポイントを消費して機動兵器『ミディール(低率初期生産型)』をアンロック。
6ポイントを消費して機動兵器『ミディール(量産型)』をアンロック。
兵器関連で、合計11ポイントを消費。此処までの合計が157ポイント。
解体場に合計12ポイントを投入して同時解体数を16隻へ。
生産ラインに合計12ポイントを投入して、全ラインを4本化。
軍事施設関連で、合計24ポイントを消費。此処までの合計が181ポイント。これで、保有ポイントの半分以上を一気に使い切る計算になる。残りはソフィー達の意見も聞きたいし、今後の為にも残しておこう。
システムポイントで要塞と艦隊の強化を進めた後は、資源を消費して、シャニッド級巡洋艦の派生型を2つアンロックした。1つは、電子戦型。此方は現行のカンターク級から移行する為だ。シャニッド級ベースの電子戦型の方が火力の低下が抑えられているからな。今後の戦闘を考えると、火力を少しでも確保しておきたい。
もう1つは、防空特化型。今回の戦闘もそうだが、敵艦載機の猛攻にはかなり苦しめられた。此処まで艦載機の数が圧倒的に不利な状況ばかりだったからな。高い防空能力を持つ艦の投入で、空母や拠点艦の護りを固めるのが狙いとなる。
他の艦種の派生型もアンロックしようかと思ったものの、先ずは建造と解体を進めて艦種の統一を進めるべきだと思い直す。特に駆逐艦だよな。未だに改アスローン級・ウェクスフォード級・ポートマギー級の3系統での運用となっているからな。個人的には改アスローン級は完全に退役させ、ウェクスフォード級を引き続き艦隊の主力に、ポートマギー級は遊撃艦隊として縦横無尽に運用するのが良いかなと考えている。次世代艦のサムズ・クロス級は旗艦随伴艦として建造だな。
巡洋艦もカンターク級は全艦退役させ、シャニッド級を艦隊主力へ。旗艦随伴艦として、次世代艦のセブン・ヘッズ級を建造・配備しようと此方も画策中。やはり、旗艦周りは新鋭艦で固めたいよね?
戦艦は現行のクレアモリス級を引き続き主力に据え置き、『スレイプニル』を含むバリーフェルター級は、集中運用が現状ではベストだろう。流石に、次世代艦のアンロックはまだ早いかなと思っている。先ずは、数を増やす事を進めないと。何だかんだ、戦艦は建造を殆どしてこなかったからな。その結果、他の艦種に比べて数が大幅に少ない。今後の戦闘を考えると、頭数を増やしておきたい。
空母も現行艦を建造して増やす方向だろうな。今回、増えた分に関しては艦載機も搭載した状態だったので、一先ず艦載機の生産に追われる事は回避出来た。とは言え、これから空母を建造すれば待っているのは艦載機不足だけどさ。早めに計画立てて生産していくしかないか。
潜航艦は、一先ずサウサンに預ける艦を量産する程度だな。現行のロッグモア級に加え、次世代艦のリサベアード級を何隻建造するか……。その辺はサウサンとの要調整だな。
今回、揚陸艦をアンロックした。そろそろウチも、敵地へと陸戦要員を送り込める手段が必要になりそうだからな。先ずは何隻か建造しての、試験運用だろうか。ドクターに依頼している兵器類も併せて、習熟訓練の日々だな。勿論、衝角を装備した艦による、突撃も忘れちゃいませんよ?
ドクターで、思い出した。次の戦闘までに沢山悪巧みをしないとね?
お読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!