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復活したレッドと悪堕ちしたピンクさん

はじめまして、

初執筆、初投稿となります、

こう、なんとなく戦隊ヒーローとか好きだなー

なんとなくネトラレとか悪堕ちとか好きだなー

と、なんとなく書き始めました、

そんなにガチなネトラレとかではないかと思いますが、

なんとなく書いていますので、気が向いた方がいらっしゃっいましたら

なんとなーく読んであげてください、

よろしくお願いします。

ここは任せて先に行け


仲間達がそう言って俺を送り出してくれた、

ブルー、グリーン、イエロー、ピンク、

ありがとう、必ず、必ず奴を倒して世界を救ってみせる!


たとえこの身が燃え尽きようと‼︎

「うおおおおお!フェニックスプラズマアアアアア‼︎」

フェニックスレッドである俺の必殺技は己の身を焼き尽くしての

超巨大な炎を相手にぶつけるものだ、不死鳥フェニックスの力を使った

この技はその後、己の身を再生させることができる、だが、

その火力に比例して復活までの時間は大きく、長くなる。


これだけの炎、復活までどれだけかかるかわからない、

だが、それでもここで倒さなければ世界が終わってしまう!

…だから皆、少しだけお別れだ、平和になった世界で、

みんなとまた一緒に…

そうして、俺の意識は燃え尽きていった…




一年後


目が覚めるとそこは戦場だった

「はあっ!?」

まるで災害の後のような街中、そこではたった今戦いが繰り広げられていた、

全身鎧を着込んだ騎士と、半人獣面の怪人、

怪人!?俺たちが戦い続けていたレッグスネイクスという組織、

その怪人と騎士が戦っていた、

「くそっ!」

俺はバカだ、俺が奴を倒して全て終わった気でいた。

俺が全てを終わらせた気でいた、

だけど、終わっていなかった。

「フェニックスチェンジ!」

俺は腕のブレスレットをかざし変身する。

赤い炎が身を包み、赤いスーツを身にまとう、

「幻炎と勇気の契約者!フェニックスレッド!」

そして俺は謎の騎士が戦うその怪人へとつっこみ、

ドガァ!

見事に横から現れたピンク色のそれにぶっ飛ばされた。


!???

そうしている内にもう1人、今度は全身鎧の騎士が吹っ飛ばされる。

うわぁ、あんな重そうなのにキレーに飛んでくなあ、

などと呑気な事を言っている場合ではない

復活能力は俺の得技、ガバりと起き上がり、そして

ピンクの彼女を目にする、

俺の良く知るピンクのスーツに、ヘルメットの代わりに見慣れぬ

白いフード付きのマントをかぶった彼女、しかしそんなフードで見間違えは

しない

「ユニコーンピンク…」俺は我知らず呟いた


「違います」

あれえっ!?間違えた!?

「私はすでにユニコーンピンクではない」

バッ

彼女がマントをひるがえし宣言する

「我が名はテラーピンク!当主テラーケンが忠実な下僕!」

!!??

テラーピンク!?それにテラーケン?

「あ…姐さん!!」

怪人が彼女を慕うように言った

姐さんて

「ここはいいわ、本隊まで下がって報告を」

「は…はい!」

指示を受け、そそくさと去っていく怪人、

アゴで使ってるなあ…

ザッ

彼女が俺の方を向いた

「一年ぶりね…レッド」

!!

一年…再生に一年もかかったのか、いや、一年で済んだのは

幸運なのだろうか、なんにせよ状況が全くわからない、

まずなによりも

「ピ…ピンク?今のは…レッグスネイクスの?」

さっきの怪人は間違いなくあの、蛇の組織の怪人だった

「レッグスネイクスはもうないわ」

そうか…俺たちの敵は、あの組織はもうないんだ…

「私達は今、別の戦いをしているの」

「っ!」

息が詰まる、さっきの状況を見れば一目瞭然ではあったものの、

あらためて、平和は訪れていないのだと告げられれば

その衝撃は思っていた以上のものだった。

「…まあ、あまり話している時間はなさそうね」

ザッザッザッザ

先程の騎士と同じ格好の集団が路地の向こうから姿を見せた、

十数名の騎士達が剣を構えて俺達に相対する。

「こ、こいつらは!」

「敵よ、私の敵」

そういうとピンクは腰のブラスターをブレードモードに可変させる、

俺たちの共通装備、そのカスタマイズモードだ、

ピンクは、さっき自分はもうユニコーンピンクではないと言っていたが、

その武器はかつてと同じ物のように見える。

しかし−

「テラーピンク!この外道が!」

おおう?

「人類を裏切った売女め!貴様の様な怪人の手先に我らぺギャンっ!?」

先頭でピンクに口上を宣ってらした蛮勇なる騎士様が強烈な前蹴りを

受けて崩れ落ちる、

あの全身鎧がいかなる素材か知らないが少なくとも、変身状態のピンクの

あの恐ろしい蹴りを受けられるものではないらしい。

「く、と…となりのお前はフェニックスレッドだな!き…貴様も

彼奴等の傘下となったということか!?」

崩れ落ちたのとは別の騎士が、今度は俺に向けて言ってきた、

どうやらこいつらは俺の事を知っているらしい。

「彼奴等…」

そう、ピンクは言っていた、自分はユニコーンピンクではなく、

テラーピンクだと

そして、さっきの怪人はピンクの指示に従っていた

「ピンク…」信じたくはない、だが

「言ったでしょう、私はテラーピンク、当主テラーケンの忠実な下僕と」

っ!

そして、騎士が彼女に対し言う

「そ…そうだ!レッグスネイクス亡き後、テラーケン引きいる怪人達を

引き入れ!凶悪な武闘集団と化した、国家指定暴力団『山桜組』!

その幹部、テラーピンク‼︎」

!!指定…暴力団…山桜組………………て、

「お前ん家じゃねええかああああああ!!!!」

俺は全力で叫んでいた


−ユニコーンピンク、あらため、テラーピンク、

本名、山桜 紫杏(シアン) 指定暴力団『山桜組』組長の一人娘である−


プイっとピンクがよそを向く

えええええええええ、マジか、じゃあさっきの怪人て組員てこと?

なんなの?国家転覆でも狙ってるの?

というかテラーケンってあれだし、

4大幹部の中でもガチの武闘派じゃん、最強の怪人じゃん、

10本の魔剣と近ずくだけで相手を恐怖で錯乱させる、やべえオーラ持ってた

あいつじゃん!

そうだよあの最終決戦で、

ここは任せて先に行けと、お前が一対一で引き受けた相手じゃん‼︎

そんな−

混乱の極みにある俺をよそに、騎士達とピンクの戦いが開始される、

いや、戦いにはならない、戦力差は明らかだ、

全身鎧、フル武装の十数人の騎士達と、ピンク色の戦隊スーツに

身を包んだ少女が一人−

暴風に吹きあれる桜吹雪のように−

剣が舞う、

ダンピラブレード、あいつが自分用にカスタマイズしたブレードは

騎士の構えた大きな両手剣ごと鎧を断ち、

チャカブラスター、サブウェポンの光線銃を無造作に撃てば

鎧ごしからすら衝撃を受け、数人の騎士が倒れる、

そしてヤクザキック!

問答無用な前蹴りが力自慢の巨躯の騎士を吹き飛ばす。

戦いにはならない、勝負にならない、なるわけがない、だってそいつは

最強の怪人とタイマンやらかす、とってもヤバイ俺達の戦隊ピンクなのだから−


「えーっと…」

死屍累々、いや、うめき声がそこかしらから聞こえるので

多分死んではいなさそうだが、多分


−話を聞かなければならない、あの戦いの後何があったのか、

この時代錯誤な騎士達は何者なのか、…………テラーケンの下僕とは

どう言う意味なのか……。

あらためて、彼女の顔を見つめる、その−

フードで半ば隠れた、あまりにも綺麗な顔を


心臓に悪いんだよな、特に、こういった戦いの後の顔なんかは、

身にまとった雰囲気も相まって刃の様に綺麗に見える。

そういえば、こいつ私生活だとやたら地味なメガネつけてたな…

それでも、そのキレイさを隠しきれていたとは思えなかったが。

だから気圧されないように気合いを入れなければならない、

ああ、それこそあのテラーケンの恐怖のオーラに立ち向かった時のように

「根性の足りない連中だわ、そもそもこんな大袈裟な鎧をつけているくせに、

覚悟の決まってないチンピラみたいにブルブルと」

ああ、うん、最後の方はそんな感じでしたね、でもその大袈裟な鎧を

蹴り砕くのが相手じゃ仕方ないんじゃないですかね…

ジロリと睨まれる、

「あーコホンッ、それでその、うん最近どうだ?」

ドギマギとよくわからない事を聞いてしまった、

「お父さんかあんたは、…そうね、少なくとも、レッグスネイクスとの戦いは

終わったわ、あなたがフェニックスプラズマであの蛇を焼き尽くした時に」

「そしてその後、私達は新たな戦いを始めた

−終わらないものを終わらせる為に」

っ!

「あの騎士達は?あいつらは何なんだ?」

「あれは、あの娘の勢力ね、あいつらとはシノギを

巡ってやり合うことが何度もあるの」

シノギて…いや、あの娘?

あの娘とは誰かそう聞こうとした時、

ザッザッザッザ

先程以上の大人数の騎士達がこちらに現れた、

「チッ面倒な…」

ピンクさんが舌打ちをなさった、と、同時

ザッザッザッザ

今度は反対側から、怪人達と戦闘員達が現れた、

「姐さん!遅くなりやした!」

さっきの怪人が援軍を連れてきたようだ、

…本当に怪人や戦闘員を組員として使ってるのかこいつ

「遅い」

ジロリと怪人達を見やり告げる、

「す、すいやせんっ!!」

おう、ビビっとる怪人がビビっとる、まあビビるよなぁ

騎士達と怪人達が対峙する、

…俺は行動を決めかねていた、どちらかに味方としてつくべきなのだろうか?

普通に考えれば人間が味方で怪人が敵だ、だが、怪人達はピンクに率いられ

ていて、ピンクは俺の仲間だが、そのピンク自身がかつての自分では、

ユニコーンピンクではないと言っている。

対する騎士達、これは人間達、だと思うのだが、中世の時代から現れたかの

ようなその姿は、現代文明を生きる俺にとって、そう、この世界にとって

あまりにも異質に感じる。ピンクはあの娘の手勢と言っていた、

あの娘−とは?その答えは、すぐに現れた。

「そこまでです!」

聞き覚えのある声が騎士達の後方から聞こえた。

ザザッと騎士達が整列し道を開ける、

「それ以上の暴虐は私が許しません!」

凛と清廉さをもって現れた彼女は−



つづく










この戦隊の男女構成は男2女3の予定です

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