女6人集まれば……(ネカマ混入)
エクシアが昇進したので初投稿です。
「『全壊死動』」
新たに統合したスキルの効果は5つ。
継戦時間に比例したステータス上昇。
臨壊機動にもあった体感時間の引き伸ばし。
HP残存値に反比例したステータス補正。
特殊状態異常『死熱』の発症。
そして──────────
「『レジストダウン』『マジックダウン』……首が絞まってきてるから降ろして欲しい」「そう言われても降りたらスリップダメージでルナテックみたいになるぞ?」「待って『窒息』でた、おろして」「ええとぉ、これとぉ、それとぉ、あれとぉ、どれでしたっけぇ???」「ゆっくりでいいから落ちないようにしっかり捕まってろよ、あっ抱きつくのいいねもっと密着し「クーラードリンク!!そんな感じのものが欲しいですわ!!!」「バッチェ冷えてるよ〜」
……一応新スキルお披露目なんだけどナ。誰もリアクションしない。
臨壊機動の時はジリジリ減ってるな、ぐらいだったのがいまはゴリゴリ減っている。
リミットが目に見えてるってのは焦るもんなんだよな。身体は熱くても冷静に行くべきだ。
「力の限り進め、『不退転の誓い』、何もかも壊し尽くせ、『撃滅の祈り』『機走破』『戦令起動』『刻弦舞踏』『竜闘気』」
あの手の敵には近づくとスリップダメージが発生するのがお約束。攻撃面だけでなく属性耐性も上昇させるが、目減りしたMPは竜の心臓によって直ぐに補充される。
龍擊はパッシブ、絶禍は使い所さんじゃあないからこれでだいたいOK。
あのクソデカサラマンダー擬きのヘイトはガルザークの召喚していたリヴァイアサン01なるウミヘビが引き付けている。あっ、こっち見た。そっかー連続でスキル使えばそりゃヘイト買うよねMMOだもの。今まで協力プレイなんて数えるほどだったしヘイト管理ガバガバなのは如何なものか、そう考えながらサラマンダー擬きの熱線を異常に上昇したAGIの反映された飛行で回避する。
「『デコイ』……やるならこちらも合わせるけど」「しれっとうちの子に対してヘイト押し付けんなよ」「出来ましたぁ……『熱界の拘束者』いっけー!」「触手プレイ!?」「本性表しましたね」
レーズンがばら蒔いた種が急速に芽吹き、蔦植物となりサラマンダー擬きを拘束する。
「ぶっ放します、『真界超越』」
一撃で決める──────!!
「差し込み……涙より目を閉ざせ────『怠惰魔王』」
「涙すら呑み干せ────『暴食魔王』」
「涙を塗り潰せ────『色欲魔王』」
「涙なんて踏みにじれ────『傲慢魔王』」
「なんか名前負けしてるなぁ…………待機術式『願い墜す流星の雨』起動!」
後ろから5人が最後のスキル支援。
れなはこの前のゴリラことユニークモンスターすら動きを止めたデバフ。レーズンは…………よく分からんけど多分植物になんかした。ルナテックは俺にバフっぽい、闘気貫通してるしやっぱ元クランランキング保持者は伊達じゃあないってことか。ガルザークは恐らくグリフォンにバフ、グリフォンが水ブレスを吐き始めた、君さっきまで火ィ吹いてたよね?お姉さんは便乗して隕石の雨を降らせている。FF考えてくれよ……
「────────『天絶星断』」
圧倒的な加速から繰り出されるのは必殺の一撃。
カンスト勢にボコられていた爬虫類ごときに耐えられるものか。
スパッと、いとも簡単にソレの首をぶった切った。
【『紅煉山守 イフリザード』を討伐しました】
やったぜ。
劇中でれなの言っていた『差し込み』とは?
効果時間の短い代わりに莫大なメリットを発生させるバフやデバフをアタッカーの大技に重ねること。大抵の場合莫大なヘイトも貰うので使用後は擦り付けや誘導、拘束連打などを駆使するか一撃で終わらせる必要がある。
統合スキル最終派生『魔王』及び『悪魔』について
正当な派生をしなかった場合に現れるゲテモノスキル達。
スキル発動前の詠唱に『涙』の一語が入る。
カンスト6人にリンチにあったイフリザードくん、今回の6人相手に相性最悪だっただけでちまちま削ってくる相手ならスリップダメージ連打と装備破壊でカンスト相手でも戦えるすごいやつです。南無三。
今回のMVPはファケリーですが、こいつら役割被りしてる奴がいないので誰でもMVPなれる可能性があります。




