いざ逝け冥土道、悪夢の追憶 其の十九
赤賀掘れてグロスター引いたので投稿です。
『……………』
魔弾を5発叩き込んだ時点でナイトメシアのHPは消え、リザルトを待つのみ。そう思っていた。
『……………ぃー……?』
「コイツ……まだ生きてる!?」
何度蘇るつもりだ。
「何度でも撃ち殺すだけです……!」「ひゃあ怖い」「逆です逆」「本音と建前入れ替わってますよ」
だから人のことをなんだと思っているんだ。こんなに可愛い美少女なんだぞ。……………少なくとも外見はな。
「自覚あるのでは……?」「私、正式サービス始まったら、姫プするんだ………!」「これは垢BANのフラグですね……」「単騎でレイドボス削り切る姫がいてたまるか」「それはそれで創作意欲が刺激されるねぇ!」
締まらねぇPTだなぁ………
というか。
「待機時間が長くないですか?」
「どっかの誰かが巻きに巻いたから尺稼ぎでは?」
いや。
これ。
『………メアリィー?どこぉ?』
ナイトメシアだったものの跡地に立っていたのは、一人の少女だった。
「あら可愛い」「看破使えよロリコンマスター」「クランマスターの扱いが雑ゥ……」
便利アイテムぐらいしか役立ってないからな。仕方ない。
「『夢幻少女ナイトアリス』……Lv80!?」
モンスターじゃねぇか!!
「……彼女の様子が!」
『メアリィー?どこ?メアリー?どこ?どこ?メェェアァァリィィ?』
少女の形のナニカ足元からナイトメシアと同質の影が湧き出す。
『特殊フィールド・幻冥境に強制移動します』
「えっ?」「うっそ」「ちょっ!?」「チィッ!」
咄嗟に魔弾を数発少女に発砲。
しかし足元の影にうけとめられ、少女にはダメージが通らない。
一瞬の浮遊感。
目の前には彩度の落ちた世界とナイトアリス、それに付き添う影の騎士。
こちらに引き込まれたのは四人だけのようだ。
「かんp「『悪夢騎士ナイトメアナイト』、Lv80!!」
言われる前に出来るのは偉い。
「こいつらがナイトメシアの正体……?」「推測ですがアリスがバックアップ、ナイトメアナイトはアリスから先に倒さなくては再生しそうです!」「あいつアリスの足元から湧いてきたしね、もしかして見えてんじ「低俗な会話を続けるようなら先に処分するのも吝かではないですよ」「うわマスターへの扱いわっる」
真面目にやれ。
「とりあえず人型相手なら本業です!『ブラッドチェーン』!!」
本業?エクリプスお前、俺が殴ればワンパンで死ぬのに?
思考が脱線した。エクリプスの放った血の鎖はアリスの四肢を拘束した。
「動けない状態で殴れるだなんて……(歓喜)!!『あれも、これも、それも、何もかも。世界は私の玩具箱』________『玩具支配』ォ!」「最初から使え!『斬滅破断・参式』ぃ!」「そういう流れですかコレ…『血戦武装・2nd』!」
お姉さんはアイテムボックスからブチ撒けた装備を触れずに操って連続攻撃、剣に斧に鉄扇に破城槌に弓と選り取りみどり、杖で魔法まで並行で使っている。そそそさんは二振りの剣を同時に振り下ろして斬撃飛ばし。エクリプスは血で鎧と大剣を生成、ようやく騎士っぽくなったな。
もちろん俺も攻撃している。ナイトメアナイトをな。
10発分のノックバック相手にはでは守るべきアリスを守る事が出来ず、3人の攻撃はアリスにヒット。
同時に。
そそそさんが死んだ。
貴重なツッコミが死んだ!この人でなし!




