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ジャイアントキリングの代償

既にタイトルが思い浮かばない不具合……



あたまがいたい。なんとかベッドからからだをおこす。じかんはあさ6じ。さすがにてつやはダメみたいだ。




れいぞうこからM〇Xなコーヒーをとりだしてのむ。


「ングッ、とりあえず寝よう」


500ミリリットル程度のカフェインでは押し流される圧倒的な眠気。しばらくオート操作はやめよう。


「あれ、兄貴早起き?」


明だった。


「今から寝るとこ。お前も早起きだな」


この時間は大体みんな寝静まっているはずだが。


「今日は友達とプールだから」


なるほど。俺や姉貴とは違いコミュ力高いからな、コイツ。あとβ版当たってないし。


「β版当たってないしな」


「次それを言ったら」


言ったら?口でも縫い合わすか?


「秘蔵の写真をバラ撒くから。超拡散しちゃう」


「おい、秘蔵の写真ってなんだよ!?」


実績がある奴の言葉は重みが違う。なんつったって一度エロ画像フォルダの中身を拡散されかけたからな。心当たりがないから余計不安だ。


「朝ごはん作って〜」


「え、なんで?」


「秘蔵の写真」


しばらくあるかも怪しい秘蔵の写真の影に怯えて暮らすことになりそうだ。覚えてろよマイシスター。







食パンにベーコンエッグと溶けたチーズを載せたものを二人前作った。


「御苦労♪」


美味美味。食ったら昼まで寝よう。


「熱中症には気をつけろよ〜」


「はーい」


「じゃあ俺は寝るから」


「鍵掛けとく?」


「よろしく……」


ゾンビのような足取りで自室まで辿り着く。ねむぅ……………















おはよう。清々しい昼だ。とりあえずストレッチしたら体の節々が痛む。休憩のあとは少し体をほぐすことにしよう。


結構汗をかいたので着替えたときだった。


ピンポーン、と音がした。来客である。宅急便か?


姉貴がなんか買ったか?


「はいはーい、今出ますよっと」


ガチャリとドアを開けた先にいたのは_______天使だった。


赤い髪に青い瞳。男としても小柄な俺より身長が低い。少し不安げな表情が庇護欲をそそる美少女だった。


え、ファケリーはなんだって?あれは俺の美的センスに従ってキャラクリした言わば美術品だよ。


モナ・リザやミロのヴィーナスを美しいと思う人は多くとも実際にあれでスることが出来るやつは少数だろう。つまりはそういう事。


って、トリップしてしまった。


「ぇ…と、今日、隣に引越シて来マした。姫園(ひめぞの)でス。よろしくお願いします?」


少し固い所はあるが流暢な日本語。帰国子女だろうか?


「あ、ああ。篝火です。よろしくお願いします」


「ソフィー、彼がお隣さんかな?」


「うん」


空き部屋だったお隣から出てきたのは、正面の美少女と同じ赤髪の男性と黒髪の女性だった。


「篝火 閃です。よろしくお願いします」


「姫園 春人だ。こっちは姫園 麗華。仕事の関係で日本に引っ越すことになってね。君のご両親とは仕事でお世話になってね。今回このマンションの部屋を融通してくれて助かったよ。あと、君と光ちゃんには実は会ったことあるんだよ?」


そう。うちの両親、マンション持ってるのである。あと、どう考えても両親は世界のジャンルが違う。あの二人はローファンタジーの住人だ恐らく。というかマジか、この人達のこと全然覚えてねぇ。


「まあ、君は赤ちゃんだったから覚えてなくても仕方ないわよ、光ちゃんと何度か年賀状で見たことある明ちゃんは?」


「明は外出中です。姉は、多分部屋でダイブしてると思います。起こしてきた方がいいでしょうか?」


『ダイブ』という言葉に赤い髪の美少女、推定ソフィーちゃんが反応した。β版の特典を製品版発売時に渡せばお近づきになれるだろうか?


「もしかしてβ版に当たったのかい?」


「ええ、俺と姉は」


「やはり彼らクラスの子供となると運命力まで違うわねぇ……ウチも全員応募したのだけど誰も当たらなくてねぇ」


「まぁそういう時もありますよね…………





結構喋ってたけど結局ソフィーちゃんとはあまり喋れなかった…….いや、第一印象自体は悪くないはずだ。逝ける逝ける。






某チャットルームにて




閃:楽しすぎて脳汁ダバダバやで


蝕:私も(緊急同調)!


霞:何が足りなかったんだろうか……


閃:絶対に当てるという鉄の意思と煽りに無言で耐えきる鋼の強さやで


霞:マジかよ鳥獣族になります


蝕:あの見た目でリミッター解除出来ないってマジですか?


閃:あのコンセプトで機械族は色々悪用出来ちゃうから致し方ない


蝕:EM使いがなんか言ってますね


閃:主人公のファンデッキ作ったはずかどうしてああなった


霞:使う前に気づけよ猿は不味いって


蝕:そもそも主人公は黒咲ですよ


閃:笑顔と命以外全てを失った男やん


蝕:それ以上はいけない(有言の腹パン)


霞:そう言えば先輩がカラオケ行こうって


閃:それを先に言え


蝕:また□□□?


霞:○○○○だって


霞:持ってない人はデッキ貸すって先輩が言ってた


閃:第n期から先がわからん


霞:複雑じゃないから君らなら覚えられるって先輩言ってたぞ


霞:三時集合だってよ



カバンに荷物を詰めて俺の移動手段である動力の付いたスケボーでカラオケ店へGO。さてどう霞をボコッてやろうか……











「ソフィー、彼はどうだったかい?」


「ソフィーらしくなくあまり喋らなかったものね、もしかして一目惚れしちゃった?」


「いっ、いやっ?可愛いとは思ったけどしょんな一目惚れなんて………!」


「ちょっと嘘つく練習しよっか?」




主人公達がいる世界は、結構現代社会より文明が進歩しています。主人公の移動手段のスケボーは某見た目は子供頭脳は大人の探偵のやつのイメージでOKです。

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