女性トッププレイヤーの装備をエロ装備で染める会(本文ママ)
「あー、うん。私たちのことを知ってるプレイヤーね」
「いるねェ。一応ォ。うん」
「アハハハハハ…」
どうしたんだこいつら急に。
「ええ、存在してしまって居ます。拠点で残りは話しましょう。もうすぐ街です。妖精種は隠れて。ファケリーもフードを被ってください。貴方の容姿は目立ちすぎる」
まあ、落ち着いた場所で話したいんだろうな。
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「マスター帰ってきた!」「おかえり!」「ゴーレム?人間?どっち?」「キレイ!」「カワイイ!」
「紅茶を6人分お願いします」
「紅茶!」「6人!」「お菓子!」「ミルク入れる?」「お砂糖!」
「………コレは?」
眼前には、妖精種達がヒラヒラと舞い踊っている。
「妖精種のNPCは、家事などをする為に雇うことが出来ます」
とエクリプス。
「もちろん、派遣するのは顔見知りだけやけどな」
と笑う時雨。
「1度教えれば生産活動も手伝ってくれるから大変重宝してるよ」
とロロロ。
「ロロロや妖精達の生産した物は基本的に上質ですので我々もよく使っています。」
「なるほど」
「それより本題です」
なんというか、すごく言いにくそうな顔をするエクリプス。さらに妖精種のプレイヤー3人もなんとも言えない顔だ。
「1つのクランと協力関係を築いています」
「クラン……?」
「そう言えば地底出身の蛮族でしたねこいつ」
ぶっ飛ばすぞ。
「所謂プレイヤーの集まりです。他のゲームだとギルドなどと呼ばれますね。こちらではギルドは複数のクランの集合体です」
「いくつかカテゴリがあってなあ。戦闘系、旅団系、生産系、商業系やな。ウチらが提携しておるんは生産系やな」
「戦闘はNPCもいるしねェ。問題無いんだよォ」
「ええ、生産系ですね。あのクランは色々な種族の方々が集まっており生産する物も非常に高品質です」
「ですが、何か欠点があるんでしょう?貴方達のその反応を見るに」
「………クランの名前は『女性トッププレイヤーの装備をエロ装備で染める会』です」
「…は?」
今こいつなんて言った?
「ですから、『女性トッププレイヤーの装備をエロ装備で染める会』です」
「……ええと、正気ですか?」
「あそこの活動方針はハッキリしています。クランネームに掲げている通りです」
「あそこのクランマスターが頭おかしい嗅覚でアタシたちのこと捕捉したんだよ……」
「現在、こちらは固有の素材の提供や妖精達の派遣。あちらは各種族の固有の装備などの提供をしています」
「残念なことにね。彼等は非常にユニークな方々が多くてね?アハハ」
「笑い事ではありませんよロロロ。あちらは妖精達の派遣による大量生産の権益を保有するため、もとい私たちにエロ装備を着せるために非推奨種族のことを黙っています」
「まあ、全プレイヤーに露見するよりマシでしょう?」
「……我々としては、あまり頼りたくないのですがね」
「オジサンみたいに普通の装備も提供してくれるからねェ。デメリットは些細なものなんだよねェ」
「……それで、その方達はどこにいるんですか?」
「この街に居るんよ」
マジかよ。
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