表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/105

会談

予約出来ていなかったのでこの時間に投稿です。



「……分かった、出るとしよう」


デスルーラ後、ロストギアに外で見たものを報告した。


「ブラットレイズだけならともかく、

ブレイヴハーツまでおるのだろう?なら誘き寄せるという意図はないのではないかの」


知り合いなのか?


「ああ、特にブレイヴハーツはよく話しておったの」


何故、というかどうして他種族の神と話してるんだ?


「奴は私の前に設定された神、所謂兄に当たるからだの。そして、天地開闢という名のマップ生成前は他の神との接触が可能だったからの」


了解した。あとエスコートは拳だときつい。武器を返してくれ。


「そうだな、これを持って行け」


そう言ってロストギアはポイッとこちらに何かを放り投げた。


「なんですか、これは?形状は錨ですが」


「その通りだ。『アンカー』、拠点の移動の際にそこ目掛けてこの拠点は移動する。地面に突き立てて柄のランプが点灯した場所にのみ動けるようになっておる」


そう言えば移動拠点だったな、ここ。


「了解しました。ではアンカーの設置に向かいます」







ネカマ移動中…………







「帰還しました、少し下がってください」


なんとも言えない顔をした、強いて言うなら顔面に鉄拳を叩き込んだ奴を見る目で吸血鬼に見られながらアンカーを突き立てる。


ランプが緑に点灯、直後に赤に。


『半径20メートル以内から退去して下さい。カウント、10、9、8………』


即座に反転してダッシュ。


『1、0。転移開始』


直後、鋼色の船が出現する。


『転移完了』


船の形してたんだな、拠点。


『入って良いぞ』


ロストギアの声がスピーカーから聞こえる。


「では、案内します」


『我は入れないのだが』


そう言えばそうだった。











「久しぶりだの、ブレイヴハーツ、ブラットレイズ」


現在、人払いが行われておりこの場にいるのは先程の妖精と竜人、代表と思わしき吸血鬼と竜人、ホムラ、ブレイヴハーツ、ブラットレイズ、ロストギア、エクリプス、そしてファケリーだ。


「あー、私はピクシア、よろしく?」


妖精が名乗る。


「アルカエストで……だ。よろしく」


プレイヤーと思われる竜人も名乗った。


「ファケリー ヴァイスです」


エクリプスを見る。


「分かってる通りエクリプス、なんでファミリーネームまで入れてるんですか?」


「何となくです」


「そうですか………」


知り合いにネカマバレとか地獄か。


『本題に入るぞ。ロストギア、同盟を組むぞ』


「……先に、何故妖精種がいるのか説明をくれぬか?」


「それは私が説明するよー!」


突如、森の一角が輝く。


現れたのは、妙齢の女性。背中には虫のような羽が生えている。


「妖精種の神、テイルリンク!よろしくねー!」


「おるなら最初から出てこい……」


「えー、ブラットレイズが出てからタイミングのがしたんだよー!?」


うるせえ。


『今現在、竜人種の旅団2つと吸血種の半数ほど、あと粘菌種がほぼ全員、妖精郷(アルブヘイム)に匿われている』


「何故そんな惨状に………プレイヤーが原因か」


「そうだねー、プレイヤー達が今までNPCだったら寄り付かないような場所にも来るようになったからねー、隠れ里とかもいくつか引き払っちゃったらしいよー」


「まだバレていないとはいえ、こちらの存在が露見するのは時間の問題ということかの?」


「とはいえこちらで国を建国するにしても、頭数が少ない竜人種、昼は外に出れない吸血種、戦闘に向かない粘菌種と妖精種だからね?」


『それで機人種の頭数の多さと戦闘力の高さをコイツらは当てにしていたのだが……』


「あいにくこちらはプレイヤーは一人、戦えるNPCもホムラだけだ」


「でも増えるのは早いままだよねー?」


「こちら側はあまり増やしすぎても管理が追いつかぬ。そもそも土地も足りぬしな」


「あー、妖精郷はもう殆ど入らないからアテにしないでねー?」


「代表はともかく土地が足りないって致命的だよね」


「ちくわ大明神」


『どこがから奪うか、開拓するかだが建国直後に喧嘩を売られるのは困る』


「防衛に使える人員自体足りてないもんねー」


「問題点は把握した、こちらが同盟に入るメリットは?」


「機人種は機械使わない装備とか作れないでしょ?」


『あとはこちらが貯蓄していた資源も譲渡しよう』


「「「「「「『誰だ今の!?』」」」」」」


自然な流れで会話に混ざってたな……


粘菌種(スライム)の神、ソウルシェイプ。久しぶり」


「テイルリンクに置いてかれて門開ける人探すの大変だったんだよ?」


巨大な虹色のスライムと、それの横に立っている緑髪の青年が話す。


「あ、ボクはロロロ、よろしく〜」


「持ってきた。前金」


ソウルシェイプが取り出したのはインゴットだった。


「ウチの錬金術師(アルケミスト)が生成した妖精金属(フェアリーメタル)


「………」


迷ってるな、ロストギア。


「……受けるべきではないでしょうか?ホムラはどう思いますか?」


「ア、アタシは、受けてもいいと思ってる」


『ロストギア、考える時間が欲しいか?』


「………いや、受けよう。ファケリーも異存はないな?」


「ええ、貴女がそう言うなら」


「分かった。同盟に参加しよう。」


非推奨5種族の、命運を決める同盟が締結しようとしているの。




ブックマークや評価、感想は逆見の励みになります!ぜひポチッとして行ってください!


設定の質問は感想で受け付けます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ