タイトル思いつかない
タイトルは多分そのうち変わります。
「メイド喫茶だ!やっぱメイド喫茶にするべきだろ!」
「はァァァ!?嫌に決まってるでしょそんなの!」
「大体予算足りる訳ないじゃん!」
「あ、コスプレ研究部に依頼すれば多分大丈夫っス」
「お前ら見た目だけはいいんだからたまには貢献しろよ!」
「最低だコイツ!」
「体育祭で俺らがどれだけ頑張ったと思ってやがる!」
「そんなに喫茶がやりたいなら男どもが執事服着てやりゃいいじゃない!」
「あんたらだって見た目だけなら平均以上だし選りすぐればいっぱい客来るんじゃないかしら」
なーにやってんだか。
「男子とコス研の人はメイド喫茶、他の女子は執事喫茶でいいですか?」
蝕天の奴可哀想に。こんな曲者、色物揃いのクラスで実行委員なんて立候補するからこうなる。死んだ目で睨まれても怖くないな。
(篝火くん、なんか扉の方でこっち見てる方が)
ん?なんだろ?
「お、生徒会長じゃん」
扉の前で焦ったように手招きする生徒会長がいた。なんだろ。
「おい篝火、霞城と蝕天も呼べ」
「なんだよ生徒会長、蝕天は実行委員だから決まるまでは出れないですよ」
「じゃあ霞城だけでいい!」
「おーい霞!」
「やっぱメイド喫茶一択だろ!チッ、んだよ生徒会長」
「依頼したいことがあるんだ」
「今じゃなきゃダメすか?」
「なんですかね」
「魔導書蒐集だ」
「激務でついに発狂されたか……」
「ついに夏の暑さで頭がおかしくなったのか生徒会長!?」
「貴様らは私をなんだと思ってる!」
「生徒会の過労死枠」
「胃薬中毒そうな人」
「失礼なやつめ!」
「それより本題をどうぞ」
「………夏は風紀が乱れる季節だろう?」
「いきなり何言ってんだこの人」
「リア充限定だろ」
「…………蒐集して欲しいのはウ=ス異本と言ってだな」
「「エロ同人じゃねえか!」」
「……でも持ち込み自体は禁止されてないだろ」
「学園祭では文芸部と漫画研究部、写真部が作品集を販売することは知っているだろう?」
「まぁ一応」
「あー、なるほど」
「それでだな、漫研と文芸部が一部印刷するときに18禁レベルのものも作ったらしくてだな、恐らく学校の裏ルートで販売するらしいのだ。証拠がないから現物を抑えて欲しい」
「風紀委員に頼めよ」
「買収済みだ」
「腐り切ってんなこの学校」
「………裏ルートに回される写真集には体育祭の写真もある」
「おいまさか」
「お前の女装チアガールの写真もバッチリ出回るぞ」
「っざっけんなぁーーー!?」
「「「酷い目に遭った」」」
「アハハッ!災難だったねぇ」
「まさか漫画研究部が女子ラグビー部まで味方に付けているとは……」
「腐女子こわい」
「なんで出し物決めるのに乱闘騒ぎが始まるんですかね……」
「ほんと狂ってるねぇこの学校」
「結局学園祭の出し物は決まったのか?」
「女装メイド&男装執事喫茶に決定しました」
「「おいコラちょっと待て」」
「何故連中がそんなので妥協した」
「いや、ソフィアちゃんが『両方やるのはどうでしょうか?』って言い出してですね」
「まあ言わんとすることは分かる」
「でもそれだと普通の喫茶では?って誰か言い始めまして」
「連中は妥協って言葉知ってるのか?」
「男装女装すれば受けるのでは?と全会一致です」
「おかしいよなぁ!?」
「体育祭でチアガールやった男が何を」
「……………(苦虫を噛み潰したような顔)」
「あっ黒歴史を掘り返された顔だ」
「話題変えましょう。篝火、VRは楽しんでますか?」
「やることやってモチベが減った」
「あるある」
「種族は何を選んだんですか?」
「………ぇ、言いたくない、お前押しかけて寄生しそう」
「………なるほど」
「なんだこの間」
「「ベータ外れた敗北者は黙ってろ」」
「ハァハァ、敗北者?」
「湧くな!エース!」
「………まぁ、遊んでればそのうち会えるでしょう」
「会いたくねえ(ボソッ)」
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アレ、確実に非推奨種族だよな。会いたくねえ。
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