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踏破セヨ輝キノ龍、天ヲ衝ク機王ノ産声 其の二十

無力な逆見を許してくれ………



『サァ、ツヅケルゾ』


なるほど、かつての栄光に縋るからAnother(別側面)。それは変わってしまった自分を悔やんだのか、誇っているからこそ使おうとしなかったのか。


どちらにしろ関係ない。今わかるのは『気を抜くと死ぬ』ことだけだ………!


ジェリンドの翼が輝き虹色の光を放つ。漆黒の鉱鱗が純白に染まっている。


そして、冠の如くその存在を誇る三対の龍角。


一対しか存在しなかったはずのそれが増えている。他はあくまでカラーリング変更と言えばそこまでだったがそれだけは違う。『Another Doracrown』、恐らく後半は(doragon)(crown)を合わせた造語。なら起点は頭部の展開された角!


「『機走破』!」


晶星吼(crystellar)!』


ジェリンドが咆哮し、それと同時に周囲に虹色のクリスタルが展開、槍となり此方を向く。


槍の数八、心眼の軌道予測、全て俺狙い、どっちにしろ踏破して強行突破!


駆ける。水晶槍発射、疾い、一発目直撃ルート2歩左側に避け跳躍、二発目側面蹴って足場に三スルー四足場に地面に向けて跳ぶ五六左右同時直進して回避七発目八堕天聖邪で撃ち逸らして跳躍頭部に肉薄!


『チィッ!』


口腔に光、チャージ暇無しデスサイズ!


「『唯天月』!」


鎌二つを合わせた単発攻撃を鼻先に叩き込む。


『ガァアアア!!』


怯み及び暴発なし微量スリップダメージ、ブレス回避?いやスリップ気にせず張り付いて攻撃!


打ちどころを失ったブレスは霧散。右腕スイング伏せ回避左足蹴り膝足場に跳躍頭部肉薄「『蒼砲連波』ァ!」


『マダダァ!!』


ヘッドショットしかしスタン無し。スタン耐性否スーパーアーマーか。付け入る隙がないのはさすがに可笑しい。


いや待てスーパーアーマー?まさか今何かの予備動作中ッ!?


「『命脈踏破』『ハイジャンプ』『ブースト』っ!」


水晶の龍皇は翼を震わせてこう呟いた。


(Gem)怨奏(requiem)


離脱した直後黒い光がジェリンドの周囲を喰らう。


張り付くのは危険っ………!


【再統合完了『必滅魔弾(ワンショット)#1』】


今いらねぇ!?


合体解除、手を空けて回復、残り1セットプラス欠損回復2状態異常回復1、フェイクエリクシル1。


鶴橋取り出して投擲、頭狙ったが尾に弾かれた。


(dorag)纏光(light)!』


純白の鱗が光を纏う。


龍角、翼、眼以外が光に覆われる。雷の使い回しならバフ、つまり接近戦……!


外見からは想像もつかない速さで肉薄される。心眼を信じきって赤を避けてスレスレ回避。


テールスイング伏せ回避「『ブースト』!」


飛行にMPを割きたくねぇ、壁蹴り跳躍、頭上飛び越える時に三度通常射撃「『ショックコンバート』」着地後もう一度跳躍肉薄『晶星吼ァ!!』鎌を挟んで直撃回避、ズレたままもう一つの鎌を水晶に食い込ませて減速、着地。被弾し残り体力三割。これ以上被弾すると切り札が最大火力で使えなくなる。


殴ればMPは回復するがバフの追加効果でスリップダメージでも喰らえばやはり回復が足りず死ぬ。


いや、1発貰えば死ぬのは最初からだ。今は如何に攻撃を通すかを考えるべきだ。


落陽(Sun Fall)___』


ジェリンドの腕が天を衝く。バフは未解除のまま。


致死の赤は上空で球状になり、そこから俺を貫くように降り注ぐ軌道、上空の赤が全ての攻撃の機転故に全ての攻撃が見えているのは救いか。


「ッ!」


墜月(Moon Down)!』


直後、極光を孕んだ水晶塊が真上に精製され、心眼の軌道上空にレーザーを放つ。


スキルは使用せずに避ける、避ける、避ける。光自体は疎らなので比較的マシ。


『ハァッ!!』


「チィッ!」


ジェリンドがその腕を振り下ろす。空の太陽の如く輝く水晶塊が落ちてくる。


質量は正義だ。スキルや武器などなしでも踏み潰されればHPは普通に尽きる。クソ蜥蜴からそれは学んだ。


機走破は残り2秒、なら決まりだ。


「フッ!」


ジェリンドが生み出して放ったらかしの水晶の槍を足場に跳躍、ジェリンドの真上を取る。


当たり前だ、自分の攻撃に自分を巻き込むなんてする訳ないからな。


だから、分かる訳が無い。


デスサイズを無理やり水晶に食い込ませて停止、槍の上に登る。


『晶星吼!!』


跳躍、別の槍に飛び移り回避、馬鹿め、後先考えず足場を増やすとはな。


刃と槍が激突し、美しい虹の水晶に罅が入る。


よし、回復する余裕もある。


あとは__________



ちなみに『光禍速』なのに『ブースト』と言っているのでスキルが発動していません。

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