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堕ちし██、熱き██ 八の巻

この次の話からまたバトルです。構成へたくそか???


ふむふむ、第六天は防御に長けた人物だったのか。


次の巻物はっと……


特典武装(ランタン)をかざして巻物を漁る。


「…………どうして貴女が我が物顔で双神殿の書庫にいるのですか?」


部屋の入口でしゃらん、と錫杖を鳴らして不機嫌そうに次期天帝陛下サマは言った。


「街の図書館は歴史関連の書物だけ抜かれてたんですよ、敗戦国は辛いですね」


他の文化的な書物は抜かれてないだけドワーフの国は有情なのか?


次。タイトルついてないの不親切過ぎないか?


「まず書物を漁る手を止めなさい!」


仕方がないので一旦巻物を棚に戻す。


「最近街の近くに出没しているのは【傷不知きずしらず ムソウマル】【九死一笑 ナインデッド】でしたか」


ヤマちゃん情報で仕入れた街近辺のユニークボスの情報について言及する。防御が鬼硬い上に再生能力持ちのオーガと幻術持ちの化け狐だったか。


「……それがどうかしましたか」


「殺してくるのでここの閲覧許可ください」


「あの程度、あなたがた異邦人の助け無しでも……!」


「天帝不在の敗戦国の弱小島国が何をほざいているのですか」


「ッ!」


やっべ煽りすぎた。ギリギリと歯ぎしりしながら錫杖を握る力を強めた少女を見てランタンから手を離しハンズアップ。里からそこそこ遠いから無駄に死ぬのはやーやーなの。


「落ち着いて。当機はここの書物に用がある、貴方達はあのモンスター達を倒したい。別に読んだら減るものでも無いでしょう」


「……あまり長く居座られても面倒です、見繕っておくので探している内容を教えなさい」


「歴代天帝の戦闘記録ですよ」


「……何故そんな物を?」


少女が困惑を口にする。


「それは勿論、天帝について知るためですよ」


「何故です」


「1から10まで言わなければ分からないんですか?」


「貴女はまだ1から3ぐらいしか言ってないのに7か8ぐらいまで言った気になってるじゃないですか」


ふっ、AI風情にレスバで負けちまった。ぴえん。


「殺すんですよ、第七天を」


直後に心眼の赤い線が複数出現した。咄嗟に避けると足元に呪詛系の魔法が複数着弾する。


「あの方が今何処に居るか知っているのですか」


眼前の少女が錫杖を構える、というか構えている。この子大概手が早いな、大丈夫か次期国家元首として。


あんまり話してると条件反射で煽りすぎて俺が先に死ぬなこれは、さっさとトンズラするのが丸い。


「知ってても教えませんよ、当たりがついてるだけです。詳しい事は貴女達の神に聞けばいい」


「!?」


驚いた表情の少女。ああ、神達と情報の連携取れてないのか?


「あと、手紙が一通」


大陸を往復してきたお姉さんを経由して届いた手紙をインベントリを開いて出す。ついでにもうひとつ必要なアイテムを取り出す準備。


「誰から」


「竜血機同盟。大陸の国土なき国から」


「神に、ですか」


「いえ、()()()()()()()()()です」


手紙のついでに取り出したナイトメアリスで影渡りを起動してずぶずぶと影に沈んでいく。


「それではまた後日。資料はここのどこか1箇所に纏めて置いてください」


アデュー♪









機械の少女は影も形も残さずに消えてしまった。


手に持っている手紙だけが先程の会話の実在を担保している状態で、次期天帝の少女はその手紙を見つめている。


「…………先生、何処にいるのですか……?」


少女の呟きには誰も答えない。












目撃情報で近いのは…………ムソウマルの方か。路地裏の影から這い出ながら思案する。化け狐の方は面倒くさそうだし先に片付けるべきかと考えたが今日中に片方だけでも片付けないとカッコつけた分恥ずかしいことになりそうだ。


一度ドヤ顔サングラスを外して外套を装備する。


えっ、あのそこそこシリアスな話題してた時にもこの愉快なサングラス付けてたの俺???


イベントムービー中にも装備が反映されるゲームは多々あれどモンスターとかの頭を象ったタイプの装備に次いで雰囲気ぶち壊しなんだが?


あの子良く反応せずに会話出来てたな……


逆見はネタ装備や水着スキンが反映されてイベントムービーがシュールになるのは結構好きです

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