表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
89/157

3話

助手席にむつを、後部座席に狐と祐斗。そして、運転をしているのは、颯介だ。今日はいつも通りに安全運転をしているので、祐斗も狐も安心して、話をしながら地図を描いていく。


むつは、ぐったりとシートに身体を預けるようにして座っているだけで、何かを言うわけでもなく、聞いているようにも思えなかった。


民家のない山道を進むばかりで、つまらなくなったのか、狐が話を始めた。


「…この辺りはな、戦に敗れた者たちの流れ着いた場所と言われてるのだ。山賊の子孫なんて言われ、田組から厭われていた事もあったそうだ」


まぁこれだけいくつも集落が点在していたら、そういう場所もあるはな、と狐がのんびりと祐斗と会話している。


「山賊ねぇ」


ぽつりとむつが呟いた。


「むつさん何か言いましたか?」


祐斗が聞き返したが、むつには聞こえなかったのか、返事はない。


「颯介殿、その道は右にそうすればまた集落がある。そのまた奥にもあるが…そっちはもぅ確か人は住んでないはずだ」


「やぱ、行方不明なんすか?」


「いや。年寄りばかりでな亡くなったり施設に入ったりだな。確か」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ