表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
87/157

3話

「だいぶ熱が高いみたいですね」


握っていたむつの手を、そっと布団の中にしまってやると冬四郎は静かに立ち上がった。


「薬と適当に飲み物なんかを買ってしました。使ってやってください」


祐斗が社長にある程度の報告メールを送ると、冬四郎に社長からの連絡があったそうなのだ。それで、むつを心配し冬四郎はやってきた。


「帰るんですか?居た方がむつさんは喜ぶんじゃないですか?」


祐斗がそう言うも、冬四郎は仕事がありますので、と言うとさっさと出ていった。本当に届け物をしてむつの様子を確かめにだけ来た様だった。


「何か冷たいっすよね」


「仕事の合間をぬってこうして来たんだから、そうとも言えないよ」


颯介が冬四郎の持ってきた袋を祐斗に見せた。熱冷ましシートに解熱剤、むつの好きな炭酸飲料やスポーツドリンクなどが、沢山入っていた。


「宮前さんが来た事はむっちゃんには黙っておこうか。今の状態じゃ寂しがりそうだからね」


腑に落ちない気もしたが、祐斗はしぶしぶ頷いた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ