表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-土蜘蛛-  作者: 幹藤 あさ
86/157

3話

ふかふかした冬毛の狐が温かく、むつは心地よくうとうとしていた。これならすぐに熱も下がりそうだと思った。


だが、寝付いてすぐに嫌な夢を見た。寝汗をかいたのか、Tシャツが肌にはりつく感じがする。起き上がろうとしても、だるくて頭が上がらない。


夢なのか現実なのかがよく分からないままに、うっすらと目を開けた。


ぼんやりとした視界に、見覚えのある、懐かしい顔が見えた気がした。


「しろ、ちゃ…」


重たい腕を伸ばして触れようとすると、優しく力強い手が、そっとむつの手を握ってくれた。そして、汗では張り付いた髪の毛をそっと払い頬に触れた手が温かかった。


むつは、安心したようにまた目を閉じて眠りに落ちていった。今度は嫌な夢も見る事はなかった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ